牛の首2さんの投稿一覧

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評価4 19% 15
評価3 6% 5
評価2 6% 5
評価1 18% 14
31 - 40件目/全68件
  1. 評価:4.000 4.0

    マンガ史に残る衝撃のラスト

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    父が単行本全巻揃えてました。懐かしいな!うだつの上がらないチンピラが死に戻り、ヤクザの世界を成り上がるサクセスストーリーです。
    ヤクザ×タイムスリップの組み合わせは今でもちょっと他に見ないし、何より面白いのでサクサク読めちゃいます。ヤクザ物はあんま好きじゃないのに、この作品と「静かなるドン」だけは面白くて読むの止まんなかった。先が読めるようで読めないんよね。
    両作品ともストーリー展開は全然違うのに、中盤~終盤にかけて衝撃の展開ぶっ込んで来るのが侮れません。例えばこの作品なら、最終盤のテロリスト編!まさかあんな終盤なって、○○が○○ると思わなかった……!ほんま油断も隙もないマンガです。2、3日衝撃を引きずりました……。
    からの、あの恐らく全読者の度肝を抜いたであろうまさかのラスト!テロリスト編のインパクトで最初のタイムスリップ設定忘れかかってたとこに、油撒いて爆弾放り込まれたような展開!そしてその後のラスト!……しっかりSFでした。
    賛否両論もここに極まるであろうラストですが(私は結構嫌いじゃないです)、今となってはこのラストあってこそ、「代紋Take2」は伝説のマンガになったんじゃないかなと思ってます。だって未だに「衝撃の最終回」としてちょこちょこ話題になってるもんね。
    マンガ大国日本に生まれて、マンガ大好きな大人に育ったからには、死ぬまでにこれだけは読んどいて損はないと私が個人的に思ってるマンガが「ベルセルク」「日出処の天子」「ゴルゴ13」、そしてこの「代紋Take2」です。ラストへの感想はホント賛否両論でしょうけど、「衝撃」のなんたるかを嫌というほど味わえますから!

    • 1
  2. 評価:5.000 5.0

    間取り図の是非は主題ではない

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    雨穴さんのファンなので、紙のコミックス即買い余裕でした。
    やはり雨穴さんの謎のカワイイ声と怪しいお面(と栗原さんのボイチェン声)が無いと、全体的に些か不気味さが削がれてるようには思いますが、逆にオリジナル動画には描写のなかった「家」内部のビジュアルがめっちゃ恐ろしい絵で見られるので、映画に不満だった私は大満足です!昭和に建てられた民家の廃墟って、何であんな怖いのかね……。
    主人公の男性が可愛くて(男性よね?)、雨穴さんとギャップあるのも面白いですね。主人公ん家の電話が、雨穴さんが動画で使ってる黒電話だとか、小ネタ探すのも楽しい!
    個人的に私は満足いくコミカライズですが、どっちかというと動画や小説を履修したファン向け、という印象を受けました。とはいえ、マンガで初見の方でもきちんと解る丁寧な作品なので、ニュービーも安心ですよー!

    レビュー見て知ったけど、建築基準法がどうのとかで批判している方もいらっしゃるんですね。確かに実際の物件としては色々あり得ない代物だろうけど、まずこの話の主題はそこじゃない。
    この話は「現実の建築基準法に合致してない物件がおかしい」という話ではなく、「明らかにおかしい建物の中で何が起きたか」を推測するミステリーなのだから、最初から「実際の建築基準法ではあり得ないけど、この話ではそういう物件がある」という前提が飲み込めない人には向かないコンテンツだと思います。昔から居ましたもん、テレビ時代劇の「水戸黄門」観て「史実の水戸光國は諸国漫遊なんかしてない!」て怒ってた人。極論そんなん言い出したら、現実の刑事裁判は1日では終わらないので「逆転裁判」はあってはならない事になるでしょう。流石にこういう人は、フィクション作品全般向いてないんじゃないかな……。
    特定作品内でのディテールのいい加減さが気になる、と言うなら分かりますが(私も違和感が気になって読めない作品はありますし)、この「変な家」の間取り図の存在は、ディテールの良し悪しの問題ではなく「作者が提示した物語の前提」です。前述の水戸黄門の諸国漫遊や、1日で終わる刑事裁判と同じものです。
    そこが肌に合わないなら仕方ないけど、建築法どうのを錦の御旗に作品ごと貶めるのはお門違いじゃないかな。繰り返すけど「いかに現実の建築基準法と合致しているか」はこの物語の主題ではないのだから。

