5.0
想像よりもだいぶスリラー
タイトルを見ればスタンド・バイ・ミーを想像するのは分かるが全くの別物であり、それは読み始めですぐに感じる
・なんせ完全なるミステリー/サスペンスなので、大人パートがないと話が進まない
・子供が被害者で「子供の死体探し」なのが余計に例の映画を連想してしまうが、大人の欲望渦巻く凄惨な事件である
・子供たちは早々に大人に目をつけられ逃げ回るモードに入るので、子供だけでゆったりとした時間を過ごしたりもしない
子供が動いたからこそ新発見が出てくるが、あくまで情報を集めたり整理するのは大人の役目である
主役の子供たちは、普通の子供なのだ
某見た目は子供な名探偵のように、国家権力を電話やメール一本でパシることはできない
GPSを偽装したりスマホの扱いに長けていたりと優秀な点も見られるが、デジタルネイティブかつ検索で答えが出ることだから
逆に、事件の要である鉄塔は検索して即分かる類いの情報ではないので、ネットは使いつつも地道に何年もかけて特定した
…ちゃんと「一般的な子供」ができる範囲のことであり、そこのバランス感覚に優れた作品
「街ぐるみ」な事件のわりには、それ以上広げずにアッサリ終わるがそれでいい
普通の子供は国家や国際テロ組織など相手にできないし、事件の渦中にいても保護されてしまえば報道以上の情報を入手することもない
彼らは死体、いや友達を探していただけ
そこに事件性があるのに無視されているから「何よりの証拠=死体」の存在を世の中に出してしまえば彼らの勝ちなのだ
そのためにSNSで自分たちの行動を記録していて、実は彼らを見守る知らない大人がたくさんいて
生き延びて友達を見つけることができれば、事件は彼らの手から離れる
大人になって懐古したりはしないが「小学生の時にあの子が好きだったんだ」と気づいて、子供なりの胸の痛みを感じたりするのだ
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ぼくたちの死体さがし