3.0
権力者ならしっかりして
紫の瞳で人ならざるモノが視える令嬢
そのモノたちに好かれまくる、憑かれやすい公爵
タイトルのまま
公爵は憑かれまくっているから疲れやすく病弱と評判、それを追い払える主人公
異能力がある(+家格も低い)女性が、問題を抱える男性(+高貴なお方)のために側にいるハメに!のよくある話
なぜ公爵は憑かれやすいのか、体質は改善できるのか、などは不明なままアッサリ終わります
公爵には、まだ正式ではないけれど両家で結婚の話が出ていて、しかも社交界はその事実を知っている、という女性がいる
主人公は、公爵家で行儀見習いになり、公爵の体調のために近くに寄り添っている、側から見たら婚約者のよう
公爵の結婚話は知っていて「話が正式に進んだら…私て邪魔じゃない?」という微妙な立場
公爵の親族は王なわけで、コイツがまた嫌なかんじで
彼が結婚してもいいの?夫婦の側にいる謎の人でいいの?それとも離れる?みたいなことを主人公に聞いてくるけど
そんなん行儀見習いが知るか!権力者側がなんとかしろや!
男女ともに、これといった決め手なく、いつのまにかヌルっと好きになっていて、
さらには目立った意思表示もせず、好意もハッキリと伝えていない
公爵は結婚話の清算もしていないから、主人公が結婚予定の男性をたぶらかしてる的な悪評まで出る始末
なのに、好きかも?みたいな空気はお互い伝わっているらしく
「公爵様は体質を改善させた私への感情を勘違いなさっているのです」
「確かに始まりはそうだったが、でも私の気持ちまで否定しないでほしい!」
みたいな会話を「好き」の単語なしに繰り広げるわけです
お前の気持ちなんて神視点の読者でも知らんわ!
主人公の立場じゃ身動き取れないんだ!
まず好きって言え!身綺麗にしろ!
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視える令嬢とつかれやすい公爵