午後3時の通りすがりさんの投稿一覧

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11 - 20件目/全71件
  1. 評価:3.000 3.0

    皇帝がとても散らかってる

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    どうか、アステルと息子と祖父と3人で元の暮らしに戻ってくれ

    アステルを愛している風なのに気遣いは皆無、アステルの意思は無視!な皇帝がイミフすぎて
    縁切れないとしても時々面会程度で…

    愛してるのに事情があって手放したなら貫け
    諦めきれないなら、事情とやらを解決してからの説明・謝罪が先だ

    皇帝の祖母がアステルを大層気に入っていて「超重要な土地の相続にアステルの許可が必要という遺言を残した」的な話から皇帝に捕まるが
    その件は内密に…って流れだったのに、皇帝側にアステルを隠す気がまるでない

    アステルの正体も隠さず連れ歩き、不要な贈り物攻撃・晩餐に誘うなど目立たせる行動連発
    舞踏会にまで引っ張り出してダンス申し込み
    ハッキリと断られたのに「俺がこんなに頼んでもダメか?」と権力でゴリ押し
    「アステルが大好きです特別です」と大声で叫んでるに等しい

    「祖父と甥だけでも家に帰して」と舞踏会で跪いて泣いて懇願したアステルの願いを却下した理由が、「家族を帰したらお前もまた去るつもりだろう」??

    …そもそも留まる理由が全くないぞ?
    すでに何年も他所で暮らして生活の基盤はそこにあり、皇帝に離婚されたせいで実家からは縁切り&周囲からの好奇の視線に晒されまくりだが?
    家族人質にしてまで囲い込もうとしているのに権力闘争からは全然守れてないし

    自分の側近すら制御しないから、勝手にアステルを疑い、侮り、所持品を漁り、嘘ついて危険な場所に行かせ
    もはや最初の遺言の話はどこ行った状態

    皇帝がアステルの都合無視で執着しすぎて、
    息子との触れ合いもアステルを繋ぎ止めるためのご機嫌取りでひたすらに甘やかしているようにしか見えず

    どうせ一晩で離婚するのに純潔だけ奪ったのも他の男に嫁げないように、束縛・嫌がらせのためとしか思えない
    なのに「あの時に何故去った?」みたいなこと聞いてきて、いや本気で分からんの?と

    • 4
  2. 評価:3.000 3.0

    王宮なのにみんな意地汚い…

    始まりは楽しかったし、別に全体的につまらないわけじゃないのだけど

    特に主人公が異世界召喚について正論でキッチリと文句言って、勝手に呼び出した王族を反省させたり
    「聖女」ってキーワードにガンガンとツッコミ入れてるところとか痛快だった
    (なんで女限定なんだ聖人じゃダメなのか、みたいな)

    ただ…
    これまで食に興味がないというか、食文化がまるで育ってなかったというのに
    主人公の料理を食べてから全員が漏れなく食への欲求がまるで抑えられなくなって、行動が控えめに言ってもちょっと意地汚く見えて

    ・侍女なのに仕事しないで主人公の周りをチョロチョロしておこぼれにあずかろうとしたり
    ・料理人でもないのに厨房に居座って、料理を手伝えと言われて「なんで自分が人数にカウントされてるの?」って態度だったり
    ・食べようとしてる王子の周りで物欲しそうな顔をして群がったり
    ・できた料理を王族に先にお出しするなんて当然なのに、材料集めから帰ってきた人が王子が食べてるのを見て「なんで先に食べてるの?」とか言ったり

    みんな「主人公が何か美味しいモノ作るのが当然」の役割みたいに考えてるのが、なんだか気分悪くなってくる
    主人公もただ出すだけじゃなくてキッチリ手伝わせてるけど、いくらゼロから自分で何でも作れる料理上手でも元は高校生
    王宮全員に行き渡る規模の材料やら分量を簡単に把握・計算できるのは不自然かな

    厨房の料理人なら、大人数の料理に手慣れてるから分かるんだけど

    その世界の料理人を選抜して教えて、その人たちが更に下に教えればいいのに、料理を学ぼうと一気に何十人も厨房に押しかけてたり

    基本的に、人の都合とか迷惑とか考えてないのがストーリーとはあまり関係ないところでかなりマイナス

    • 8
  3. 評価:2.000 2.0

    トータル、どっちもどっち

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    始まりは夫が悪いだろうとは思う
    「妻はいつも怒ってる、怒られてばかりだった」と思い返してるけど
    怒りたくて怒ってるわけじゃなく、最初は注意だったはず
    返事をしたのに繰り返すのは「話を聞いていない証拠」だから怒る
    怒り続けても変わらないから、妻は怒る価値すらないと気づいてしまったのだと思う
    怒ってばかりだったのに怒るのを止めたら、そりゃ会話そのものがなくなるよねと

