れれこしゃんしゃんさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全92件
  1. 評価:5.000 5.0

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    居心地の良い居場所

    誰でも居心地のいい居場所を求めるのは本能だと思います。ここに登場する護と友人の御曹司たちも園と父親の営む居酒屋に癒しを求めて集まるようになります。園は護がかつて働いていた会社の御曹司であることから天上人と最初は思いますが、次第に彼の優しさに触れ互いに心を通わせます。護も園と父親の暖かさに触れ、心のよりどころと安らぎを求め、互いに惹かれあいます。ここに登場する御曹司たちは嫌味な高慢と偏見がなく、いい人ばかりなのが非現実的ですが救いです。立場や環境の違いはあっても、人は誰でも、深呼吸ができて、ありのままの自分でいられる場所を求める習性があり、居心地の良い居場所を嗅ぎ分けて生きていけたらそれだけで幸せだと思います。この物語の中の静かな穏やかな流れが好きです。

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  2. 評価:5.000 5.0

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    瓢箪から駒?

    生まれてからずっと孤独で居場所が無かった里穂は、養父に利用され妖への生贄として差し出されてしまう。妖の世界でも虐められこき使われ病に伏せる。幸い付喪神の計らいで、妖の帝、朱道に助けられ、穏やかな生活を手に入れる。心根の優しい里穂は周りの妖からも慕われ徐々にこの世界に馴染んでいく。ある時、朱道の苦しみを知り、その苦しみに寄り添う。里穂の温かさに触れた朱道も感謝し、二人の間に絆が生まれる。里穂は人間界では一つもいいことがなくて居場所も無かった。でもここ妖の世界ならみんなと穏やかに暮らせる。だからここで楽しく暮らした方がいい。人間界に戻って又不幸になることはない。居心地がいい場所にいることが一番大切だと思う。朱道もそれを望んで里穂を離さないと思う。

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  3. 評価:5.000 5.0

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    竜の秘密を背負う宿命

    読み進んでいくと、タイトルの側用人という言葉に違和感を感じる。恐る恐るお世話係の仕事を始めたルクルは、気難しい竜のユリウスの優しさに気づき、ユリウスも懸命に身の周りの世話をしてくれるルクルに信頼を寄せる。ルクルは竜について無知な自分に気づき本を読み勉強する。彼女の努力を知ったユリウスは心を動かし、二人の間に絆が生まれる。ユリウスはこの国の王であるが、呪いで竜の姿をしており、時折人の姿に戻る。竜の秘密を知れば知るほど二人の絆は強くなるが、竜の秘密の核心に迫った時、二人に大きな試練が襲いかかるのではないだろうか?命がけの戦いが待っているかもしれない。二人が支えあってそれを乗り越えた時、二人の新しい第二章が始まるような気がする。第二章が二人にとって安らぎに包まれていることを祈る。

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  4. 評価:5.000 5.0

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    人類への警告?

    ショッキングなオープニングはインパクトがあり、巨人が人間をお菓子のようにつまんで食べる場面には唖然とする。巨人と戦う人間はその形状から殆ど無力に近い。しかし物語が進み、エレンが巨人に変貌し、他の巨人を倒す姿を見た時、巨人は突然変異の生物ではなく、人間によって形態を巨大化し、脳を無能化した、人間を滅ぼす媒体となった元人間なのではと思った。自然界の動物は、生きる為に他の動物を食べる。巨人も自然界の動物のように躊躇いなく人間を食べる。それがプログラミングされた元人間ならば、巨人たちを操る人間が何処かにいる。自然界の中で、人間だけが食べる以外の目的で同類を排除する生物なのだ。その恐怖、愚かさ、脆さが全編に溢れ、私たちを震撼させる。ここまで来ても、我々人類は目を覚まさないのだろうか?

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  5. 評価:4.000 4.0

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    結婚は人生の墓場?

    ここに登場する夫婦は結婚後の現実的な事を何も考えずに結婚したのだろうか?共働きをするか、嫁が主婦になるか、子供が生まれてからの経済設計等を考えなかったのかと訊ねたい。元来、結婚は自立した大人同士がするもので、自立できない者が片方に依存するものではない。双方の言い分はこれがわかっていない未熟者の弱音と愚痴の応酬にしか聞こえない。タイトルの夫の扶養からぬけだしたいというのが可笑しい。養われているから我慢するとか、扶養から抜け出して自由になるとか、結婚の意味をわかっていないと思う。確かに多くの社会的、現実的な弊害が若いカップルに重くのしかかるのも事実だが、価値観の違う者同士がその違いを理解し、納得して尊重し、高めあう関係性を築くことが共に生きることではないのか?結婚は花と夢の世界ではない。結婚後の現実を見据えた覚悟を持たなければ、それは墓場にもなりかねない。

