れれこしゃんしゃんさんの投稿一覧

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41 - 50件目/全69件
  1. 評価:5.000 5.0

    ミステリアスな魅力の正体は?

    「何があっても生き抜いて」それだけを心に誓って生き延びるダオンは得体の知れない魅力を放ちエクサーを虜にする。徹底したダオンの働き方にエクサーは驚きを隠せず、安易に手を出せない。いったいダオンの正体は?彼女の生い立ちは?多くのミステリアスな疑問と共に物語は展開する。

    ダオンの凛とした佇まい、賢さ、美しさもさることながら、その意志の強さは隙が無い。その徹底した立ち振る舞いの全ては何に由来するものなのか非常に興味深い。ミステリアスだからこそ余計惹かれることはある。分かってしまうと納得して未知の魅力は跡形もなく蒸発するように消えてしまう事もあるが、ダオンの中に潜む彼女の底力と行動力を見てみたいし、タイトルが意図するものは歓びか悲しみか?これからが楽しみな作品。

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    このタイトル最高面白い!

    「全力で、愛していいかな?」って聞かれたら貴女なら何て答える?逆に「全力じゃないけど愛していいかな?」って聞かれたら、ぶん殴ってケリ入れたくなるんじゃない?

    NHKの「ダーウインがきた」で自然界の動物たちの求愛行動見ると、雄は種族の維持の為、命がけで雌を求め、命尽きるまで戦う姿が凄まじい。彼らと比較したら人間なんてまだ甘い。カエルだって鮭だってハリネズミだって全身全霊命かけて雌を求め続けるのだから。

    この主人公ふたり、かなり大人だけど、まだお互いよく知らなくて遠慮があって、もどかしいところが初々しい。誤解や思い違いを少しづつ乗り越えて強い絆を結べると予想するから、「全力で愛していいかな?」なんて聞いてる場合じゃない。唯一無二の人に出会ったら全力出さなくて、いつ全力出すんだよ!

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  3. 評価:4.000 4.0

    じれったい!

    公爵はいったいリリエにいつまで隠し通せると考えているのか?真実を伝えたい気持ちと事実を知られたくない状況の狭間で苦しむのは人間の弱さで仕方ないかもしれないが、どこかで決断しないと後で凄い後悔をすることになるかもしれないから早く伝えた方がいいのに、何もたもたしてるんだ!でもそのもどかしさが読者を惹きつけるのかもしれない。

    自分が怪物であることのコンプレックスは怪物でなければわからないから仕方ないけど、政略結婚まがいであってもリリエを大切に想う気持ちを伝えることができたら、勇気を出して乗り越えることができたらいいのに。でも生きているとそういう事ってあるよね。その勇気が持てなくて後々後悔して未練引きずること。だから一握りの勇気忘れないようにしないと。

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  4. 評価:4.000 4.0

    策士策に溺れる

    異能にもかかわらず異能を持たないリーザを敵視し、絶えず陥れようと画策する兄妹の執拗な攻撃はエゴの極み!命まで奪われかねない未来から過去に戻り戦い始めるリーザは、知恵と勇気をフル回転して彼らに挑むのは容易いことではないが、人間追い詰められたら、やるしかない時ってあるよね。そうしなければ生き残れないとしたら戦うしかないのだから。

    策を張り巡らす根性の悪い兄妹はいずれ自らの策によって自爆するような気がする。リーザは復讐というよりも彼らの策を上手く利用し生き延びる未来を考えてほしいと切に願う。誰かを陥れようと画策する者は自ら墓穴を掘って沈んで行くといい。

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  5. 評価:5.000 5.0

    アングルを変えると見えてくる事実

    タイトルから感じる重さは、ストーリーが進むにつれて人の心の深いところにたどり着くような深みのある作品です。それぞれの立場から見える風景は人によって違い、別のアングルから見てみると全く違う人間関係が浮かび上がる心象風景の描き方が素晴らしいと感じました。

    年月を経て築かれた関係性も共有できる部分もありますが、自分と他者では感じ方に違う場合があり、その時に誤解や勘違いが生じたまま時が経つと心にしこりができてしまうのは仕方ないことかもしれません。日常の些細なことも含めて、自分らしく生きることの大切さや他者との関係性の築き方など学ぶことが多い意味深い作品です。

