れれれこしゃんしゃんさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全146件
  1. 評価:5.000 5.0

    NEW
    おとぎ話の夢物語

    どんな邪魔が入ろうと、どんな試練が襲い掛かろうと、白欄と岩子の想いは変わらない。 お互いの一途な思いの深さ、思いやりを持って接する健気さが読者の心に響く。 二人の決してぶれない姿勢と信念が、二人の絆を固く守り、二人の未来を幸せに導く過程が素晴らしい。 二人の諦めない心と、何があってもお互い信じあう意志が、結晶となって随所に散りばめられている。 互いを大切に思い合う心が、岩をも溶かし、呪いも消し去るおとぎ話かもしれないが、その清々しさが、現代の私たちの心の癒しになるのではないだろうか?

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  2. 評価:4.000 4.0

    タイトルに感じる違和感があったけど?

    予期せぬ出会いで惹かれあう二人が、その気持ちに気づかず、無理をしたり、誤解をしたり、意地を張ったりしながらも築いていく絆が、あまりに不器用で興味深い。 貴族としての品位を保つことの虚しさに翻弄されながらも、支え合いたいと願う二人が、どうして意地を張り合うのか,可笑しくて楽しめる。 品格は一朝一夕にできるものではなく、歴史と伝統に支えられながら構築するものだから、反抗する必要ないと思うけど、彼らの貴族という立場が彼らの自由とあるがままの姿を縛り付けているように見える。 それらから解き放される時、もっとのびのびと思いのままに気持ちを伝え、生きることができるのではないだろうか?

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  3. 評価:5.000 5.0

    タイトルの黎明に惹かれて

    クラスメイト同士である二人が、まったく別の場所で唐突な出会いをしてから物語は進む。 大河が突然姿を消すまでの第一章の二人は、高校生にしては清々しく切ないのが実に魅力的。 互いに背負うものは違っても、生まれながらに選べない重荷を背負っているが、この二人はそれらに潰されることなく、ギリギリ持ちこたえながら、自分を見失わず生きてる様子が胸を打つ。 二人が少しづつ築き上げる信頼感や絆が、あまりに健気で心に響く。 逆境に晒されながらも、自棄にもならず、決してブレない二人の意志の強さに頭がさがる。 探し続け、大人になってからの再会は突然に訪れるが、大河の過去も含めて、今までの疑問が解明され、二人のゆくては、なんとなく想像できるが、幸あれと願わずにはいられない。

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  4. 評価:4.000 4.0

    みんなの評価もレビューも散々だけど?

    確かにストーリーは現実離れしていて無理があると感じざるを得ませんが、最初のテーマの代理出産は、数は少ないけどありうることです。 ただ、現行の法律がそれに追いついていないので、数々の問題が棚上げされている現状です。 胎児の奇形の問題も、そのような実例はかつてありました。 障害者に対する偏見、差別、冷遇は言うまでもありません。 それらが平然と行われる物語は理不尽この上ないものですが、それらを撲滅する力が今の社会では、まだ弱いのです。 極端な描写を通して、作者からのメッセージではないでしょうか? 罪のない弱者が堂々と生きていける社会であればという願いが込められているのではないかと思います。 双子ちゃんの一人が、「パパ、ママ見つけたよ」という言葉が救いです!

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  5. 評価:5.000 5.0

    スカーレットに象徴される意味

    決して暴力を肯定するわけではないけれど、誰でも、ぶん殴って蹴り入れたいと思った奴はいるはず。 でも、私たちは通常、それを理性で抑えて生きなければならない。 だから行動的なスカーレットを見るとスカッと爽やかで心地いい。彼女は果敢にお構いなしに、理不尽な相手をバッタバッタと倒していく様がなんとも気持ちいい。 現実には無理でも、彼女の心意気は学ぶべきだと思う。 ドメスティックバイオレンスでボロボロにされて泣いている女は、相手の男を一発ぶん殴って蹴りいれてやればいい。 そして依存の鎖を外して、自立し逞しく生きた方がいい。 その為には、日頃から規則正しい生活をし、健康に注意を払い、体を鍛えることも必要不可欠。 スカーレットのようにはいかなくても、彼女の心意気を学んで、自分らしく生きられたら悔いはないと思う。

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  6. 評価:5.000 5.0

    男前のヒロインが光る!

