牛の首2さんの投稿一覧

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作品レビュー
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話コメント
投稿 177件 / いいね獲得 14件
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11 - 20件目/全50件

  1. 評価:5.000 5.0

    不思議で忌まわしい唯一無二の世界観

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    機械と人が憎み殺し合う、独特の世界観に惹かれました。
    どこか中央アジアのような、それでいてどこでもないような、異形の機械生命体が跳梁跋扈する砂漠に、突然「神」と呼ばれて召喚?された女子高生。彼女がヒロインかな?恐らく現代日本人である彼女の血は赤く、ワークワークの人々の血は黒い……って事は、現代の人間とワークワークの「人間」は別の種族なんだろうか。
    機械から人間を守る「防人」の扱う武器、護神像のデザインもフジリュー作品らしい独特のフォルムでカッコいい。「封神演義」でもそうだったけど、どこか生体機械めいた機械のデザインが、不気味さもカッコよさもあって何とも魅力的です。メタリックなのにタンパク質的ってゆうか、人体と融合してても違和感を感じないんですよね。フジリュー先生の尖ったセンスは、やはり余人をもって代え難いわ……!
    七人の防人が扱う護神像の名前は、ゾロアスター教のアメシャ・スプンタがモチーフなんですね。そこはかとなく漂う中東~中央アジア的な世界観と何か関係があるのかな?個人的にゾロアスター教神話にはすっごく興味があるので(ペルソナでは死ぬほどお世話になったんだよアールマティ……)、最終回までお付き合いしたいと思います。ヨキさん好きなので生き残って欲しいな!

    • 0
  2. 評価:2.000 2.0

    既視感が拭えない

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    皆さん仰るように、やはり「わたしの幸せな結婚」に設定や展開、キャラデザが被っているのがどうしても気になります。「これどっかで見たな」がずーっと続くし。
    今やこの手の作品は浜の真砂の如く転がってますが、それでもここまで被せてしまうのは流石にちょっと……。せめて旦那さんの髪型変えるとか、なるべく似せない方向でのキャラデザは出来なかったんでしょうか。展開にしろキャラデザにしろ、オリジナリティという点では遥か古の大正ラブコメ「はいからさんが通る」の足元にも及びません。

    後は、やっぱり独占タテコミあるあるなディテールの雑さが気になりました。旦那さんの服装、流石にこれ大正じゃないでしょ。たとえ昭和初期だとしても、BBCのドラマ版「名探偵ポワロ」ぐらいの感じじゃないの?当時ならもう写真も沢山残ってる時代なんだから、少しググっただけでも資料出てくるよ……。
    キャラデザも、「わたしの~」に被りすぎなのはこの際置いとくにしても、あまりに平成の少女マンガ過ぎて主題にマッチしてないように思いました。ファンタジー作品である「わたしの~」とは違い、舞台が大正で太田母斑や視覚障害への偏見という重たいテーマを扱っているのに、キャラデザだけファンタジー寄りではどうも違和感があります。ハンディキャップ設定がファッション臭く見えてしまうんだよね。
    歴史ものではないので、そこまで厳密に実際の歴史に拘る必要は無いとは思いますが、読者に違和感を与えてしまう程おかしな表現では突っ込まざるを得ない。量産型の縦コミ系にしては続けて読めるし、面白さも光るものも感じたけど、敢えてこれに課金する程の魅力は感じませんでした。