    • 11
  3. 評価:4.000 4.0

    叙述トリックの妙

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    懐かしーい!紙のコミックス全巻持ってました。
    李氏朝鮮時代の暗行御史(アメンオサ)に題材を取ったマンガには、皇なつき先生の「李朝 暗行記」という名作がありますが、アメンオサ主題のバトルマンガになるとこれが唯一無二じゃないでしょうか。
    この作者さんコンビ、マンガで叙述トリックを表現するのが上手いんですよね。まず一話のどんでん返しが超意表をつくし、話が進むと「これは現実か幻か」「今目に見えているものは他人と同じなのか」といった展開が頻発するんだけど、またかよーと思ったらこれがラスボス周りの真相に徐々に繋がっていくので面白い。
    読んでる方も「こいつ敵じゃね?」とかだんだん疑り深くなってくるのに、それを更に裏切ってくれるストーリー展開は、割と最後の方まで気が抜けません。ミステリー的にも面白いんよね。
    惜しむらくは、最終盤に色んな要素がギチギチに詰め込まれてて、若干展開が分かりづらい事。アジテも前半の漁村の話辺りのが得体の知れないホラー味あって怖かったし。「概念と実存」みたいなエピソードは個人的に面白いと思うけど、どっちかというと小説向きの題材だったようにも思います。台詞も多めだし。言うて「パタリロ!」のミステリー回よりは台詞少ないからきっと大丈夫w
    絵は描き込みも丁寧だし、バトルシーンもかっこいいし、好き嫌いは分かれるかもだけど、とても綺麗な絵柄なので私は好き。サルヒョンドのにーちゃん可哀想カワイイし(外伝読んだら可哀想4割り増し)、女の子キャラカワイイし。ショートカットの女の子が可愛いのは正義です!
    話にクセがあるので合う合わないはあるだろうけど、叙述トリックからのどんでん返しが好きな人、意表をつく読めないストーリー展開が好きな人は、面白いと感じるんじゃないでしょうか。あ、お気に入りキャラが死ぬ率が割と高いのでそこは注意ー!

    • 0
  4. 評価:1.000 1.0

    モラハラと違和感

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    韓コミ=ひと昔前のなろうテンプレ的なイメージがあるので、正直ストーリーには最初から期待してませんでした。ただ絵が綺麗なので、暇つぶしに覗いてみるかーと思った事を、読んでから後悔しました。
    この公爵とかいう男、本当にヒロインの恋愛対象なの?陰湿で上から目線、口を開けば不快な嫌味しか出てこないモラハラ男が?「モラハラ夫と離婚云々」みたいなレディコミじゃなくて、これ恋愛物なんだよね?
    タイトルには品格と付いてるけど、この公爵のどこに品格が備わってるのか。少なくとも品格っていうのは、足の不自由な人(しかも意中の女性)を公衆の面前で貶めるような人には備わってないものだと思うわ。しかも動機は恐らく「照れ隠し」。もうムカつくとか通り越して戦慄するわ……。なろう系で星の数ほど見たテンプレクソ妹は確かにウザいけど、モラハラ公爵に比べたら遥かにマシ。自分を怪物だと思ってない怪物こそが、一番おぞましい邪悪なんだよ。
    これ、モラハラDV男とタゲられた女の共依存関係を、忠実なメイド視点で淡々と描写する令嬢系サイコサスペンスとかだったら、いっそ人怖ホラーとして面白かったんじゃないかな。少なくとも私は、これを素敵な恋愛とは到底思えない。
    それから、バナーでは絵が凄く綺麗に見えたのに、肝心の本文の絵が微妙でした。フリーポーズ集をトレスして描いてる人が、ポーズ集に存在しないアングルをフリーハンドで描いた途端デッサン崩れた……みたいなこなれてなさを感じます。全体的にビジュアルが定点カメラっぽくてぎこちないし、アマチュアが作った絵コンテ見てるみたい。

