れれれこしゃんしゃんさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全125件
  1. 評価:5.000 5.0

    NEW
    覚悟と選択で未来は変わることに気づいて!

    地方の因習を利用した人間の醜さと恐ろしさに翻弄される若い夫婦の物語なんだけど、この時代錯誤が余計読者の興味をかきたてているようだ。 読んでいると何故という疑問が多くて、どうしてここまで酷いことができるのかと憤りすら感じる。生贄と言いながら躊躇いなく非道な行為が行われる地方の因習の恐ろしさは、まるで魔女裁判のようだ。 誰かを虐げ、見下さないと自己を正当化できない愚かな集団によって、罪のない人々が犠牲になるなんて理不尽なことが、かつては平然と行われてきたことも現代の私たちには驚きだ。 しかし、現代も種類は違っても理不尽なことや、不公平なことは、数えきれないくらいあるのも事実だ。 この若い夫婦のこれからの選択に期待したい。 二人の覚悟と選択によって、これからの未来は変えられることに気づいて欲しいと心から願う。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    奇妙で絶妙な設定が最高!

    信じていた家族に無残に殺されたペレシャテイは転生し、自分を守るために大公家を訪れ、自身の復讐を果たす為に契約結婚を提案する。 しかし嫁いだ大公家がかなりの訳ありで、後継者にまつわる呪いと病に驚きながらも、天性の一途な性格で、義家族のひとりひとりと親睦を深め、家族を支えながら懸命に生きる姿が凛々しい。 自分を騙した家族達への復讐を済ませた後も、大公家の家族たちとの親交を深め、彼らは彼女をつなぎ留めるように慕う。義家族たち一人一人との絆を結ぶ過程が丁寧に描かれ、それぞれのエピソードが、最初のプロローグに繋がる絶妙な設定が素晴らしい。奇妙な設定が違和感なく取り込まれ、ストーリーが展開する心地よさが次回への興味を倍増する。 意味深なタイトルが示す違和感を払いのけ、ペレシャテイを慕う大公家のメンバーが微笑ましく、物語と設定の練り上げられた完成度が素晴らしい。

    • 1
  3. 評価:5.000 5.0

    本物聖女は新天地で蘇る!

    自分でも魔力や治癒能力がないと諦め、ニセモノ聖女と後ろ指をさされながら、自己肯定感が低いフィロメラは、追い払われるように呪いの国の王子と婚約し国を去った。呪いの国は問題も多いが、出会った人々との交流が温かく、次第に絆を結び、初めて自分の居場所を見つけることができる。自分でも気づかぬうちに、魔力や治癒能力が戻り、彼女が本物の聖女だということが分かり始める。 周りの人たちと支えあいながら、呪いの国の環境は彼女の瘴気除去能力によって改善され感謝される。 彼女の本当の力を利用したい元婚約者や義妹の妨害に遭いながらも、フィロメラは病の人々を救い、婚約者のジル王子や王族たちと助け合って困難を克服していく。自信がなく無自覚だったフィロメラが勇気をだして果敢に行動する姿が初々しい。 彼女こそが聖女だったことを皆が知る日も近いだろう!

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    宿命の構図

    ここに登場する二人は、生まれた時から、いや生まれる前から、運命の糸に操られ、過酷な生い立ちと幼少期を送り、その中で懸命にもがきながら生きてきた。 彼らの生きざまは、種類は違えど壮絶な出会いと別れの連続で、普通では考えられない痛みと苦しみを背負いながら生きてきた二人の出会いは感動そのもの。 出会ってから、心が通い合うまでの道のりも過酷で、絶えず命の危険と隣り合わせの厳しい状況の中、二人は互いを認め合い、受け入れ、求めあう姿は痛々しくも微笑ましい。 最終的に皇帝である彼の妃になる彼女の覚悟も半端ない。 出会うべくして出会った二人の喜びと苦しみが魂の叫びとなり物語全体に染み込んでいるようだ。 幸も不幸も全て飲み込んで二人はいつも前に進む。出会うべくして出会った二人はそれを避けることはできないだろう。 それが二人の宿命だから。

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    出会うべくして出会えた二人

    10年の時を経ても決して鳴りやまない音が、なのはの心にはいつも響いていたから、その旋律を覚えキーボートで弾いていた。ひょんなことから、その音を作り出した憧れのミュージシャンが、現在の職場の仕事に厳しくうるさい鬼上司の羽場であることを知った。 ある時偶然、なのはのキーボートとセッションした羽場は憑りつかれた様に演奏し始める。 職場とは違う関係が生まれ、羽場はなのはを誘いセッションを重ねる。なのはにとって嫌いな上司は、最高のプレイヤーであり、二人の息はピッタリ合う。どんなに苦手な上司であっても、彼が創り出す旋律とリズムはなのはを虜にする。それぞれの思惑とは別に、二人の奏でる音が溶け合う様子が、まさに音楽がもつ醍醐味と言えるのではないか? 頭で嫌いな奴でも、奏でる音は嘘をつかない。なのはの中で羽場の音が溶けて浸み込んでいく有様が興味深い。

    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    Part 2 も楽しめるよ!