    ただ、妻の方も6年はしつこすぎる
    話聞かない否定ばかりの夫との会話に疲れた
    何か変わるキッカケになるかもしれない
    と思っても、数ヶ月〜せいぜい1年まで
    相手の反応や出方も短い期間じゃ見極められないだろうから1年分の行事は見てもいいと思う

    最初の方で「上の子はもうすぐ小学生」と言っていた
    この夫の無神経さが子供できてからだとしたら、妻も6年耐えたことになるとは思う
    だから夫を6年無視してもいいとなるのかもしれないけど
    相手と同じ年数それをやってしまったら、自分も口も聞きたくない相手と同類
    被害者だけでなく加害者側にもなる

    自然と会話がなくなったのではなく、少なくとも片方は不自然だと思っている
    そして間違いなく子供にもその不自然さは伝わっている
    1年相手に改善が見られない、自分も譲る気はないなら
    経済的に〜子供が〜だの言ってないで離婚でしょう
    自分が自立するための準備でも6年はかからない

    嫌いな相手となんて関わらなくていい
    それは他人だからやっていいこと
    幼児〜思春期の子供育ててる夫婦でやっちゃダメだよ

    この夫は耐えたけど、耐えられずに病んでしまったら最悪経済的な打撃もきて子供を育てるためのお金もなくなるんだぞ

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    表情、構図、ストーリーも良い

    始まりは、正直よく分からなかったです

    流行りというか、よくある
    ◯◯な私が××したら、△△な誰々に◇◇された
    みたいなタイトルでもないし
    なんでもかんでも説明はしてくれないけど、徐々に謎が解けるかんじが心地よいです

    いきなりお姫様が出てきて「お嬢様はどこ?」ってなります
    その後に女の子も出てくるけど金髪で「表紙の赤い髪の女の子はどこ?」ともなりますが
    みんな同じ、主人公のお嬢様です

    お嬢様は自分に何が起きたのか分かっていないので、読者もお嬢様と同じくらいの情報しかなく
    お嬢様を迎え入れる家族が出てくる辺りから動き回るキャラも一気に増えて、壮大な話が広がっていきます

    絵は柔らかいかんじで、色彩が綺麗です
    キャラの表情も豊かで
    だいたい各話に1つ「見せ場」と言えるような綺麗な一枚絵があって、その構図が好きです

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    擬音が残念

    なにやら魔法がある世界で、
    高貴な身分の人ほど名前が短くて、
    元は平民で長い名前だったのに偉くなって短い名前を名乗ってる恋人に裏切られて、
    人買いに売られちゃったら、
    別の国の皇帝の目に留まりました!

    ってところから始まる話

    主人公セレスティアは魔法の世界の中でも特殊な「魔法を読み解いて遡って解除できる」みたいな力があって、
    貧乏暮らしだったわりには頭がとても良く、
    なのにチート過ぎないかんじに段階踏んで物語が進んでいくのでちょうど良い

    ストーリーは面白いし、絵そのものは綺麗なんだけど
    どうにも絵に動きがなくて、会話以外のシーンがわりと読みづらいかな…
    魔法戦も、動きから魔法までほとんど擬音だけで、何がどうなって勝ったのかサッパリ分からなかった

    あとちょっと表情も乏しいというか
    それなりに感情を表してはいるけど、これもまた
    ギロ、アセっ、ガーン、ブルブル
    みたいな擬音だらけで、ちょっとしらける
    擬音なしでも伝わる表現力がほしい

    • 7
  6. 評価:3.000 3.0

    キャラの言動が気持ち悪い

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    なんというか、主要キャラの誰にも共感できなくて

    冷血令嬢、美貌の公爵、令嬢を虐げていた家族
    どいつもコイツも気持ち悪い

    悪役である家族が気持ち悪いのは当然かもだけど、義母の品のなさと実父の無関心さがヤバいし
    令嬢と公爵も、思考の方向が気持ち悪い

    令嬢がお子さまの頃にお母様から渡されたノートを中身も読まずに、
    貴族の邸宅である自分ちの庭の小屋に何故か隠れていた公爵家の坊ちゃんに貸してあげたら、
    その後にお母様は亡くなってしまい、
    母が闘病中に同時並行で浮気してただろって義母が家に入り込んできて令嬢を虐めてた

