みんなのレビューと感想「ポーの一族」(ネタバレ非表示)

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  1. 評価:5.000 5.0

    懐かしい

    萩尾望都といえばポーの一族。
    最近ではこういう質の高い漫画が少なくなってきたと思う。

    即興的に話が進んでいくようなポップス的なストーリーではなく、
    この作者のはいつでもどこかクラシカルで哲学的で、文学で、会話やストーリーは詩的です。

    何回でも読み返したくなる。読むたびにとっても懐かしく切なくなります。いつかの自分を思い出したりして、読んだあとはしばらく脳ミソ、違うところにいっちゃいます(笑)

    他の作品もたくさんいいのあるので、ここで読みたいです。

    by 匿名希望
    • 19
  2. 評価:5.000 5.0

    名作中の名作 伝説になってもいい

    デビュー間もない萩尾望都先生に 編集部が“この人には好きに描かせろ”との方針で ラブコメ全盛期に異色の連載 派手な漫画が多い中 地味に見えましたが コミックに纏まった途端に人気爆発 もうね 詩情溢れる絵 ヨーロッパの風景や人々をこんなにも自然に描ける画力 良質な映画のような趣 マザーグースの詩 吸血鬼をこんな風に描けるなんて・・当時 無茶苦茶夢中になりました。名作中の名作 伝説になってもいい!バイブルです。

    by announ
    • 9
  3. 評価:5.000 5.0

    色褪せない名作

    バンパネラをテーマにした作品は耽美なものが多いですが、本作はそれだけではなく、人の生き様を丁寧に描いたドラマでもあります。

    主人公のエドガーやアランが時には傍観者となり、かかわった人間たちにスポットが当てられ、時間の経過と共に変わりゆく生が描かれています。
    そして、反対に永遠の若さを持ちながら、変わらぬ時を過ごす彼らが対比されていく…

    読み応えのある秀逸な作品の価値は変わらないものです。

    by 匿名希望
    • 5
  4. 評価:5.000 5.0

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    名作ということしか
    今まで分からず、
    タイトルを耳にしたことはあったけど
    実際に読むのは初でした。


    寿命のある
    人間たちの人生と
    同じ姿で時をきざむ
    バンパネラが対照的に描かれていて、
    それが
    バンパネラの悲哀や孤独感を
    浮き彫りにするようで切なかった。
    静かな哀しみの表現が、
    より哀しく感じさせる気がした。


    不老不死ならば
    メリーベルはエドガーと
    ずっと一緒にいる存在だと思い込んでいたので、
    予期せぬ突然の別れがショックでした。


    メリーベルは
    エドガーにとっては
    人間だった頃から
    ずっと一緒に生きてきた妹。


    バンパネラに効く銃が
    何でよりによって
    ここにあるのか、という不運。
    しかも
    発泡した男性は恐怖にかられて
    錯乱気味で、
    人間であるそっちの方がこわかった。


    体調悪そうだったメリーベルは
    血を飲んでいないからだっただろうに…。
    バンパネラなら何でもかんでも撃てばいいみたいな
    この男性こそ危険に感じたし、腹が立ちました。


    メリーベルを大事にしていたエドガーが
    想像より理性的に振る舞ってるのも意外だった。
    もっと泣き叫んだり、怒り狂ってもおかしくない状況。


    ここでハッとしたのが、
    エドガーは子供の姿をしているけど
    内面は子供ではないということ。
    長い年月を過ごすうちに
    身に付いてしまった強さ、
    大人の鎧みたいなモノを実は着てたりするんじゃないかと思えてきた。
    子供の姿だけど、
    本当は長い時を生きてきた存在なんだぞ…という表現として的確すぎて、
    「見事な表現」っていう言葉は
    こういうときに使うんじゃ…と思いました。


    吸血鬼がこわい存在というよりも
    切なくて哀しい存在に思えてくる。
    それでいて
    悲劇的なイメージともちがう。
    やさしげな雰囲気と
    きれいな響きのある言葉で
    描かれた世界観です。


    読み進めるうちに
    後からジワジワくる感じでした!
    質や格が一味ちがうというか、
    物語に凄みがありました。

    • 3
  5. 評価:5.000 5.0

    ブルーベリーを届けたい

    ネタバレ レビューを表示する

    先生が好きな果物です笑生ブルーベリー
    下手に描いてある絵は一切ないの?と
    思ってしまう程、画力があり素敵です
    生まれ付き才能があったんでしょうか…
    吸血鬼というThemaにすると、どこか
    陳腐なstoryになりがちですが
    どの様に生まれ生活し、彼が青年だったら
    苦労しませんが少年なので、彼に安楽が
    訪れる事がない悲しさ、 marry bellの
    美しさと絆に実の兄妹以上のモノを
    感じました

    by 匿名希望
    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    美しく哀しい

    世界中に溢れるバンパイヤにまつわる伝説、逸話、童話、小説、詞、映画、ドラマ、コミック…でもポーの一族は世界で1番、美しく哀しいバンパイヤの話だと確信しています。誰もこれ以上のものは描けないでしょう。間違ったドラマ化や舞台化などはエドガー、アラン、メリーベルに相応しい役者が見つかるまで絶対に!実写しては駄目だと思います(それでもコメディ?と言いたくなるレベルで実写化されますが)。それほど唯一無二の、芸術と言っていいほどの作品です。

    • 1
  7. 評価:5.000 5.0

    現在、宝塚歌劇団で公演中なので、1度読んでみたかったのですが、とても面白いです。続きが気になり最後まで一気に読めそうです。演出家の小池先生が20年以上もこの作品を舞台化したくて温めていたそうです。とても素晴らしい演出家の先生がそこまでおっしゃるので、とても気になります。この作品をどのように宝塚歌劇の舞台で演出されるのかとても楽しみです。

    • 4
  8. 評価:5.000 5.0

    母親の部屋に置いてあって、
    気になり読んでみたらめちゃくちゃ
    ハマってしまったのを覚えています。
    漫画、というよりは、格式の高い
    文学?作品を読んでいるような、
    不思議な気持ちになりました。

    美しさもありつつ、残酷なこともあり。
    それでいて、胸の奥がキュッとなる
    切なさも感じられます。
    これからも、何度も読み返したい、
    そんな作品だと思っています。

    by 匿名希望
    • 3
  9. 評価:5.000 5.0

    これぞ名作

    ネタバレ レビューを表示する

    十代の時出会い、とても衝撃を受けた作品です。14歳のバンパネラの少年が主人公と言う事で、吸血鬼側からの視点で描かれています。深い孤独と悲しみの中で永遠の時を生きなければならない主人公。妹や同年代の少年を仲間にし、長い長い人生の旅を続けていきます。
    時に視点が人間側からも描かれていて、客観的に主人公を観る事もでき面白いです。
    美しい画も魅力的。是非読んで頂きたい作品です。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    これぞ少女漫画の金字塔

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    大人になる前にバンパネラになってしまったエドガー
    妹のメリーベルを守るべく善と悪のどちらにも染まり切れない闇と葛藤
    いつまでも成長しない姿に不信感をもたれないように流転の旅を続ける切なさ
    メリーベルを失って、アランに「一緒に行こう。一人では寂しすぎる。」
    もう言いようのないエドガーの宿命に号泣、脳内浄化され気づけ沼沼

    絵の美しさと練り上げられたストーリー展開が否が応でも作品の質と格を押し上げ、
    今時のポップな漫画とは一線を画するもので、テンポがついていけない人もいると思いますが、
    ぜひ24年組や少女漫画黄金期の作品に触れてみてください。レベルの高さに驚きますよ。

    • 0
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