    他にも書いておられる方がいらっしゃいますが、ランキング上位作品の一部は、レビューは高評価なのに微妙なのが多すぎます。特に独占、フルカラー、縦コミの三拍子が揃ってるやつ。以前も別作品のレビューに書いたんだけど「マンガ」と「グラフィックノベル」のカテゴリは分けて欲しい(ピッコマはマンガと縦コミ分かれてるんだっけ?)。
    マンガは映画的な見せ方を取り入れて確立した表現媒体、対して縦コミは静止画を次々見せていく媒体で、しかも出来てまだ日が浅い。ビジュアル面でも脚本でも、どうしてもマンガに一日の長があるので、同じカテゴリ内に置かれると縦コミ側が必要以上に劣って見えてしまうんでしょうね。それは読者にとっても作者にとっても不幸でしかないんよ……。

    • 21
  5. 評価:5.000 5.0

    王道少年マンガのお手本

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    名は体を表すと言うか、タイトル通りの古き良き王道少年マンガ。ダイの大冒険のテイストが好きな人なら、今作の雰囲気が嫌いな人は居ないと思う。
    やはり導入の、主人公ビィトが魔族との戦いに身を投じるまでのエピソードが上手い。ダイ大では師、今作では憧れの冒険者……とキャラの立場や設定、シチュエーションこそ違うが、自分(ビィト)を守って犠牲になった仲間の為、彼らの得物(と業)を背負って戦いに赴く、というのがベタだけど熱い。王道とはマンネリの事ではない、圧倒的に支持されてきた「面白さの正道」なのだという事を教えてくれる良作。
    ドラクエシリーズで公式イラストや脇キャラのデザイン担当してる中鶴勝祥さんがキャラデザに関わってるのは、素直に驚きました!ヒロインの衣装もキャラ造形も、男っぽ過ぎずお色気に走り過ぎてないのが好感を持てます。まだ途中までしか読んでないけど、彼女もダイ大のレオナみたいに可愛くて強い女の子になってくれるといいなー。
    長い休載からの待ちかねた連載再開、ゆっくり追いかけながら、最後までお付き合いしたいですね!

    • 2
  6. 評価:4.000 4.0

    二つのコミカライズ

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    以前、秋乃茉莉先生がコミカライズされたバージョンを読んだ事があります。ディ○ニー映画「ムーラン」の元ネタになった、唐の時代の男装の麗人「花木蘭」の物語ですね。
    秋乃先生の大人っぽい絵柄とは違って、こちらのコミカライズは絵柄が可愛い目ですね。これはこれで違った魅力があって嫌いじゃないです!まだお試し版読んだとこなんだけど、木蘭可愛いなー。そりゃ同期の思春期男子はドッキドキでしょw
    原作が田中芳樹であるという安心感。に加え、実力あるマンガ家さんによるコミカライズ。つまんない訳がない!二つのコミカライズを読み比べてみるのもいいかもしれないなー。

    • 0
  7. 評価:3.000 3.0

    尖ってないからこその安定感

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    表紙の可愛さに惹かれて読みました。
    絵柄が凄く可愛い!特にヒロインのエリアーナがめちゃくちゃ可愛い。多少モダモダ悩んでから回ってても「いいよいいよ、ゆっくり考えるんだよ」と優しい気持ちになれちゃう位には可愛い。ミニ画集とか出たら買うねコレは!
    始まりはよくある令嬢モノっぽくも、絵柄の可愛さに合った微笑ましいジレジレな片想い描写が多めなのが良かった。悪女へのザマァがエグ過ぎたりもせず(しっかり断罪はするけど)、王子様との恋愛描写もザマァのオマケのようなおざなりなエピソードではないのも嬉しい。
    衝撃の展開やどんでん返しも楽しいけど、尖った設定や展開じゃない、むしろ古典的な恋愛描写を丁寧に描写してくれる作品だからこそ、安心して読める少女マンガなのが嬉しい。ヒロインが引っ込み思案な女の子なだけに、このほんわかした絵柄と物語の雰囲気がよくマッチしてるんだと思う。エリアーナの「妖精姫」の二つ名に、絵柄の可愛さ華やかさが引けを取ってないし。ザマァ寄りの令嬢モノも好きなんだけどね。たまにはこういう可愛いのもいいよね。
    最初の悪女事件を越えてからも色々起こってはいますが、王子様(こちらも頑張りが微笑ましい子ですね)と一緒に、エリアーナにはマイペースでも頑張って欲しいなー。私もマイペースに追いかけつつ、まったり最終回までお付き合いしたいと思います。

    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    懐かしの中国四大奇書!