    ってだけの話なのに、その話をお互いにまるでしないで無駄な行動力ばかり発揮するからモヤモヤ〜気持ち悪い行動〜に見えてしまうわけで

    酷い実家から結婚という形で令嬢を連れ出す公爵なんですが、
    「明るくてハツラツとしてて、見ず知らずの自分を勇気づけるために大事な物を貸してくれるような君を昔から好きでした」と言えばいいものを
    「その冷たい瞳に見つめられて好きになっちゃったっテヘ」みたいなふざけた空気にしたり

    好きだから我慢できずに令嬢を抱いたのに、諸々と秘密にしていることを抱いた後に後悔して避け始めたり

    ただ「生きて帰ってきて、それまでノートを貸してあげる」ってだけの約束だったのに、「僕が彼女から奪った」って思考になってて意味不明

    でもノートに残されてたお母様の言葉は素敵だった
    何歳のあなたはこうなっているでしょう、その頃にはこの勉強もしておきましょうね。みたいな

    だからこそ余計に、ノートの中身を知らない令嬢にノートに書いてあることを説明せずにやったら何も伝わらないじゃんと

    • 0
  7. 評価:2.000 2.0

    悪役がゾンビみたいな

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    設定とかキャラクターとか、決してポテンシャルは低くないと思うんだけど

    詰めが甘いというか脚本が悪いというか、言ってしまえば「主要キャラの頭が悪すぎる」

    悪役は突き抜けて性格も行動も悪い、顔芸も笑えるし、そこは思いきり良くていいんだよ
    ただ、知能が怪しすぎて自爆してる

    意中の殿下を墓守聖女の主人公に取られた、悪徳聖女のボスみたいなヤベー女が、もはやぶっ壊れモードに入ってやったことが

    「大聖堂的な場所に大勢集まって聖女の儀式してる時に放火して、主人公の命かその他大勢の命かの選択を殿下に迫る」
    …選択迫る前にもう火を放ってるんだよ
    …それで主人公見捨てる選択されても目撃者多数すぎて破滅だろうよ

    そのアタオカ聖女と利害関係で手を組んだ、殿下の姉を殺害した上に主人公を狙ってる男がまた間抜けで
    その火事で見捨てられた主人公を助けて好感度上げようとするんだけど、
    …火事にフツーに巻き込まれてフツーに逃げ遅れてるんだよ

    そして主人公サイドの行動も甘いというか隙まみれで
    悪役がとんでもなくバカなのに、その悪役どもを全く追い詰めたり始末できてない
    その結果、反省ゼロの悪役どもが諦めずに悪いことするぞー!って空気醸し出してて

    頭の悪さとしつこさが、ゾンビみたいだなーと

    ありえんだろ!とツッコミ入れながら読むのは、なんだかんだで面白かったりするんだけど
    作品のクオリティと言われると…ねぇ?

    • 0
  8. 評価:5.000 5.0

    やさぐれ聖女最高

    主人公アナベルが、面白くて逞しくて凶悪で、
    とにかく最高です

    役立たず聖女というより、やさぐれ聖女?
    むしろチンピラ聖女?もはや特殊部隊聖女?

    敵のアジト…というか住んでるお屋敷に、武器のフライパン片手に夜襲かけます
    口を割らせるために水責め、逆さ吊り、なんでもアリ

    護衛していた王子の代わりに呪われた聖騎士のリュカさまも、顔が良くて優しいだけの人ではない
    段々とアナベルに感化されて若干の凶悪化の兆しも出てきます

    キャラが破天荒なだけでなく、ストーリーも面白い

    身ひとつ(+フライパン)で殴り込みに行ったり、自分を囮にしちゃうようなアナベル
    彼女がリュカさまの目にどう映っていたか、という視点が入った時は、アナベル視点では考えもしなかったことに気づかされたり

    悪役も、なんというか適度な悪役で
    バカすぎず、ショボすぎず、しつこすぎず、嫌な気分にはならない絶妙な悪事を仕掛けてきて、盛大に負けてくれます

    リュカさま周りの、側近的な人や、呪いの対象になった王子も、話の良きスパイス

    主役も悪役も脇役も、全部がナイスキャラです

    • 1
  9. 評価:4.000 4.0

    夫として以前に皇帝としてナシ

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    あなたの後悔なんて知りません
    「あなた」=皇帝レイモンド

    夫としてはもちろん最低のモラハラパワハラ無神経ヤローなんですが、まず皇帝としてありえないくらい無能では?

