2.0
噛み合わないテンション
宝塚歌劇団みたいな女性オンリーの歌劇学校に、男が潜んでいるという噂があるのだが…という話。
何というか、作中の登場人物たちのテンションと、読むこちら側のテンションが、全く嚙み合わない。
もっと言うと、登場人物たちのテンションについていけない。
現実世界でときどき、「お前何でそんなにテンション高いの?」ということがあるが、読んでいる最中、あれが終始続くと思っていただければわかりやすいかと思う。
この原因はおそらく、圧倒的な説明不足にある。
キャラクターたちが泣いたり喚いたりすることについて、作者の側にはおそらくそれなりの必然性というものがあるのだろうが、それがあまりに伝わらない、というか描いていない。
何か、みんなが盛り上がって騒いでいるときに一人で冷めていると、協調性がない奴みたいに見られるが、私は終始そういう奴の立場で作品を眺めるしかなかった。
多分、私が悪いんじゃないと思うんだけど。
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王子サマ探シ。~歌劇団の中に…男がいる