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    学生時代に大ハマりし、毎週ジャンプ買って紙の単行本も持ってました!崑崙十二仙大好きだったわー。
    続きが待ちきれず、原作の文庫本まで買って先を読んでた(マンガと原作全然違ったんだけどw)位好きだったのですが、番外編出てたとは知らなかった……!
    しかも孔宣とか居るのマジてすか!?原作には居るがフジリュー版では出てなかったキャラなので、ちょっとこれから課金して読ませて貰います!
    後、スープー結婚しとったんかー(衝撃)!いや、多分おうちがムー○ン谷感溢れてるのは分かりますがw
    二度のアニメ版がどっちもガッカリだったので、こちらの番外編含めて三度目の再アニメ化してくれないかなー。今度は仙界大戦がダイジェストじゃないやつで!

    • 1
  9. 評価:1.000 1.0

    マンガとは違う物

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    ランキング一位、そしてタイトルが素敵なので読んでみました。

    流行りのドアマットヒロインの政略結婚からの溺愛モノ……というのは分かるのですが、これが一位というのは理解に苦しみます。展開のメリハリ、キャラの魅力、恋愛描写、どれも今一つ。躍動感の無い絵柄はぎこちなく、翻訳のせいなのか台詞も妙に不自然(ちょいちょい前後繋がってなくない?)。紙芝居的というか、良く言えばグラフィックノベルのような「マンガになる前のイラスト作品」だと感じました。
    この手のフルカラーコミックにありがちな、ディテールの荒さも気になります。女性の名前にマクシミリアンて……。ドイツ人のおっちゃんの名前やん……。ローカライズの際にここらへん何とか出来なかったのかな。
    これも韓国タテコミあるあるですが、夫がDVモラハラ気質なのも受け付けませんでした。20年以上前の少女マンガやBLに出てきた俺様キャラみたい。すぐ怒鳴ったり関係を求めてきたり、頻繁に舌打ちする男キャラを素敵な旦那とは思えません。虐待されて育った奥さんにはまず、セセセセ以外にしてやれる事あるでしょ……。
    後は例によって、陰湿な虐待描写と男尊女卑、主に対し横柄な使用人……と韓国タテコミで必ず出てくるテンプレ設定、その反面メインのストーリーラインは日本で流行った何かしらのテンプレシナリオそのままなので、申し訳ないが購読意欲がそそられませんでした。

    このレビュー書きながら気付いたけど、私多分韓国タテコミが肌に合わないんやね……。ひと昔前に粗製乱造されてた、雑な嫁姑レディコミに対する苦手さに似たものを感じます。
    韓国タテコミはマンガ好きの人ではなく、韓ドラ好きな人向けの表現媒体なんでしょうね。実際韓国タテコミ業界では「ドラマの原作になるヒット作を」「日本で売れてるジャンルのテンプレ作品を」みたいな版権会社のオーダーで大量の作品がコンスタントに生み出されているようですから、マンガに暇潰し以上の娯楽要素を求め、韓ドラにも興味のない私には、最初から「not for me」だったんだと思います。
    正直マンガとは似て非なる媒体だと思うので、めちゃコミさんの方でカテゴリ分け出来ないものでしょうか。そうすれば好きな人は探しやすく、苦手な人は避けやすく出来ると思うんですが……。

    • 23
  10. 評価:5.000 5.0

    マンガを閉じてからも笑わせてくれる

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    このマンガのせいで、G7サミットのニュースとかでフランスの大統領やら政府関係者が映ると「首相だー!フランスの首相だー!」とかいう台詞が脳内にオーバーラップするようになったんでホンマもうどうしてくれるのよw
    映画化前は「デスメタルかー。アークエネミーみたいなんかな」と思ってたら、ホントに映画版サントラのSATUGAI(ガチ名曲!)がアークエネミーのデスボみたいだったので、鼻からお茶吹いたのも懐かしいです。これ映画も面白かったんだよね。マンガからそのまま飛び出してきたような松雪泰子演じるデスレコーズの社長とか、クラウザーさんのライヴにしれっとモブとして出演してるマーティフリードマンとかw
    更に、実際発売されたオサレポップスのメタルカバーアルバムに、作中で根岸が愛するカヒミカリィさんがサラリとご自分の楽曲提供してて、アルバムのジャケットに「全楽曲レ○プ完了!」て書かれてたの見た時は、呼吸困難なるかっちゅー程笑いました。現実まで侵入してくるとか油断も隙も無いわクラウザーさんw
    読み終わる頃には、半分以上の人があのライヴ会場のネクタイの人みたいになってるはず!そして映画版も観て、あなたも親戚を灰にしようw!

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