4.0
現代の社会の問題点が描かれています
男性の妊娠というあり得ない設定ですが、リアルな社会の現状が描いてあります。
主人公の話を中心に、その周りの人たちのエピソードもオムニバスのようにそれぞれ描かれていて、いろんな立場から妊娠を捉えています。
私も出産経験者なので、妊婦の肩身の狭さや、不安な気持ちにとても共感できました。
いつまで経っても男性にとって妊娠出産は他人事で、公共の場での妊婦や子連れの肩身の狭さは異常です。
なので、たまに優しく声を掛けてくださったり、席を譲ってくださる方がいると、涙が出そうになりました。
この話の主人公のように、世の男性には考えを改めていただきたいです。
主人公の出産後のシーンに感動しました。
ただ、もっと主人公自身の悪阻の辛さを描いて欲しかったです。
これではあまり悪阻の辛さが伝わっていないように思うので、☆-1です。
- 12