    敵同士、戦場で出会った二人は、騎士として、お互いを敬い、大切に想い合っていた。 戦争の終結に伴い、敵国ではあったが助け合う立場となり、二人は再会し夫婦としてこれからを歩み始める。 しかし敵同士だった戦争の軋轢は随所に残り、協力し合うも上手くはいかない。過去の立場の違いと、現在の二人の気持ちが、どのように溶け合い、共通の未来を見据えていけるかは、二人のこれからにかかっている。 終戦の条件で嫁いだ元敵国でも、レオーネの凛々しさや逞しさが光る。 元敵国の生意気なチビ殿下が物語に花を添える。 力のない生意気なチビだが、人を信じる気持ちを育て、成長していく過程がとても微笑ましく、不器用で頑固な二人を取り持ってくれるような気がする。すがすがしさが香る物語だと思う。

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  7. 評価:4.000 4.0

    不幸の連鎖

    男は妻が死んだら、ある女に愛人にと約束をする。しかし、彼の妻は亡くなった後、夫と愛人契約をした女に転生する。 男は不倫で妻を裏切ったわけではないが、愛人に転生した元妻は、知る由もなく、夫への復讐を誓う。元妻は病弱で失意の中、病死したが、愛人に転生し健康な体を手に入れる。夫に対する気持ちはわからなくもないが、復讐にエネルギーを費やすより、健康な体で自由に第二の人生を選択する余地はなかったのだろうか? 男は妻の面影を求めて彼女を愛人にしたいと願う。 それぞれが、ゆっくり不幸になっていくような気がしてならない。不幸の連鎖を断ち切るきっかけはないのだろうか? なくなった妻を密かに慕うもう一人の男も登場し、三つ巴の不幸の連鎖が繰り広げられるのは、悲しく愚かな気がする。タイトルが示唆する意味が作者のメッセージのような気がする。

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  8. 評価:5.000 5.0

    一芸に秀でる者は多芸に通ずる

    天真爛漫な主人公の采夏が凄くいい。 生まれながらにお茶が好きで、あたかもDNAに刻み込まれているかのような、お茶に対する探究心が半端ない。 何事にもマイペースで、遠慮せず、自分の主張を堂々とするところがいい。 彼女の論理的な説明と飽くなき探求心がトラブルを解決していく。 いつしか、殿下も皇太后も周りの人々を巻き込んで物語が展開し、波乱万丈ではあるが、より良い結末へと導く展開が豪快で気持ちいい。 采夏の知恵と勇気にどれだけの人が励まされ、立ち上がり、不可能を可能にしていく様子が心地いい。 彼女はただ、自分の好きな事をしてるだけなのだが、結果的に周りの状況を好転させることに役立っている。 ハラハラ、ドキドキするが次の展開がこんなに楽しみな作品も珍しい。

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  9. 評価:5.000 5.0

    先の見えない二人の行方は?

    多感な思春期に好きになった人を20年以上思い続ける男がいる。 既婚者であるにもかかわらず、その思いはあまりに一途で重いがわからなくもない。 オープニングの貝殻を貰った嬉しさ、砂浜のヨリの足跡に自身の足を押し当てる場面は、正に情念でインパクトがある。太っちょ,ブサイク、ドンくさい、豚まん少年の想いの切なさが伝わる。しかし、彼は大人になって生まれ変わる。二人とも四十になる大人だから、純粋なだけではいられないし、真木はしたたかに狙いを定めてヨリの心と体を欲しがる。 ヨリにも結婚に対する打算が見え隠れする。そんな二人が互いの本当の気持ちを見極めて、新たな関係を築いていけるかは定かではない。結婚を絶対視するわけではないし、不倫を否定も肯定もしないが、自身の気持ちと社会との関わりの中で、彼らの凛とした姿勢と覚悟を見せて欲しいと願う。

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  10. 評価:5.000 5.0

    人間のエゴが生み出す悲劇の顛末

    主人公のユリアは頼れる人がいない上、不幸なことに幼少期の記憶も失い、両親や家族のこともわからず一人で生きてきた。 心根の優しい彼女は虐げられても虐められても健気に生きる強さをもっていた。 しかし、自らの生い立ちを知り、つかの間の幸せも捨てなけれならなくなってしまう。 ユリアに罪はないのに、親も選べないのに、周りの人間のエゴに翻弄され続けることがどれほど理不尽で屈辱的か? それでもユリアは大切にしたい人のために自らを制し生きようとする。 最初、タイトルに感じた違和感が次第に薄まり、人間のもつエゴの醜さとその中で生きなければならない悲しさが混ざり合い、登場人物たちの思いが伝わってくる。

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