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  6. 評価:4.000 4.0

    最終回に期待膨らむ作品

    リモートワークの孤独感からゴリラの縫いぐるみとコミュニケーションを取り始め、片時も離れず傍に置くようになった主人公、緑川君の日常がユーモラスに描かれています。彼を取り巻く登場人物の優しさが毎回伝わってきて心暖まるお話です。ただ、彼の内面の深い部分がまだ説明がないので、どういう経緯でゴリラの縫いぐるみとあれほど親密になったのかはわかりませんが、私は彼の精神的な自己防衛本能がGの縫いぐるみを使って発動したと思います。周りの心配をよそに彼はいつもマイペースでGの縫いぐるみと仲良しで、周りに全くのお構いなしですが、いつか乗り越えて自分を見つけると信じます。個人的には、法律にふれなくて、他人に迷惑をかけなければたいていの事はいいのではと思うのですが?

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  7. 評価:5.000 5.0

    ストーリー展開が斬新!

    タイトルから受ける印象とは違うストーリー展開が魅力的です。裁縫が得意な女の子がこの時代に転生した物語なのですが、最初からストーリーがアップテンポで繰り広げられ、毎回、新しい展開があってワクワク感とドキドキ感があります。今はまだ、何故ここに転生したか、その意味がわかりませんが、主人公の大好きな裁縫をとおして、魔法、妖精、加護縫い等のバラエティーが豊富で読者を飽きさせない創意工夫を感じます。単なるシンデレラストーリーでもなさそうですが、今後の展開は想像がつきにくい楽しみがあります。主人公を取り巻く登場人物たちも興味深く、15歳の主人公の成長物語としての側面もあり、楽しみな作品です。

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  8. 評価:5.000 5.0

    千鶴の健気さが心に沁みる

    没落貴族の千鶴は辛い生活を懸命に生きていたが、疫病の流行を防ぐ為の生贄として死神に奉納される羽目になる。千鶴とて死にたくはないが、自分の命が誰かを救えるのならと受け入れ死神に嫁ぐ覚悟をする。しかし嫁いだ死神は、人々の考える死神とは違い、むしろ人間の死を冷静に見送る送りびとであった。千鶴の生きる姿勢や穏やかなたたずまいや健気さはいつしか死神の心に響き二人は心を通わせる仲になる。千鶴の行いは決して自己犠牲とは違う。人の為にすることが同時に自分のしたいことであり、自分の為でもあるという健気な姿勢が彼女の行いであり、人の心に沁み込んでいく。それが人間不信の死神の意識までも変える。だからタイトルにある死神の初恋は、死神にとって最初で最後の恋だろう。

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  9. 評価:5.000 5.0

    穏やかな心地よさ

    異世界への転生物語は大抵、王妃や勇者の大冒険が多いけど、この物語は違う。主人公、ツキナはとても慎ましく、自分の身の丈にあった生活を望み、ブックカフェを営み、好きな読書をして静かに暮らしたいと願う大人の女性。欲張ったり、自分の力を誇示したりせず、謙虚な姿勢でこの世界で生きようと試みる。カフェの客のイルと知り合い、真面目な彼に惹かれるが、自分が救世主であることを隠したい為,イルへの思いを告げられない。堅物のイルがツキナへの思いを告げようとした時、無能な救世主が暴走するが、彼女の力で平定し国の滅亡を防ぐ。彼はツキナが救世主であることを誰にも告げず彼女にプロポーズし二人は婚約する。穏やかな描写の中に美しさと安心感が溢れていて読んでいてとても心地よい作品。

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  10. 評価:4.000 4.0

    タイトルのイメージとは違うけど?

    状況設定も人物描写も大胆かつ極端で、ストーリーそのものがドタバタコミカルで笑っちゃう!最初に出てくる王妃は凄い根性悪だけど、事故で亡くなりその体に主人公の魂が憑依する。主人公のイリスはうぶで有能な魔法使いだけど、物を知らな過ぎてとんちんかんのお人よし。イリスの夫の王はイケメンで優しいが、俺様体質でわがまま。イリスの父がわりのお師匠さまは最強の魔法使いだけど、傲慢で自己中で弱者に対する労りがない。登場人物がみな勝手に振舞うからドタバタの連続でめちゃくちゃだけど、何故か彼らには憎めない要素があって、ドタバタコミカルが可笑しい。めちゃくちゃの中に人の良さが垣間見えたり、温かさが溢れる不思議な作品です。

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