れれれこしゃんしゃんさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全143件
  1. 評価:5.000 5.0

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    スカーレットに象徴される意味

    決して暴力を肯定するわけではないけれど、誰でも、ぶん殴って蹴り入れたいと思った奴はいるはず。 でも、私たちは通常、それを理性で抑えて生きなければならない。 だから行動的なスカーレットを見るとスカッと爽やかで心地いい。彼女は果敢にお構いなしに、理不尽な相手をバッタバッタと倒していく様がなんとも気持ちいい。 現実には無理でも、彼女の心意気は学ぶべきだと思う。 ドメスティックバイオレンスでボロボロにされて泣いている女は、相手の男を一発ぶん殴って蹴りいれてやればいい。 そして依存の鎖を外して、自立し逞しく生きた方がいい。 その為には、日頃から規則正しい生活をし、健康に注意を払い、体を鍛えることも必要不可欠。 スカーレットのようにはいかなくても、彼女の心意気を学んで、自分らしく生きられたら悔いはないと思う。

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  2. 評価:5.000 5.0

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    男前のヒロインが光る!

    敵同士、戦場で出会った二人は、騎士として、お互いを敬い、大切に想い合っていた。 戦争の終結に伴い、敵国ではあったが助け合う立場となり、二人は再会し夫婦としてこれからを歩み始める。 しかし敵同士だった戦争の軋轢は随所に残り、協力し合うも上手くはいかない。過去の立場の違いと、現在の二人の気持ちが、どのように溶け合い、共通の未来を見据えていけるかは、二人のこれからにかかっている。 終戦の条件で嫁いだ元敵国でも、レオーネの凛々しさや逞しさが光る。 元敵国の生意気なチビ殿下が物語に花を添える。 力のない生意気なチビだが、人を信じる気持ちを育て、成長していく過程がとても微笑ましく、不器用で頑固な二人を取り持ってくれるような気がする。すがすがしさが香る物語だと思う。

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  3. 評価:4.000 4.0

    不幸の連鎖

    男は妻が死んだら、ある女に愛人にと約束をする。しかし、彼の妻は亡くなった後、夫と愛人契約をした女に転生する。 男は不倫で妻を裏切ったわけではないが、愛人に転生した元妻は、知る由もなく、夫への復讐を誓う。元妻は病弱で失意の中、病死したが、愛人に転生し健康な体を手に入れる。夫に対する気持ちはわからなくもないが、復讐にエネルギーを費やすより、健康な体で自由に第二の人生を選択する余地はなかったのだろうか? 男は妻の面影を求めて彼女を愛人にしたいと願う。 それぞれが、ゆっくり不幸になっていくような気がしてならない。不幸の連鎖を断ち切るきっかけはないのだろうか? なくなった妻を密かに慕うもう一人の男も登場し、三つ巴の不幸の連鎖が繰り広げられるのは、悲しく愚かな気がする。タイトルが示唆する意味が作者のメッセージのような気がする。

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  4. 評価:5.000 5.0

    一芸に秀でる者は多芸に通ずる

    天真爛漫な主人公の采夏が凄くいい。 生まれながらにお茶が好きで、あたかもDNAに刻み込まれているかのような、お茶に対する探究心が半端ない。 何事にもマイペースで、遠慮せず、自分の主張を堂々とするところがいい。 彼女の論理的な説明と飽くなき探求心がトラブルを解決していく。 いつしか、殿下も皇太后も周りの人々を巻き込んで物語が展開し、波乱万丈ではあるが、より良い結末へと導く展開が豪快で気持ちいい。 采夏の知恵と勇気にどれだけの人が励まされ、立ち上がり、不可能を可能にしていく様子が心地いい。 彼女はただ、自分の好きな事をしてるだけなのだが、結果的に周りの状況を好転させることに役立っている。 ハラハラ、ドキドキするが次の展開がこんなに楽しみな作品も珍しい。

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  5. 評価:5.000 5.0

    先の見えない二人の行方は?

    多感な思春期に好きになった人を20年以上思い続ける男がいる。 既婚者であるにもかかわらず、その思いはあまりに一途で重いがわからなくもない。 オープニングの貝殻を貰った嬉しさ、砂浜のヨリの足跡に自身の足を押し当てる場面は、正に情念でインパクトがある。太っちょ,ブサイク、ドンくさい、豚まん少年の想いの切なさが伝わる。しかし、彼は大人になって生まれ変わる。二人とも四十になる大人だから、純粋なだけではいられないし、真木はしたたかに狙いを定めてヨリの心と体を欲しがる。 ヨリにも結婚に対する打算が見え隠れする。そんな二人が互いの本当の気持ちを見極めて、新たな関係を築いていけるかは定かではない。結婚を絶対視するわけではないし、不倫を否定も肯定もしないが、自身の気持ちと社会との関わりの中で、彼らの凛とした姿勢と覚悟を見せて欲しいと願う。