    ・先代の皇帝は女好きで、レイモンドも大勢いる皇帝の子供の1人で皇子として大切に扱われなかった
    ・大人になって皇帝の座を奪い、たくさんいた血縁者も粛清した皇帝レイモンド
    ……ここまではいいとしよう

    ・皇子時代に兄の策略で好きな女性を他国に嫁がせることになってしまった
    ・皇帝になっても元カノに未練たらたら、子供の頃からずっと側にいたエリヤに「愛は誓えないけど他の女は皇宮に入れないし幸せにする」と約束して皇后へと迎えた
    ……皇帝がいつまでも未婚てわけにもいかないし、いいとしよう

    ・子供の頃からの友人だったエリヤなのに、エリヤが流産したら避け始め夫婦関係どころか友人関係すらもはや終わったような状態
    ……夫として最低だけど、これでもまだいいとしよう

    ・元カノが嫁いだ先の王が崩御して「お手付きなし」の妃ゆえ国に帰された
    ・帰国を祝うパーティーをして皇帝も招いた
    ・その場で、そこそこ大きな子供連れてきて「レイモンドの子」だと宣言
    ・すんごく怪しいけど神殿的な組織が「皇族です」と認めたから皇族に迎えると決めた
    ……はいっ!ここ!

    あなた、沢山いた自分の血縁者を粛清して皇帝の座に着いたんですよ?
    「皇宮に他の女は入れない」ってのは、自分たちみたいに後継者争いを避ける意味もあっただろうに婚外子を作った?よりによって長年他国に嫁いでた女性相手に?

    この時点で、粛清された家門の関係者が反乱起こしても不思議じゃない

    しかもエリヤは元は公爵令嬢
    父親の公爵は皇帝が玉座に着いた時の立役者
    元カノの子供を、そんな皇后の養子に入れようとしている
    後継者争いしたくないってことは皇后とはもう子作りする気もないと言っているに等しい

    こんな人間が政治なんてできるわけがないと、心底思う

    • 3
  10. 評価:4.000 4.0

    全体的にはおもしろい

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    子供への虐待、差別、搾取
    この辺がふんだんに描かれていて
    ファンタジーでありつつも、社会派な話も少し含まれている

    その反面
    兄妹愛、家族愛、恋愛、主への敬愛、種族を超えた愛
    なんだかんだで、愛に溢れた物語だと思う

    双子兄妹のアルヘン・アリエンは皇帝の子供でありながら、5歳まで存在の認識すら怪しい状態で母親や従者から虐待を受けていた

    母の死をキッカケに父や兄たちに会い、皇子皇女として扱われることになるけど
    「私生児」という存在が穢らわしい、呪われた存在という価値観の国で思いきり差別に晒される

    双子が、高校生くらいの年齢で亡くなって転生したらしいのだけど、最初のうちは力もなくて能動的に動けないせいで転生設定があまり活きてきていなかった
    中身高校生なのに子供の遊びを延々としている状態が続いたりとか…
    子供の可愛さを全面に出して願いを聞いてもらう「あざとさ」発揮くらいしか大人要素なかった気がする

    家族に受け入れられ、双子も家族を受け入れてやっと、双子の中で自分たちの価値が上がったのか、大人に向かってでも凛として意見をハッキリと主張できるようになり
    その辺で周りも「本当に子供なのか」みたいな反応を見せるようになる


    自分たちのルーツと戦い、トラウマと戦い、差別と戦い、子供を搾取する大人と戦い
    5歳・12歳・16歳と双子は育っていく

    全体的なテーマっぽい、双子が自分のルーツやトラウマと向き合うというあたりは上手く描かれていておもしろいと思う

    ただ…
    そもそも双子が前世で同時(期)に亡くなったのは何故か
    純粋な少女だったという双子の母ルラヘルが虐待するような人物になったのは何故か
    ルラヘルはヘイビーという人間よりも精霊に近い種族だったらしいが、その種族が滅びたのは何故か
    …その辺の謎が多いというか、もう少し掘り下げてほしかったなと

    • 0

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