れれれこしゃんしゃんさんの投稿一覧

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41 - 50件目/全138件
  1. 評価:5.000 5.0

    惹かれるということ

    誰かに惹かれるということは理屈ではない。年齢が離れていても、立場や環境が違っていても、もしくは社会的に敵対していても、惹かれる気持ちは抗えないし、止めることも消し去ることもできない。あたかも偶然に見える咲人とかすみの出会いは必然だったのかもしれない。おそらく多くの読者が彼らのハッピーエンドを願い期待を膨らませるだろう。私はその結果に興味はない。知りたいのは、彼らが相手の何に惹かれ、互いの惹かれ合う力が何を生み出すか?互いに惹かれ合う過程で反発し合い、それでも逃れられない惹かれ合う気持ちの在り様をこの作品から感じたい。具体的な出来事はきっかけに過ぎないからさして重要ではない。惹かれ合う魂の在り様を見せて下さい。

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  2. 評価:5.000 5.0

    投げやりなタイトルが暗示する未来!

    16話まで読んで分かったタイトルの示唆する彼らの人生。イネスは二度の転生を繰り返し、最初の人生の屈辱と教訓、二度目の人生の理不尽な結末と悲しみの両方の記憶を伴い三度目の人生に挑んだ。二度目の転生後、6歳で将来の夫カッセルと婚約し三度目の人生の計画をたてる。顔がいいだけで選ばれた6歳のカッセルは束縛に満ちた人生に抗いながら大人になり、この結婚を受け入れる覚悟をする。カッセルはイネスが二度転生した事や彼女の二度にわたる悲惨な人生を知らない。イネスもカッセルが苦しんだ経緯を知らないが結婚はする。二人の結婚はまさにタイトルに象徴されるが、果たしてそうだろうか?絶望の淵から転生して三度目の人生を始めたイネスと運命の相手かもしれないカッセルへの賛歌のようにも思える。人が生まれて、生かされていることは同時に諦めずに挑み続けることを示唆しているように思える。

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  3. 評価:4.000 4.0

    面倒くさい男!

    一年と期限を決めて契約結婚した冷酷無慈悲な男が、一年後、記憶喪失のふりをして人格まで変えて、今まで邪険にしていた妻に優しくするのは何故か?複数の理由があるだろう。妻の人柄に惹かれ絆を持ちたくなったけど、冷たくしていた期間が長くて突然変えられないから記憶喪失のふりをしたか?本当は妻になる人を信じたかったけど、過去の事情やトラウマから素直になれなくて苦しんだ末の苦肉の策か?幼少期の家族の在り方に対する不信感から家庭を築くことへの恐れとか?描かれてないから分からないけど、どんな理由があるにせよ、面倒な男だ!彼女に愛想つかされる前に正直に気持ちを伝えられないと一生後悔するよ!

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  4. 評価:5.000 5.0

    悲恋を期待する!

    多くの読者がハッピーエンドを期待する作品かもしれないが、私は悲恋の物語を期待する。種の違う者同士の難しさは生物学的見地のみではなく、日常生活の上でも無理があること。事実、宗伯は紗枝の血におののき、野生の本能を開化し襲いそうになる。どんなに二人の心が求めていても、異種間での種族の維持は弊害が大きく、互いの立場、状況、生い立ちにまつわる壁が立ちふさがる現実があること。どんなに二人が思いあっても、その思いが成就できない場合があることを描いてほしい。それは、私たちの人生の中で、どんなに欲しくても手に入らないもの、どんなに努力しても手が届かないもの、どんなに願っても叶えられないものがあることを学ぶことが必要だと思うから。私たちはその辛さと苦しさを背負って生かされているから。

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  5. 評価:5.000 5.0

    原作が光る、素敵な世界へようこそ!

    きっかけはTV放映でしたが、原作の良さに惹かれました。嘘がわかる生来の能力から故郷を追われ、放浪の末、探偵業を営む左右馬の元で暮らし始めた鹿乃子の成長物語の中には、たくさんの幸せと生きる慶びと大切なものがぎっしりで溢れそう!嘘はいけないことだけど、人を傷つけない為の優しいウソもあること。誰も嘘をついていないのに生まれる誤解の解明する方法。嘘をつくことで自分の首をしめてしまう人間の愚かさ。嘘をつくことでしか守れなかった生い立ちの悲しさ。左右馬と鹿乃子が遭遇する事件は、私たちの喜びと悲しみを鮮明に描き、幸せと不幸の狭間を垣間見せてくれる。左右馬の誠実さと鹿乃子の健気さが織りなす物語は、私たちに安堵と癒しを与え、幸せが何かを静かに教えてくれる。

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  6. 評価:4.000 4.0

    何話まで引っ張るの?

