午後3時の通りすがりさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全177件
  1. 評価:4.000 4.0

    NEW
    アンバランスさが、リアルかも

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    中学生の頃に描いた"厨二病丸出しな漫画の世界"に転生したとあって、いいかんじに支離滅裂w

    「当時流行っていた」
    「目新しいキャラを見た」
    「こんなのに萌えていた」
    などなど、こんなキャラ描いてみたい!と思いつくままに追加しては辻褄合わせのストーリー

    本当に厨二病の素人中学生が描くツギハギストーリーだけでは流石にイタすぎて、共感性羞・恥で爆発しちゃって読んでられぬので

    厨二な黒歴史を突きつけられ、自分の過去や内面と強制的に向き合うことになる"元このは・イアナ"の恥ずか死なリアクションや成長がメインかな

    周りを固めるキャラのアンバランスさも見どころ
    理想を詰め込んだキャラと、辻褄合わせや思いつきで作ったキャラとのギャップが特に

    自分の名前で自分を投影していた、"誰からも愛される"超絶いい子な美少女コノハ
    → 常にいい子、多少の変な言動は周りがスルーして持ち上げて、違和感こえて気持ち悪い

    当時の理想を詰め込んだ、"誰にでも優しい"超絶ハイスペックイケメンのギノフォード
    → 色んな人がいるのに誰にでも優しいなんてのは八方美人でしかなく
    実際は相手に明確な順位を付けているので平等な優しさもくれないし、優先順位トップのコノハに不利益ならば"誰にでも優しい"の対象に入ることはできない

    ↑この辺りはキャラが動くとまぁ薄っぺらいよね
    中学生が思い描く"みんなに愛されるいい子"や"理想の異性像"だから歪もいいとこ

    逆にそこまで重要視もしていなかった、漫画の主人公たちと対立するキャラの方が闇を抱えていて、とても人間臭い
    その人間臭さこそ、元このはが創作当時に抱えていたもので
    自身の投影や理想なキャラよりも、よほど自分の内面が詰め込まれているという…意外にも深い話?

    対象の主語がデカくて歪なキャラには元このは・イアナも含まれてて
    "誰からも嫌われる悪女"ゆえ、本当に無意味な悪口で叩かれるのが気分良くない
    フツーにコノハの色違いな美少女なのに醜女とか言われまくりで、これも中学生の悪口?
    ブスじゃないのにブスって言うみたいな?

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    NEW
    異世界+西洋+戦国+BL

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    ・前世の現代日本人知識持ちの嫁
    ・王級加護持ち(要はすげー強い) の婿殿
    の最強夫婦が大暴れする話

    強さのわりに野心少なめというか自分の力を十分に持っているので他から奪う必要もなく、強欲な連中に巻き込まれる形で渋々動く

    王政や文明は中世ヨーロッパ風だけど、オウミ・ハヤサ・カイナンなど和風な国名が多く、男色?衆道?を好みまくる王や将も多く
    戦国風味を感じるし、実際に戦もしまくる

    嫁のおかげでダィテス領は近代あたり?の文明※嫁の趣味趣向や匙加減で偏りあり
    他国に行ったついでに測量して、この世界で機密扱いの超詳細な地図も作っちゃうし
    更には嫁のせいで女性陣みんな腐ってしまってBLや薄い本が普及しまくり※印刷技術もバッチリ

    薄い本は嫁の影響だが、そもそも腐る土台が山盛りの世界
    べつにエロくてもグロくてもいいけど、ちょっとBLネタがしつこいかなぁ…笑
    だってネタにされてる本人が嫌がってる描写があるんだもん

    フィクションのモデル程度ならともかく、プライベートかつ性的なことを本人と分かる形で勝手に公開するのは、現代人の知識持ちとしては大いなるマナー違反というか
    人権無視して表現の自由を主張しちゃアカンよ

    あと、ダィテスはオウミ国にあるわけだけど
    オウミって周りの戦争仕掛けてくる国と比べてもダメ国だよね
    ・王太子だった婿殿は王妃の気分ひとつで廃嫡にされ
    ・第◯夫人や第◯妃もいないのに「王妃派」なんて派閥があり、幼い次男を新王太子に担いで
    ・王太子護衛の親衛隊は王妃派の縁故採用でよーわよわ
    ・婿殿の廃嫡は黙って見ていたけど王妃派にも乗り損ねた連中が婿殿を復権させようとしてて
    ・それらをまるで制御できず、廃嫡にして辺境に婿に出した長男の強さには未練タラタラ、「廃王太子が」と陰口どころか堂々と侮辱しても咎めないのに、防衛策は長男ありきで王都に置きたがる無能な国王

