4.0
細かいところが気になる性質でして…
「異国のハーレムに売られる始末」になったのに、のんびりと人材紹介所ってぇ?あのぉ、全然危機感、悲壮感ないんですけれどぉ…と、初っ端から細かいところが気になって、その後、ずっと後を引いています。そもそもそんな設定、別になくても話は進んだんじゃないの?
ストーリーのほうは、タイトルでも匂わせているとおり、伯爵(後に公爵、二階級特進かーい)ミエルが、セチアに見せているワンコな顔と、獲物を狙う猛禽類のような顔との、二つの顔を使い分けるというミステリアスな展開です。セチアは才女という設定なのに、どうして気付かないかなあ…多分、ミエルのほうが一枚上手なんだろうね。
ミエルがダサい格好をしていたワケ←能ある鷹は爪を隠す!
ミエルがセチアと契約結婚したワケ←好きだったからに決まってるじゃん!
と、いきたいところですが、ホントのところはどうなのでしょう。答え合わせが楽しみです。とにかく、ミエルの表の顔と裏の顔、そのギャップがたまらない作品です。
ところで、作中に出てくる、ミエルの生き様を象徴するかのような「夕焼けの花」、あれってどう見てもフリージア…はい、細かいところが気になる性質でして…。
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