    • 1
  3. 評価:4.000 4.0

    マンガ史に残る衝撃のラスト

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    父が単行本全巻揃えてました。懐かしいな!うだつの上がらないチンピラが死に戻り、ヤクザの世界を成り上がるサクセスストーリーです。
    ヤクザ×タイムスリップの組み合わせは今でもちょっと他に見ないし、何より面白いのでサクサク読めちゃいます。ヤクザ物はあんま好きじゃないのに、この作品と「静かなるドン」だけは面白くて読むの止まんなかった。先が読めるようで読めないんよね。
    両作品ともストーリー展開は全然違うのに、中盤~終盤にかけて衝撃の展開ぶっ込んで来るのが侮れません。例えばこの作品なら、最終盤のテロリスト編!まさかあんな終盤なって、○○が○○ると思わなかった……!ほんま油断も隙もないマンガです。2、3日衝撃を引きずりました……。
    からの、あの恐らく全読者の度肝を抜いたであろうまさかのラスト!テロリスト編のインパクトで最初のタイムスリップ設定忘れかかってたとこに、油撒いて爆弾放り込まれたような展開!そしてその後のラスト!……しっかりSFでした。
    賛否両論もここに極まるであろうラストですが(私は結構嫌いじゃないです)、今となってはこのラストあってこそ、「代紋Take2」は伝説のマンガになったんじゃないかなと思ってます。だって未だに「衝撃の最終回」としてちょこちょこ話題になってるもんね。
    マンガ大国日本に生まれて、マンガ大好きな大人に育ったからには、死ぬまでにこれだけは読んどいて損はないと私が個人的に思ってるマンガが「ベルセルク」「日出処の天子」「ゴルゴ13」、そしてこの「代紋Take2」です。ラストへの感想はホント賛否両論でしょうけど、「衝撃」のなんたるかを嫌というほど味わえますから!

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    間取り図の是非は主題ではない

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    雨穴さんのファンなので、紙のコミックス即買い余裕でした。
    やはり雨穴さんの謎のカワイイ声と怪しいお面(と栗原さんのボイチェン声)が無いと、全体的に些か不気味さが削がれてるようには思いますが、逆にオリジナル動画には描写のなかった「家」内部のビジュアルがめっちゃ恐ろしい絵で見られるので、映画に不満だった私は大満足です!昭和に建てられた民家の廃墟って、何であんな怖いのかね……。
    主人公の男性が可愛くて(男性よね?)、雨穴さんとギャップあるのも面白いですね。主人公ん家の電話が、雨穴さんが動画で使ってる黒電話だとか、小ネタ探すのも楽しい!
    個人的に私は満足いくコミカライズですが、どっちかというと動画や小説を履修したファン向け、という印象を受けました。とはいえ、マンガで初見の方でもきちんと解る丁寧な作品なので、ニュービーも安心ですよー!

    レビュー見て知ったけど、建築基準法がどうのとかで批判している方もいらっしゃるんですね。確かに実際の物件としては色々あり得ない代物だろうけど、まずこの話の主題はそこじゃない。
    この話は「現実の建築基準法に合致してない物件がおかしい」という話ではなく、「明らかにおかしい建物の中で何が起きたか」を推測するミステリーなのだから、最初から「実際の建築基準法ではあり得ないけど、この話ではそういう物件がある」という前提が飲み込めない人には向かないコンテンツだと思います。昔から居ましたもん、テレビ時代劇の「水戸黄門」観て「史実の水戸光國は諸国漫遊なんかしてない!」て怒ってた人。極論そんなん言い出したら、現実の刑事裁判は1日では終わらないので「逆転裁判」はあってはならない事になるでしょう。流石にこういう人は、フィクション作品全般向いてないんじゃないかな……。
    特定作品内でのディテールのいい加減さが気になる、と言うなら分かりますが(私も違和感が気になって読めない作品はありますし)、この「変な家」の間取り図の存在は、ディテールの良し悪しの問題ではなく「作者が提示した物語の前提」です。前述の水戸黄門の諸国漫遊や、1日で終わる刑事裁判と同じものです。
    そこが肌に合わないなら仕方ないけど、建築法どうのを錦の御旗に作品ごと貶めるのはお門違いじゃないかな。繰り返すけど「いかに現実の建築基準法と合致しているか」はこの物語の主題ではないのだから。