    嫁に手を出された婿殿がブチギレたり、王太子が他国の姫との縁談で後ろ盾を得たりで無能な王族貴族の影響力も弱まるけど
    もっとガツンと責任追及して、粛清や一掃されるレベルの責任は取らせてほしかった

    • 0
  3. 評価:3.000 3.0

    悪役が、とても足りない

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    何が足りないって、どストレートに頭が
    突き抜けたクズ度合いは同情の余地ゼロで潔いんだけど、どう見ても"すげーおバカさん"の結論しか出ない

    "すげーおバカさん"が超々妨害行為してることもその内容も主人公サイドにバレてる…のに何故かスルーしまくる
    妨害に抵抗はするけど、妨害そのものは防がないし
    「妨害されたけど、どうにかなったねぇ」の後に何の追及もしない!
    なんなら、見向きもしてない!

    主人公サイドにご都合主義はいくらでも見てきたが、悪役サイドへのご都合主義は初めて見たかもしれん

    ・超おイタイ聖女もどきディアナ
    ・ディアナの叔母でもあるヒステリック王妃
    ・無能なくせに過ぎた野望持ちのジジイ国王
    の悪役三人衆

    偽物聖女だー、神託なんてハッタリだーと散々な扱いだった主人公セレーナだが、大災害の人的被害をゼロにしたことで大聖女の再来とまで呼ばれるようになり
    聖女を囲い込みたい国王が次期国王の座を餌に孫たちを焚き付けたことで完全に"王子の嫁候補"として扱われて大迷惑

    ・国王は聖女の命を弄び、死んでもなお搾取したい
    ・聖女の真実を知る王妃は聖女なんて悍ましい存在だし、姪っ子が聖女の素質を持っていることも隠したい
    ・そして何の情報も持たずにチヤホヤされたい第一王子の嫁になりたいだけのディアナ

    ディアナと王妃は基本的にヒステリックに喚き立てて、すごく頭の悪い方法で実力行使しかしない
    そこを補うのがディアナの魅了魔法のはずなんだが…
    「人を思い通りに操れるほどには強い魔法ではないし、強い魔法の力を持つ王子2人や聖女には効かない」
    って最初にその魔法使ってる時に説明しちゃってるんだよね

    更には国王がその魅了に完全かかってんの!
    王子には効かないのに?しかもわりと思い通りに動かせてるよ?よっわ笑!!

    おバカが好き放題に幅を効かせられる理由付けとしては、設定が弱すぎるんだよね
    もっとすごい権力やらチート能力でも持っていればまた違うんですけどね

    大した能力もないおバカさんたちを止められない、主人公サイドまで無能に見えてきちゃうんだよ
    キャラや設定はけっこう良かったのに勿体無い

    • 5
  4. 評価:5.000 5.0

    喪失が始まる

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    「下剋上」の通り、マインの身分は上がっていく
    そして上がった分だけ大事なものを失う

    そもそも第一部からして
    若くして命を落とし、
    たくさんの知識を授けてくれた母親とは永遠に別れ、
    便利な生活もなくし、
    いつ死ぬか分からない体に押し込められるという喪失から始まっているのだけど

    この話の優れているところは
    現代日本人(の中でもかなり博識な)の知識と、
    平民どころか貴族ですら敵わないレベルの魔力で、
    まるでチートにならないところ

    チートそのものは発生しているけど、チートした分の代償が必ず描かれてチートを選択することができなくなる

    ・怒りに任せて魔力で貴族を傷つければ家族もろとも処刑
    ・期待される以上の魔力や知識を差し出せば既得権益から身柄を狙われ
    ・やっと活版印刷まで辿り着けば「平民が貴族の領分を侵せば潰される」と釘をさされ
    ・賢さを見せれば危険な存在でないかと疑われ

    平民でありながら貴族待遇の巫女になれるという下剋上で始まる第二部は
    完全に「生まれながらの貴族」の身分に偽装するという更なる下剋上の結末になる
    それはつまり、マインという存在を死なせてしまい、家族と別れ別人になることを意味する

