4.0
絵がまだ下手・・・
コテコテの少女漫画といった画風である。
これを私がコミックで読んだのは、
今から27年ほど前になるであろうか。
ストーリーは井上靖先生の『額田女王』を母胎とした翻案ものであろう。
中学二年の時に『額田女王』読んで
読書感想文を書いたら、国語科教師に
「ませ過ぎている」と言われた記憶がある。
今では懐かしい思い出だ。
コンパクトに幻想的短編にまとめてある。
額田が大海人皇子と契ったのが、
『額田女王』では白梅の苑だったのが、
この作品では白藤の苑になっていたりと、
ところどころに小さな脚色がある。
中大兄皇子がとんでもないアフロヘア
だったりするのが失笑を禁じ得ない。
構成は良いが、
大和先生のオリジナリティーがあまり発揮されていない作品であると思われる。
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