5.0
推しは婦警スタイルの梅鉢さん
悪魔がいかにもな外見で、ハロウィンの安いコスプレ感があるのがチョットだけ興醒めかな。この画力なら両目の目力と舌ピアスだけを悪魔の特徴として、あとは普通の燕尾服のおじさんの外見にしといても充分悪魔に見える。そして、壁や地面にうつる影だけ角や尻尾が映るとかの方が、リアルな気もする。
畳み掛けるような緊迫感があって面白い。第一話のラスト近く、悪魔の真の意図というかやり口がよくわかって、なるほどと思った。こうやって悪魔に変わってしまった瞬間の人間が箱のボタンを押すとたぶん…なんだと思う。その後のまさかの2回戦、自分だけ助かろうとした瞬間、人はわずかに悪魔に近づく。せめて我が子だけは助けたい、という純粋な親の愛でさえも、突き詰めれば自分の子だけ助かればいいという利己主義に過ぎないのだと、悪魔に笑われている気がする。
救いがあるとしたら、それでも最後まで力を尽くして国民を救おうとしている人々の真摯な姿も描かれていることだろう。善悪って、そうそう黒白キッパリと分けることなど本当は出来ない。だから善し悪しではなく、己が心に持つ信念がブレないことが大切なんだと思う。
「一緒に記念に写真を撮りましょう」と言われて一度断った梅鉢さんの次のセリフがいい。生真面目で堅苦しい人なんだけど、彼女は信念の人だ。
-
2
国民ボタン【フルカラー版】