5.0
竜の秘密を背負う宿命
読み進んでいくと、タイトルの側用人という言葉に違和感を感じる。恐る恐るお世話係の仕事を始めたルクルは、気難しい竜のユリウスの優しさに気づき、ユリウスも懸命に身の周りの世話をしてくれるルクルに信頼を寄せる。ルクルは竜について無知な自分に気づき本を読み勉強する。彼女の努力を知ったユリウスは心を動かし、二人の間に絆が生まれる。ユリウスはこの国の王であるが、呪いで竜の姿をしており、時折人の姿に戻る。竜の秘密を知れば知るほど二人の絆は強くなるが、竜の秘密の核心に迫った時、二人に大きな試練が襲いかかるのではないだろうか?命がけの戦いが待っているかもしれない。二人が支えあってそれを乗り越えた時、二人の新しい第二章が始まるような気がする。第二章が二人にとって安らぎに包まれていることを祈る。
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蒼竜の側用人