    主人公の真央は失恋のショックでバーで酔いつぶれ、初対面の男とその夜に婚姻届けを出し、朝男のベットで目を覚まし逃げ出す。しかし出社すると、夕べの男が上司として赴任し、結婚の事実を告げられる。ただ、戸籍上の夫の創は有能な部長で誠実で男前の非の打ち所がない。地味な真央は事実を受け入れられず悩むが、創の人間味に触れ心が寄り添っていく。出会いは唐突で非現実的だが、彼女が創に惹かれるのはわかるが、創が何故初対面の真央に惹かれ、温かく見守り寄りそう理由が30話を過ぎても描かれていない。何か大切な理由があるはずなのに、それがわからないとムズムズする。この理由は二人にとって大切なはずだ。あまり後出しになると説得力に欠け、読者の満足度が低下するので、早く教えてください。

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  7. 評価:5.000 5.0

    物語のテンポの良さが魅力

    一話ごとの長さは短いが、その中にポイントが集約されており読み易く、作り手の構成力を感じる。物語の展開が波乱万丈を予想させるが、ハラハラドキドキの部分と安定感がバランスよく交じり合って楽しませてくれる。主人公たちの絆の強さと共に状況変化も織り交ぜて飽きさせない構成に好感が持てる。レオとベルの心の繋がりを軸に、読者を裏切らない展開が期待でき、主人公たちの未来を応援したくなる。おそらく善は栄え、悪は滅びる結末を予想するが、その過程が様々な角度から楽しめる作品だと思う。幸せと不幸な出来事は絶えず隣り合わせで、何が幸いするか災いするかわからない中でも、自分の信念に従い正直に生きることの大切さを訴えかける素敵な作品だと思う。

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  8. 評価:5.000 5.0

    居心地の良い居場所

    誰でも居心地のいい居場所を求めるのは本能だと思います。ここに登場する護と友人の御曹司たちも園と父親の営む居酒屋に癒しを求めて集まるようになります。園は護がかつて働いていた会社の御曹司であることから天上人と最初は思いますが、次第に彼の優しさに触れ互いに心を通わせます。護も園と父親の暖かさに触れ、心のよりどころと安らぎを求め、互いに惹かれあいます。ここに登場する御曹司たちは嫌味な高慢と偏見がなく、いい人ばかりなのが非現実的ですが救いです。立場や環境の違いはあっても、人は誰でも、深呼吸ができて、ありのままの自分でいられる場所を求める習性があり、居心地の良い居場所を嗅ぎ分けて生きていけたらそれだけで幸せだと思います。この物語の中の静かな穏やかな流れが好きです。

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  9. 評価:5.000 5.0

    瓢箪から駒?

    生まれてからずっと孤独で居場所が無かった里穂は、養父に利用され妖への生贄として差し出されてしまう。妖の世界でも虐められこき使われ病に伏せる。幸い付喪神の計らいで、妖の帝、朱道に助けられ、穏やかな生活を手に入れる。心根の優しい里穂は周りの妖からも慕われ徐々にこの世界に馴染んでいく。ある時、朱道の苦しみを知り、その苦しみに寄り添う。里穂の温かさに触れた朱道も感謝し、二人の間に絆が生まれる。里穂は人間界では一つもいいことがなくて居場所も無かった。でもここ妖の世界ならみんなと穏やかに暮らせる。だからここで楽しく暮らした方がいい。人間界に戻って又不幸になることはない。居心地がいい場所にいることが一番大切だと思う。朱道もそれを望んで里穂を離さないと思う。

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  10. 評価:5.000 5.0

    竜の秘密を背負う宿命

    読み進んでいくと、タイトルの側用人という言葉に違和感を感じる。恐る恐るお世話係の仕事を始めたルクルは、気難しい竜のユリウスの優しさに気づき、ユリウスも懸命に身の周りの世話をしてくれるルクルに信頼を寄せる。ルクルは竜について無知な自分に気づき本を読み勉強する。彼女の努力を知ったユリウスは心を動かし、二人の間に絆が生まれる。ユリウスはこの国の王であるが、呪いで竜の姿をしており、時折人の姿に戻る。竜の秘密を知れば知るほど二人の絆は強くなるが、竜の秘密の核心に迫った時、二人に大きな試練が襲いかかるのではないだろうか?命がけの戦いが待っているかもしれない。二人が支えあってそれを乗り越えた時、二人の新しい第二章が始まるような気がする。第二章が二人にとって安らぎに包まれていることを祈る。

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