    知識しか持たず、しかも人生の途中から放り込まれた別世界で、虚弱な体を抱えながらマインが一部をかけてやっと手に入れたささやかな絆
    第二部だけでなく、三部でも四部でも、マインの身分が高くなり事業が大きくなるにつれて
    第一部で築いた絆が邪魔になってしまい、その絆を手放して喪失していく話でもある

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    アーサーは成長を見せるか

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    技術が売りの大企業後継で身内から命狙われまくるアーサーの「人間なんて信用しない!だから機械じかけのメイドロボットがほしい!」から始まるぶっ飛び設定だが
    読んでいくにつれて「最初のアーサー優秀設定どこ行った?」状態になるのは何故だ笑

    アンドロイド作るような企業のトップ予定なのに、無条件でロボットを信じるのはすごいピュアだよね
    そのロボットを作ったの自分でない人間だもん

    マリーがロボットだと思っているからこそ誰にも見せない恥ずかしい素も見せちゃうわけですが、本当にロボットならメモリに映像音声が残っちゃうんじゃないか笑?
    ロボットこそプログラムひとつだけで簡単に操れちゃうし

    何度も暗殺の危機に晒されてる護衛対象なのに、勝手に動いちゃうのもやめてほしい
    「マリーじゃなきゃ!他のロボットは嫌だ!」って言うくらいなのに、アーサーが暗殺者の視界内に出てきてマリーはアーサー守らなきゃと敵を仕留める動きを止めてしまって高所から落下させられてるし

    マリーを落とした暗殺者がまた変態やろーで、人間でありながらロボットだと嘘をつくマリーの弱味で脅して近寄ってくる

    マリーだって壊れたら直らない人間の身で戦って、嘘もつきたいわけじゃない
    そのうち「マリー=人間」とアーサーにバレるのだろうけど、その時にマリーを責めるような展開にはならないでほしい

    周りに嘘を選択させた、嘘を強いるような自らの態度を反省して
    「人間でもロボットでもマリーだから信用するしマリーがいい!」
    と言ってのける器のデカい男になってほしいが、どうかな?

    あ、マリーはひたすらに可愛いす

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

    ロクな男がいねぇ!

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    話は面白い、主人公も好き
    でもギル王子含めて大部分の男がマジでクソだなってことで星マイナス1
    ギルだけで評価するなら正直、星2…いや1に近い

    そもそもが騎士団全体マジで騎士道精神のカケラもないクソ男ばかりなのだが
    ギルは王族なのを差し引いても、ガチで生粋のウルトラパワハラ体質
    主人公ルゼが性格悪いと散々描かれているけど、ギルの方がよほど性格破綻してる

    漫画キャラで性格が破綻してて許されるのは完全なる悪役か、
    やらかしを毎回こっぴどく叱られたりペナルティ与えられるか(ギル側近のニースがこれ)、
    性格を補って余りあるほどに有能な人物じゃないと(ルゼはこれ)

    ギルも頭が良くて攻撃魔法も強くて優秀って空気をほんわかと出してるんだけど、正直ビミョーに役立たずだし
    事態の解決はほとんどルゼ頼みで性格破綻をまるで補えてない

    ルゼへの無茶振りが酷いのは、部下の特性を見て上手く人を扱う王族ならではって見方ができなくもないけど、それなら現場に出てこないでほしいんだよね
    魔族に攫われて売られそうな女性陣と一緒に攫われるとか止めてほしいんだよね
    国に仕える騎士であるルゼが、いざとなれば平民女性よりも王子を優先するなんて当然なのに、女性陣を見捨てるなとリアルに死にそうになるまで無茶させるんだよね
    そんな選択をさせる自分を恥じろや

    というか騎士団訓練中のいざこざでシメた相手を本気で死ぬ寸前までボコるような男が、平民女性の命を助けろだの、自国の騎士の殉死について惜しむ発言しても説得力ねぇわ

    まぁ、男装女子なんていつかバレるわけだけど、ルゼが女子となったら手荒く扱えない……(余命は嘘だけど)ほっそい病弱な男性にもパワハラすんなや

    いやマトモな男性キャラもいるんですけどね
    メインの女性キャラもすごい魅力的なんですけどね
    パワハラ男に束縛DV男にストーカー変態男…
    ちょっと読んでて辟易ですよね

    ルゼはギルの非道な言動に全然負けないけど、正直くっ付いてほしくはないよね

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    しっかりとしたヒロイン

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    このヒロインは好きです
    まず、頭が良いこと
    そして、1人で抱え込まずに人を頼るところ!

