5.0
フィクションと現実のギャップ
架空の物語とわかっていても、ワクワクドキドキしながら引き込まれるストーリー展開に目が離せない。 核の保有を抑止力と宣う現況を逆手にとる海江田の方法論と行動力は見事というしかない。 この物語を読んでいると、私が生まれて育った国は、独立した主権国家なのかと疑問が湧いてくる。 登場するアメリカ政府高官や軍関係者の発想、日本の政治家やマスコミの考え方は、ほぼ現実に近いものかもしれないから皮肉をこめて興味深い。 世界の注目を集め、仮死状態の国連に対する、一つの決意表明のようにもとれる。 もちろん、簡単に答えが出せる問題ではないが、いつの日か、海江田が示した方法と行動を見つめ考える時が来るかもしれない。
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沈黙の艦隊