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  6. 評価:4.000 4.0

    シンデレラ-シンドロームの教訓

    シンデレラストーリーは多くの人に好まれるけれど、このお話はシンデレラ-シンドローム(お姫様になりたい症候群)の典型的な流れを感じる。柚子にとって玲夜は運命の出会いのようだけど、ただの「棚から牡丹餅」でしかない。悲惨な境遇から抜け出すチャンスを無駄にしなかったのは賢いかもしれないが、努力で勝ち取ったものではないので脆さがあるのは否めない。

    素直で優しい柚子と勝気で欲張りで嫉妬深い妹の違いは性格だけで、その他に二人に大きな違いは見当たらない。その性格の違いがストーリーを展開していくから、タナボタで幸運を手に入れた姉を妬む妹の構図が延々と続く。つまりこの姉妹の共通点は、自身の努力ではなくタナボタで出会った男の地位に振り回されて自立した女にはなれないこと、。

    一見華やかなシンデレラストーリーを羨ましがるのは人情だが、羨むことは嫉妬や妬みに変わる危うさを併せ持つ。その危機を回避する賢さを暗示する教訓的な良い作品かもしれない。

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  7. 評価:5.000 5.0

    不思議で素敵な作品!

    ほぼ拉致同然でかくりょに連れてこられたのに葵はそこで生きようとする。祖父の借金のかたに嫁がねばならない身の上にもかかわらず、逃げようとはせず自分のできることを試みる。現世への未練が全く無いわけではないが、妖相手にも絶えず前向きで、とりあえずここで頑張ろうとする姿勢が潔い。

    葵と祖父以外の登場人物は全て妖だが、読んでいて違和感が無く、信頼関係を築く掟や困難に立ち向かう勇気と決断が描かれているところが心地良い。別世界の話なのだが、自然と読み続けたくなる不思議さがある。葵と妖たちにとって、祖父の存在の大きさが明かされるのが楽しみな作品です。

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  8. 評価:5.000 5.0

    瑠火の教えに感動!

    瑠火は息子の杏寿郎に対し
    「生まれついて、人よりも多くの才に恵まれた者はその力を世のため人のために使わねばなりません。天から賜りし力で人を傷つけること、私服を肥やすことは許されません。弱き人を助けることは、強く生まれた者の責務です。責任をもって果たさなければならない使命なのです。決して忘れることなきよう。」

    瑠火の人生哲学は noblesse oblige フランス語でノブリス オブリージュ、英語で noble obligationそれは恵まれた才能や環境に生まれた者は、そうでない人を支え、導き、助ける社会的責務を使命とするという意味です。これは古代ローマ時代から西洋における崇高な道徳観の一つです。大正という時代に生きた瑠火の生きざまに心打たれました。

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  9. 評価:5.000 5.0

    62話 キリアンとデイジーの言い分

    キリアンの言い分は男の本音でしょうか?「骨盤が痛く筋肉痛」と言っても受け付けず、まるでお構いなし。本当はデイジーにもっと近づきたいし、彼女の役にたちたいし、もっと頼られたいのに上手く伝えることができず、どうしても強引なやり方になってしまう。素直に気持ちを表せないのが哀れで面白い。

    デイジーもキリアンには好意以上のものを感じ始めているのに、前世のトラウマから抜け出せず、強いコンプレックスとなり臆病な自分を乗り越えることができないから、意地を張って逃げの一途。二人とも自身を見つめて素直になって、正直な気持ちを伝え合えばいいのに、意地の張り合いが面白い!でもこの二人多分ハッピーエンドになるような気がする?

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  10. 評価:5.000 5.0

    文化や慣習の違いに驚愕!

    ミステリアスな展開と壮大なスケールをもつこの作品の見どころは満載ですが、私はアイヌ文化や慣習の違いに驚きました。特にアシㇼパはとても賢く信念をもったアイヌの少女ですが、何故か味噌を💩と思い込んで絶対に食べないと言って杉本たちを笑わせます。その際の彼女の表情の描写が素晴らしく、思わず吹き出してしまい、今でも時々思い出すことがあります。

    アイヌ文化はアメリカインディアンのそれと多くの共通点があり、文字を持たないことで見下されてきた歴史がありますが、自然を恐れ、敬い、感謝しながら共存する独自性を多くの人が共有することを願いたいと思います。

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