    前世〜原作〜ループ〜の知識のみでゴリ押しし、考える力も事態を打開する能力もないくせに周りに隠し事して1人でどうにかしようとて
    挙句、敵の手に落ちて助けてもらってなし崩し的に周りを巻き込む無能ヒロイン(←)のなんと多いことか

    その点、この作品では隠すべき部分は隠しつつ、未来の情報を上手く話して人を動かすことができる
    1回目と2回目の情報を整理して合わせて新しい真実を見つけることもできるし、それを1人で抱え込まず未来の情報抜きで夫に伝えられる

    あと、話の流れに無理がないのがいいよね
    2回目のみならず、1回目にヒロインが結婚したくなかった理由もハッキリしているので前回はただの愚か者でした!というわけでもない

    決して「夫になる人が恐ろしいらしい」なんて噂話で判断したのではなく
    子供の頃、実際に目の前でまだ少年の夫が人を容赦なく殺害する瞬間を目撃してしまったことの衝撃
    さらにはヒロインの近くにいる腹黒執着変態男が、幼いヒロインに少しずつ事実であるかのように未来の夫の悪口を吹き込んで洗脳していた

    夫の人柄に触れ、優しく大事にされているのにいつまでも信じない!なんてこともない
    早々に夫を信じる判断をして夫と協力体制に入る

    そして周りも有能な人が多い(←これ重要)
    「話の展開のために無能がありえないヘマをする」
    これを繰り返されると、どんなに良い設定でもどんなに先が気になっても、段々と読む気が失せてしまうのだけど
    それがないのが嬉しいです

    • 1
  8. 評価:2.000 2.0

    メイン人物、みんなダメだわ

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    無料の半分も読み終わってないんだけど、全員ダメじゃないか?

    モラハラ元夫&離婚キッカケの不倫女は当然として、
    善玉なはずの主人公&相手の大学生もだいぶダメ

    大学生が主人公を好きになった理由が「並みはずれた自己犠牲の精神」とのことだが
    ※喫茶店で走り回る子供にPCダメにされたのに子供を心配し弁償も求めない姿に惚れたそうな

    ・主人公補正しても、せいぜい「お人好し」
    ・見たままなら「八方美人」または「事なかれ主義」
    ・穿った見方をすれば「自分で思考する能力皆無、指示がないと何もできない支配されるのが心地いい人」

    生育環境のせいで自己肯定感が低く生活能力も乏しいパッと見は低スペック設定で成り上がるならまだしも、
    最初から頭が良い設定な上にヒット見込まれている小説家……じゃあ無理ですわ笑

    だって居候させてくれる大学生にハッキリと好意を示されてるのに

    「未婚なんて半人前な価値観の部長が家に来ちゃうよぅ!離婚のことまだ話してないよぅ!(不倫女の料理をバカにしたから)料理作ってくれる人がお前しかいないんだよぅ、助けてよぅ!」

    と言われてホイホイ元夫宅に行って言われた通りに料理した上に客のもてなし担当までする?
    さらには遅くなったからと泊まろうとする??
    搾取を受け入れるのが自己犠牲?

    自分がした行動の結果がどうなるか、の想像力がまるで働いてないのに小説家て笑
    元夫はつけ上がり、会社の人間には未だに既婚者と認識され、大学生は病的に嫉妬するに決まってるのに

    でもその大学生も、リアリティゼロのボンボンな上にヤンデレ束縛風味な香ばしいかほりが…
    部屋が余っているデカいマンションで一人暮らし、2人で寝ても余裕なデカいベッドを1人で使い、車を乗り回す
    実家がアホほど太いのは丸出しだが、それを当然のように享受しておいて
    「自分が自立してなくて頼りないからダメなんですね…」みたいなことをよく言えるもんだ

    オシャレな年下と釣り合うようにと眼鏡を外しファッションを変えた主人公を他の男に見せたくないとかも、居候させて告白で釘刺してるからって思い上がってないか?