    • 4
  5. 評価:4.000 4.0

    叙述トリックの妙

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    懐かしーい!紙のコミックス全巻持ってました。
    李氏朝鮮時代の暗行御史(アメンオサ)に題材を取ったマンガには、皇なつき先生の「李朝 暗行記」という名作がありますが、アメンオサ主題のバトルマンガになるとこれが唯一無二じゃないでしょうか。
    この作者さんコンビ、マンガで叙述トリックを表現するのが上手いんですよね。まず一話のどんでん返しが超意表をつくし、話が進むと「これは現実か幻か」「今目に見えているものは他人と同じなのか」といった展開が頻発するんだけど、またかよーと思ったらこれがラスボス周りの真相に徐々に繋がっていくので面白い。
    読んでる方も「こいつ敵じゃね?」とかだんだん疑り深くなってくるのに、それを更に裏切ってくれるストーリー展開は、割と最後の方まで気が抜けません。ミステリー的にも面白いんよね。
    惜しむらくは、最終盤に色んな要素がギチギチに詰め込まれてて、若干展開が分かりづらい事。アジテも前半の漁村の話辺りのが得体の知れないホラー味あって怖かったし。「概念と実存」みたいなエピソードは個人的に面白いと思うけど、どっちかというと小説向きの題材だったようにも思います。台詞も多めだし。言うて「パタリロ!」のミステリー回よりは台詞少ないからきっと大丈夫w
    絵は描き込みも丁寧だし、バトルシーンもかっこいいし、好き嫌いは分かれるかもだけど、とても綺麗な絵柄なので私は好き。サルヒョンドのにーちゃん可哀想カワイイし(外伝読んだら可哀想4割り増し)、女の子キャラカワイイし。ショートカットの女の子が可愛いのは正義です!
    話にクセがあるので合う合わないはあるだろうけど、叙述トリックからのどんでん返しが好きな人、意表をつく読めないストーリー展開が好きな人は、面白いと感じるんじゃないでしょうか。あ、お気に入りキャラが死ぬ率が割と高いのでそこは注意ー!

    • 0
  6. 評価:1.000 1.0

    モラハラと違和感

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    韓コミ=ひと昔前のなろうテンプレ的なイメージがあるので、正直ストーリーには最初から期待してませんでした。ただ絵が綺麗なので、暇つぶしに覗いてみるかーと思った事を、読んでから後悔しました。
    この公爵とかいう男、本当にヒロインの恋愛対象なの?陰湿で上から目線、口を開けば不快な嫌味しか出てこないモラハラ男が?「モラハラ夫と離婚云々」みたいなレディコミじゃなくて、これ恋愛物なんだよね?
    タイトルには品格と付いてるけど、この公爵のどこに品格が備わってるのか。少なくとも品格っていうのは、足の不自由な人(しかも意中の女性)を公衆の面前で貶めるような人には備わってないものだと思うわ。しかも動機は恐らく「照れ隠し」。もうムカつくとか通り越して戦慄するわ……。なろう系で星の数ほど見たテンプレクソ妹は確かにウザいけど、モラハラ公爵に比べたら遥かにマシ。自分を怪物だと思ってない怪物こそが、一番おぞましい邪悪なんだよ。
    これ、モラハラDV男とタゲられた女の共依存関係を、忠実なメイド視点で淡々と描写する令嬢系サイコサスペンスとかだったら、いっそ人怖ホラーとして面白かったんじゃないかな。少なくとも私は、これを素敵な恋愛とは到底思えない。
    それから、バナーでは絵が凄く綺麗に見えたのに、肝心の本文の絵が微妙でした。フリーポーズ集をトレスして描いてる人が、ポーズ集に存在しないアングルをフリーハンドで描いた途端デッサン崩れた……みたいなこなれてなさを感じます。全体的にビジュアルが定点カメラっぽくてぎこちないし、アマチュアが作った絵コンテ見てるみたい。

    他にも書いておられる方がいらっしゃいますが、ランキング上位作品の一部は、レビューは高評価なのに微妙なのが多すぎます。特に独占、フルカラー、縦コミの三拍子が揃ってるやつ。以前も別作品のレビューに書いたんだけど「マンガ」と「グラフィックノベル」のカテゴリは分けて欲しい(ピッコマはマンガと縦コミ分かれてるんだっけ?)。
    マンガは映画的な見せ方を取り入れて確立した表現媒体、対して縦コミは静止画を次々見せていく媒体で、しかも出来てまだ日が浅い。ビジュアル面でも脚本でも、どうしてもマンガに一日の長があるので、同じカテゴリ内に置かれると縦コミ側が必要以上に劣って見えてしまうんでしょうね。それは読者にとっても作者にとっても不幸でしかないんよ……。