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  6. 評価:5.000 5.0

    人間のエゴが生み出す悲劇の顛末

    主人公のユリアは頼れる人がいない上、不幸なことに幼少期の記憶も失い、両親や家族のこともわからず一人で生きてきた。 心根の優しい彼女は虐げられても虐められても健気に生きる強さをもっていた。 しかし、自らの生い立ちを知り、つかの間の幸せも捨てなけれならなくなってしまう。 ユリアに罪はないのに、親も選べないのに、周りの人間のエゴに翻弄され続けることがどれほど理不尽で屈辱的か? それでもユリアは大切にしたい人のために自らを制し生きようとする。 最初、タイトルに感じた違和感が次第に薄まり、人間のもつエゴの醜さとその中で生きなければならない悲しさが混ざり合い、登場人物たちの思いが伝わってくる。

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  7. 評価:5.000 5.0

    似ていることを乗り越えて

    確かに、生い立ちや設定に関して、他の物語と似ている点はあるかもしれませんが、これからの展開に違いが現れると思います。文に天与は無いのではなくて、隠れていて表面化してないのでは? 途中から登場する正治の妹、琴音の存在も謎めいていて気になります。 正体不明の病気に侵されている琴音の症状と、文の兄の樹の症状が同じなのが気がかりです。正治が文を一目見て、即座に結納金持参し、結婚を決め、そのまま東郷家に連れ帰ったわけも未だ判明していないので、興味深いです。これらの未解決部分の種明かしがこれからの物語の展開となり、思いもかけない事実や真実が炙り出されるかもしれないと思うとワクワクします。主人公の文は東郷家へ来てから、前より元気になり主体性が出てきました。文に対する正治の姿勢にも変化が表れ始めて、これから益々面白くなるはずです!

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  8. 評価:5.000 5.0

    まさに人生至る所に青山あり

    どんなに理不尽な目に遭っても、生まれてから不遇であっても、広い世界のどこかに、理解してくれる人や、心地よい居場所は必ず存在することを教えてくれる物語です。 主人公のララも家族から邪魔者のように育ち、厄介者として他国へ嫁がされる。 彼女の自己肯定感の低さと自信の無さに周りの人達は驚くが、彼らは決して諦めない。 夫である王太子は穏やかな寛容な人で、彼の執事や侍女たちが実にきめ細やかな配慮をし、ララの自立を助け、王太子との仲を取り持つ。 彼らの暖かいサポートに支えられながら、ララが本来もっている水魔法の能力の開花も望めるだろう。 不安の塊で嫁いだ新天地で、ララは今まで手にすることができなかった理解者と信頼を得て、のびやかに成長し、本来の自分を見つけることができるだろう。

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  9. 評価:5.000 5.0

    主人公の聡明さが光る珠玉作品

    逆境に立ち向かう、心優しい健気なヒロインは多いが、この物語の主人公、繭子は清廉潔白な性格で、他者への気遣いができ、何よりも彼女の聡明な姿勢と行動が光る。 生きる為、初めての肉体労働に弱音も吐かず、持って生まれた機転と直感でトラブルを回避していく姿が素晴らしい。繭子の仕事ぶりに感嘆した仕事先の青山社長から、解雇という名目で、契約結婚が提案された。青山静也が繭子に惹かれたのは仕事の有能さだけではない。想定外のことに対する的確な判断力や人間力、そして、周りの人達を労わる機転と心根の暖かさだろう。加えて描かれている時代と背景が物語に彩りを添える。 北の大地で繰り広げられる壮大な大正ロマンを堪能できる最高の作品。 ただのシンデレラストーリーではない。 より現実的な生きざまを問う、繭子の成長物語でもあり、彼女が納得する未来を掴んで欲しいと切に願う。

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  10. 評価:5.000 5.0

    ぎっしり詰まって、心もお腹もいっぱい!

    兄弟揃って異世界へ転生してからのドタバタ、コミカルストーリーで、次から次へと、めちゃくちゃのおちゃらけが続く中、心に響く真実がちりばめられていて、心の隙間や空腹を埋めてくれる優しさといたわりが溢れている。 特に人間の弱さにスポットを当て、エゴや邪な気持ちの対処の仕方を、いたわり、慈しむような導き方が諭されている。 人の弱さに加え、リーダーたる者の孤独、苦しみ、悲しみが描かれ、人の幸せとは何かをじっくり考えさせてくれる素晴らしい作品! 哲学的な考え方や倫理観も描かれており、主人公のエレナを通して、私たちはどう生きるべきかを諭しているような気がしてならない。 奇想天外な物語の中で、幸せに生きる為のヒントと優しさがキラキラ輝いている。

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