    • 0
  9. 評価:3.000 3.0

    脚本が悪い

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    キャラや設定がテンプレなのは分かってるのでよほど変でなければ気にしないけど
    「都合のいい流れのためにキャラの言動がおかしい」はちょっと

    ・大人が行動する動機にされる公爵弟
    「そうしないといけない」の流れ、全部その弟のワガママを原因にされて
    3歳児にしても公爵令息なのにマナーのカケラもなく、小さい子可愛い!よりもワガママ坊ちゃんとひたすらに甘やかすダメ大人の構図に
    ヒロイン依存のために乳母もいないとか可哀想すぎん?

    ・公爵が中途半端
    「家庭教師では護衛が付けられない」からヒロインを嫁にする…何のための権力か
    位が低くても貴族令嬢、表立った護衛でなくても安全確保しろだし、設定上は弟くんと離れられないから公爵令息の護衛で済ませれば?
    適齢期の令嬢から時間奪うだけでもアレなのに、護衛の問題だけで離婚歴つけて金払うからいいだろうって、無能公爵か

    どうにか嫁→婚約者にしたけど、生活上は家庭教師で問題なく見える
    社交など婚約者としてのイベントは全然出てこないし、婚約のために無駄な嘘が発生してる
    幼いとはいえ婚約者の弟にベッタリ張り付いて世話してるのも変、家庭教師どころか乳母状態
    デートさせやすいってだけの婚約か?

    ・ヒロインも公爵も記憶がおかしい
    どっちも「それは忘れないだろ」ってことを忘れすぎ
    その①
    2人はかつて会っていました!のお決まり展開
    片方だけ認識〜でも、子供の頃に〜でもなく
    2年前のお互いに印象的な出来事なのに、公爵はヒロインの顔覚えてない笑!
    公爵はフード被っててヒロイン側が認識できないにしても、ヒロインは顔丸出しだったのに

    その②
    また弟くんの「ママに会いたい」で公爵家の家族肖像画を見にいく
    原作を知るヒロインはどこぞの部屋で布に覆われてた絵画の存在を知ってるわけで
    そこでちょっと絵に触ったら魔法で隠された「公爵の双子」の姿を見つける
    (まず隠されたモノを勝手に見るな、絵に触るな)

    どう見ても原作でも重要な情報、絵の存在覚えてるのに双子の姿を見るまで忘れてるって…

    つまらないではないけど、こんなの気にしない!ってほどには面白くない

    • 3
  10. 評価:4.000 4.0

    不思議と癖になる

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    正直、絵柄は好みでない
    表紙の主人公だけ見るとあまり上手いという印象もないけど、「こういう絵柄なんだな」と
    小汚い(失礼)モブのおじさんを描くのが上手い人は絵が上手い人だと思う
    背景も描き込まれているし、そこでわりとシンプルな人物が浮くかと思えばそうでもない

    そして、ストーリーとしても親切設計ではない
    モノローグや文章での設定説明など皆無
    尋ねた以上のことまで話しだす説明キャラもいない
    その場その場の状況と、登場人物が話していることや思考していること以外の情報はない

    主人公ラムネはグラディエイター?的な剣闘士ドレイでコロセッオから出されたところを逃げたということで、常識以前に知らないことが多すぎるが、そこまで多くの疑問を持たない

    「あったかい食べ物うまい」
    「かねがないと食べ物が手に入らない」
    「敵が向かってくるから斬る、これまでは血まみれになって周りは喜んでいたのに外の人は怖がる、なんでだ?」
    始まりの思考がこんなところ
    知らないことすら知らない、疑問に思わないことは人に尋ねない
    だから読者も何も知れない笑

    外の人間はコロセッオの存在知らないのかよ!
    指輪騎士ってなんだよ!説明してよ!
    となるけど、必要がないと出てこないので散りばめられた情報を拾うしかない

    そんなラムネにも、ともだちができる
    ・人によって感情は違うらしい
    ・人には立場があって感情通りに動くわけではないらしい
    ・立場によってはともだちが敵になるらしい
    …こんなことが分かるようになると、状況に流されまくっていたラムネの主体性も上がっていく

    よく分からんのに読んでいられるのはキャラの魅力と、ストーリーやキーワードの出しどころが上手いからだと思うけど
    戦闘シーンだけは、もう少し分かりやすいと嬉しい

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