    • 2
  7. 評価:5.000 5.0

    王道少年マンガのお手本

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    名は体を表すと言うか、タイトル通りの古き良き王道少年マンガ。ダイの大冒険のテイストが好きな人なら、今作の雰囲気が嫌いな人は居ないと思う。
    やはり導入の、主人公ビィトが魔族との戦いに身を投じるまでのエピソードが上手い。ダイ大では師、今作では憧れの冒険者……とキャラの立場や設定、シチュエーションこそ違うが、自分(ビィト)を守って犠牲になった仲間の為、彼らの得物(と業)を背負って戦いに赴く、というのがベタだけど熱い。王道とはマンネリの事ではない、圧倒的に支持されてきた「面白さの正道」なのだという事を教えてくれる良作。
    ドラクエシリーズで公式イラストや脇キャラのデザイン担当してる中鶴勝祥さんがキャラデザに関わってるのは、素直に驚きました!ヒロインの衣装もキャラ造形も、男っぽ過ぎずお色気に走り過ぎてないのが好感を持てます。まだ途中までしか読んでないけど、彼女もダイ大のレオナみたいに可愛くて強い女の子になってくれるといいなー。
    長い休載からの待ちかねた連載再開、ゆっくり追いかけながら、最後までお付き合いしたいですね!

    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    二つのコミカライズ

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    以前、秋乃茉莉先生がコミカライズされたバージョンを読んだ事があります。ディ○ニー映画「ムーラン」の元ネタになった、唐の時代の男装の麗人「花木蘭」の物語ですね。
    秋乃先生の大人っぽい絵柄とは違って、こちらのコミカライズは絵柄が可愛い目ですね。これはこれで違った魅力があって嫌いじゃないです!まだお試し版読んだとこなんだけど、木蘭可愛いなー。そりゃ同期の思春期男子はドッキドキでしょw
    原作が田中芳樹であるという安心感。に加え、実力あるマンガ家さんによるコミカライズ。つまんない訳がない!二つのコミカライズを読み比べてみるのもいいかもしれないなー。

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  9. 評価:3.000 3.0

    尖ってないからこその安定感

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    表紙の可愛さに惹かれて読みました。
    絵柄が凄く可愛い!特にヒロインのエリアーナがめちゃくちゃ可愛い。多少モダモダ悩んでから回ってても「いいよいいよ、ゆっくり考えるんだよ」と優しい気持ちになれちゃう位には可愛い。ミニ画集とか出たら買うねコレは!
    始まりはよくある令嬢モノっぽくも、絵柄の可愛さに合った微笑ましいジレジレな片想い描写が多めなのが良かった。悪女へのザマァがエグ過ぎたりもせず(しっかり断罪はするけど)、王子様との恋愛描写もザマァのオマケのようなおざなりなエピソードではないのも嬉しい。
    衝撃の展開やどんでん返しも楽しいけど、尖った設定や展開じゃない、むしろ古典的な恋愛描写を丁寧に描写してくれる作品だからこそ、安心して読める少女マンガなのが嬉しい。ヒロインが引っ込み思案な女の子なだけに、このほんわかした絵柄と物語の雰囲気がよくマッチしてるんだと思う。エリアーナの「妖精姫」の二つ名に、絵柄の可愛さ華やかさが引けを取ってないし。ザマァ寄りの令嬢モノも好きなんだけどね。たまにはこういう可愛いのもいいよね。
    最初の悪女事件を越えてからも色々起こってはいますが、王子様(こちらも頑張りが微笑ましい子ですね)と一緒に、エリアーナにはマイペースでも頑張って欲しいなー。私もマイペースに追いかけつつ、まったり最終回までお付き合いしたいと思います。

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  10. 評価:4.000 4.0

    懐かしの中国四大奇書!

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    学生時代に大ハマりし、毎週ジャンプ買って紙の単行本も持ってました!崑崙十二仙大好きだったわー。
    続きが待ちきれず、原作の文庫本まで買って先を読んでた(マンガと原作全然違ったんだけどw)位好きだったのですが、番外編出てたとは知らなかった……!
    しかも孔宣とか居るのマジてすか!?原作には居るがフジリュー版では出てなかったキャラなので、ちょっとこれから課金して読ませて貰います!
    後、スープー結婚しとったんかー(衝撃)!いや、多分おうちがムー○ン谷感溢れてるのは分かりますがw
    二度のアニメ版がどっちもガッカリだったので、こちらの番外編含めて三度目の再アニメ化してくれないかなー。今度は仙界大戦がダイジェストじゃないやつで!

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全ての内容:全ての評価 11 - 20件目/全50件

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