みんなのレビューと感想「イノサン」（ネタバレ非表示）（2ページ目）

漫勉を観て知った作品

以前、Eテレで放送していた「漫勉」でこの作者と作品が紹介されていました。
ものすごい時間をかけて描き上げるため、1コマ1コマが美術作品のよう。
美しいけれど内容はすさまじく恐ろしく、古本屋でサラッと立ち読みしようものなら…
それからしばらく、情景が頭から離れませんでした。
美しい魔物です。

舞台はベルばらとほぼ同列の時代。
こういう人たちが描かれるのは、恐ろしいけれど意味はあるのだと思う。
ただ、覚悟をしないと読んではいけない。

アート。

作画がアートですよね。とにかく綺麗です。
ストーリーも残酷なんだけど哀愁もあって、綺麗なんだけど人間の汚いところも描かれてます。

こういう職業があったんですね

フランス革命前夜の世相をリアルに感じ取れてとてもエキサイティングです。
冷蔵庫のない時代、死体解剖はきついでしょうねー。

学生時代からフランス革命前後の歴史が大好きでした。ムッシュ・ド・パリについて書かれている作品もいくつか目を通したことがありますが、漫画であるとは知らなかった！
もっと早く知りたかったです。

怖い…そして暗い…フランス革命の、パリの長く暗い時代を描いていて、ちょっと吐いてしまいそうになりながらも、興味がある主題だったので、読み進めてみている。ひとの道徳心や信仰心など、色んな心理が垣間見れそうな良さそうな作品。

耽美退廃、そして甘美なグロさ

イノサンの芝居を以前見ていて凄く!! 良かったので、コミック版も読んでみました。
作画のデッサン力が凄まじいですね。
史実に元ずいたストーリーで、あの時代特有のデカダンスが感じられ、好みの甘美でグロい雰囲気にグッときました。
凄惨な描写もありますが、耽美退廃系(話・時代背景・絵柄も含めて)が好きな方ははまると思います。

全く救いがない

読み初めは、誰に向けての何の漫画なのか疑問だったが、成る程。伝記物の一種だったみたい。時代背景からして、全くの救いがないので鬱々としてしまうが、これはこれで面白い。

すごい話だ…ここまでむごたらしいことできちゃうのか…ほんとにこんなだったの？絵が…またリアルだから怖くて怖くて。現代の日本に生まれてほんとよかった。

アナラ159

お父さんの考え方が残酷です。母親は子供を産む道具としか思って無いのか。

世界史で名前は知ってたけれど

世界史でフランス革命の時にサラッとシャルル・アンリ・サンソンと習ったけれど、こんなに代々続く家柄であったとか、苦悩もあったとかはは全く知りませんでした。歴史物は興味深いです。グロテスクなのが苦手だから、星を一つ減らしましたが、画力もすごく、知らない歴史上の人物が知れてよかったです。