    登場人物がガラッと変わってパート2が始まり、パート1とは一味違うオフィスラブの展開が始まります。パート1ではオフィスラブ特有のお騒がせ騒動もありますが、パート2は、主人公たちの生い立ちや家族や知人が絡み、より複雑な人間模様が描かれています。主人公の二人は、会社での立場や周りの思惑に翻弄されますが、二人の意志の強さと互いを思う気持ちで乗り越えていくブレない姿勢が清々しく応援したくなります。お互いを求める心の強さと、何があっても容易に流されまいとする気持ちの強さが印象的です。お互いに抱える家族関係の問題や、会社での上司と部下の関係を含めて、現実的な展開の中で、二人が守りたいものを大切にしてほしいと心から願いたくなる作品です。

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  7. 評価:5.000 5.0

    タイトルに惹かれて

    あんた私のこと好きだったの?って聞かれたら、「今頃気づいた、おせえよ」と答えてやればいいんじゃない? 敵対する二大貴族の息子と娘の婚姻は、まるでロミオとジュリエットのようだけど、この二人は幼い頃に出会い、少なくとも彼は彼女の成長を見守りながら、一途に思い続けてきた。政略結婚の側面もあるが、切ない両片思いの二人が結婚し、手探りで互いの気持ちを確かめていく様子が微笑ましい。むしろ彼女の方が鈍感で、命の危険に晒されて初めて気づき、転生してから、彼の気持ちに寄り添う努力するのが面白い。互いに相手を思いながら、不器用さ故のすれ違いや誤解を乗り越えて、確かな絆を結んでいく道のりが初々しく、好感がもてる作品。

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  8. 評価:5.000 5.0

    運は縁を紡ぐ

    ベルとアレンは出会うべく運命だったんだね。初めて参加した公爵家のパーティーで見初められたわけではない。突然選ばれて次期公爵のアレンとの婚約を承諾してしまった。あれよあれよと事は進み、婚約者として公爵家で暮らすことになる。ベルは持ち前の明るさで、使用人たちにも溶け込み、無表情だったアレンの心にも灯をともす。ベルは貧しいどん底貴族の生まれで、お百姓さんとして懸命に生きてきた。そのひたむきな姿勢と天然の性格は、投げやりなアレンの人生に微かな光を放す。一番驚いたのは、ベルのあるがままの天然な性格だ。まるで天然の岩盤のようで、びくともせず、どんな仕打ちや嫌味にも傷つかない。ベルには虐めや嫌味が通用しない心の豊さがある。絶えず感謝の気持ちを忘れず、いつも前向きな生き方が周りの人たちを引き込み、アレンと共に暖かい家族を作り、公爵家を支えることだろう。

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  9. 評価:5.000 5.0

    物語の展開がスピーディーでリズミカル!

    シャロンは、長い妃教育の末、一方的に理不尽な婚約破棄を言い渡され、暴漢に襲われ娼館に売られる。しかし、彼女は、この唐突な出来事を冷静に受け止め、問題解決に果敢に挑む。支えてくれる人達と懸命に戦い、事件の真相を解明し、真実にたどり着くまで決して諦めない。幼少期の初恋の相手、トラヴィスと巡り合い、互いの気持ちを確かめ合うが、まるで中学生のような彼らの対応が微笑ましくも、おかしくて最高! 度重なる困難にも負けず、決してくじけない頭脳明晰な主人公がキラリと光る。一話の長さはやや短めだが、一話ごとがコンパクトでスピーディーでリズミカルなのが最高! 一話ごとにエッセンスが散りばめられ、一切の無駄な描写が無いことが素晴らしい。シャロンの勤勉さ、冷静さ、分析力の正確さは素晴らしく学ぶべき点が満載の素敵な作品。シャロンとトラヴィスに幸あれと願い祈る。

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  10. 評価:5.000 5.0

    転生した9歳の少女の運命の行方は?

    両親亡き後、嫁に行ったロジモンド公爵家で虐待の末、毒殺されて、9歳の少女に転生したイザベラが、過去の経験を駆使して懸命に生きる姿は、子供らしからぬ説得力がある。同じ轍を踏まない為の手段と行動力は9歳とは思えない決断力を感じる。苦労の末、バルムート公爵家のユータと婚約し、そこで成長し、彼らと共にロジモンドに挑む姿は騎士を思わせる勇敢さがある。亡き両親への思いがイザベラを支え、優しい婚約者のユータと手を取り合い、いつも助けてくれるバルムート公爵家のキャラハンへの感謝の気持ちを忘れず、果敢に戦い、生き抜こうとする姿が素晴らしい。復讐というよりも、如何に生きるか、どのように生き残るか、絶えず懸命にもがき、答えを見つけていく姿勢が印象的で好感が持てる。

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