2.0
そりゃねえぜ
呪いの指輪を巡るホラー。
恐怖描写にはなかなか気合が入っていて、その点はよかった。
が、オチが酷すぎる。
簡単に言うと、「復讐かと思ったら、無差別だったのだ!」である。
そりゃねえだろう。
逆だろう。
ミステリで考えてみてほしい。
「無差別に発生していたと思われていた事件に、実はこんな繋がりが!」
これならわかりますよね。
ところが本作、そうじゃないんすよ。
「何かしらの繋がりがあると思われていた事件は、実は無差別だった!」
そんなタコな。
誤解しないでほしいのだが、無差別の呪い自体を否定しているわけではない。
むしろ、個人的にはホラーって無差別の方がしっくりくる。
しかし、いかにも「真相」がありそうなミステリ的アプローチをしておいて、「無差別だった」をサプライズのように提示するのは、あんまりではなかろうか。
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8
シワワセ~呪いの指輪