3.0
消費される貞ちゃん
私は中学生のときに小説「リング」に衝撃を受け、劇場に映画を観に行った貞子世代である。
ギャグ漫画として、それなりの出来だとは思った。
貞子の特徴や、「もはやVHSの時代ではない」という時代背景を踏まえて、まずまず上手く作ってあるとも思った。
貞子を単なるネタとして雑に扱うのではなく、そこに一定のリスペクトや愛着も感じることは出来た。
しかし、あの清く正しく恐ろしかった貞ちゃんが、こういう形で「消費」されてゆくことに関しては、一抹の寂しさも感じた。
貞子世代としてはね。
まあ、これを「消費される」と捉えるのか、姿かたちを変えて現代に生き残っていると捉えるのかは、難しいところなのだけれど。
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貞子さんとさだこちゃん