みんなのレビューと感想「祝福されないこどもたち」(ネタバレ非表示)

祝福されないこどもたち
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  1. 評価:5.000 5.0

    凄いな、、、一気見してしまった。

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    被害者家族の話とかはよくニュースのドキュメンタリーとかでやってたりするけど、容疑者家族の話ってあんまりないから斬新だなっと率直に思った。両親がかなりイカれているのが所々だけでなんとなく分かるのも上手く描かれている。簡単に自分の子供を『消すか。』と言えてしまうほどに。犯罪自体は長女しか手伝っていなかったと書かれているが、長女が手伝わせるのを上手いこと阻止していたようで、両親からの信頼を得ながらどうしたらこの生活を終わらせられるか懸命に考えていた、かなり賢いのだと思う。容疑者の家族だが、被害者でもある子供達。人を簡単に信用しない用心深い長女。普通の幸せを望む次女。当事者だが蚊帳の外の弟。次女の彼氏がなんらかな形で絡んでいる感が否めない。推理小説のような漫画です。続きが早く読みたい。

    by tomopu
    • 50
  2. 評価:5.000 5.0

    この作者の作品なら期待大。

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    めっちゃ重くてキツいテーマだけど、この作者さんの作品なら期待できるので更新を待つ。課金してでも読む価値ある(ワタシ的に)。

    ホーム画面のトップに出てきて、タイトルと表紙絵?に惹かれてタップ。どこかで見た絵柄だなーと思ったら「おひとりさま」の人か!と、確認のつもりでついまた「おひとりさま」読了しちゃって、改めて「これ名作だよな…」と思った。この絵柄とか作風が、読者のミスリードを誘うのにめっちゃ効果的。やられた。
    「おひとりさま」は、のほほんとした空気感の裏に潜むクソ重い現実が、魅力的なキャラたちによって良い意味での「大人の童話」になってて、読後感すごく良かった。
    この、絶妙にチカラの抜けたシンプルな絵柄と、淡々とした空気感、ちょっとした可笑しさ滑稽さ、独特のテンポ、すべてが「ほのぼの日常系」のようでありながら、「ホラー的な不気味さ」の演出も可能、匙加減一つでどっちにもシフトできる、この作風は最強でしょ。

    そんな作者の作品なのでこの漫画にも期待している。別にこれは狙ったミスリード演出もなさそうだし(私が読み取れてないだけ?) ストレートに犯罪加害者の家族(しかも死.刑囚の子供!)という、重い現実を描いたドラマだけど、最終的に救いがあって欲しい。なっちゃんの彼氏はなんか裏ありそうだけどね。この作者はクズを描いても優しい人を描いても強い人を描いても、どんなキャラ描いても上手い。
    「おひとりさま」の、あっけらかんと明るくて、希望が持てて、でも一抹の哀しさとか寂しさがある、どこまでも優しい結末は本当に読後感が良かった。

    「おひとりさま」のレビューみたいになっちゃったけど、あの作品の作者の描いたものならこのクソ重たいテーマの作品でも期待して読める。と言っても別に「おひとりさま」みたいな結末を希望してるわけじゃないよ。でもこの作者の「重いテーマを、軽妙にかつ淡々と、キャラ造形の良さと演出の妙で読ませる」作風に魅力を感じているので、この作品にも期待が高まります。バッドエンドじゃないといいな。どこか前向きでカラッとしていて、読んだ後どんよりしない着地点だといい。ご都合主義の予定調和でもいいのよ。この作風ならそれも不自然じゃないから。

    何となくで読み始めてしまったけど、完結してから読めば良かったかな。ラストまで一気に読みたい(短気)。続きが待ち遠しい。

    • 36
  3. 評価:5.000 5.0

    すべてが救われるように回収されてゆく

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    え?ここで終わり?…なんてのを一つも残さずネタは回収されてゆく。絶望的なタイトルで悲愴感しかない登場人物たちが、努力と思いやりで後天的に祝福されるかたちで最後の数コマを迎える。見事なプロットとコマ割りで、一気に読ませるためのラスト数話の課金もここならではの良心的なものだと断言できる。何一つ読者が思い残さない読後感とプロセスは、やはり見事の一言。1クールのTVドラマにすら値する。

    • 26
  4. 評価:5.000 5.0

    幸せになったっていいじゃないかと思うけど

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    はるちゃんの苦しみをはるちゃん側視点で見るともう十分苦しんできたし幸せになってと思うけど、はるちゃんも加担してたんだなと思うと殺された人達や遺族の心情も考えなきゃいけないし…結局主人公の視点に立つとそれなりの事情があったりもして、でも人を殺してはならないという絶対的な正義の前ではるちゃんは罪人だと思う。でもなつこやあきとだけが無関係だからと幸せになっていいの?なれるのかなと心がぐちゃぐちゃになる。でもこの作者さんはもっと捻ってくるはず!期待してます!!!

    • 21
  5. 評価:5.000 5.0

    最後まで読みました

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    仲の良い3人姉妹弟。明るい妹と弟に比べてお姉ちゃんの纏う空気が重いなぁと思っていたら、両親の重すぎる罪とその両親に加担させられていた過去があって…。
    妹と弟が心の支えだったお姉ちゃん。だから、自分を犠牲にして世間から2人を守ってるんだ。って泣きそうになりました。
    私も同じ感じの姉妹弟。両親は世間的には立派な人でしたが、世間に良い人を装っているストレスを一番年長の私に向けてしまう人達でした。そういえば小さい頃は幼い妹や弟が心の支えだったな。でも主人公達と違って、わたしの妹弟は両親から一心に当たり散らされている姉を見て、一緒にバカにし利用だけする人間に育ってしまって…。結婚を機に今では疎遠ですが、この主人公の姉妹弟はずっと仲良く、堅実な本人たちなりの幸せを築いてほしいと思うばかりです。
    最後は呆気なかったけど、笑ってしまいました。みんなのちょっと希望が持てる展開にホッとしました。読んで良かったです。

    by Ciano
    • 19
  6. 評価:5.000 5.0

    闘う君の唄を

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    死_刑囚となった連続殺_人犯の両親のもとに生まれた三人の姉弟のストーリー。

    まず、主人公たちの造形が素晴らしい。
    両親に殺_人の片棒を担がされた過去を持ち、普通の人生を送ることを諦めている長女。
    彼女が秘める静かな悲しみと強さは、可愛らしいけれどどこか悲しげに見える作画と相まって、切々と胸に迫る。
    一方、長女に守られながら育った次女は、両親の呪縛から逃れ、恋人と新しい家族を築きたいと夢見る。
    次女の明るさは長女と好対照だが、彼女もまた苦しみながら、自らの人生を生きようと必死でもがいている。
    両親の記憶がない長男は、二人の姉との間に自分が立ち入れない領域があることに不満を抱えつつ、俺の人生どうなっちゃうのかな、的に浮遊しているような位置づけだが、この少年のリアリティーも見事だと思う。

    そして、この三人が三人とも、絶対的に互いを愛している。
    自分たちが背負った十字架を確定的なものとして生きる長女は、結果的に二人を縛ってしまってもいるのだが、妹も弟も、「自分の人生」を切望しながら、結局「三人の人生」を捨てずに生きることを決めている。
    それが余計に切ない。

    長女につきまとう記者、あまりに人が出来すぎていて逆に怪しい次女の恋人、SNSで身分を偽って長男に接触する謎の人物など、作品を不穏に盛り上げるアイテムも実によく練られていて、作品の根幹はヘビーだが、サスペンスとしても非常に楽しめるものに仕上がっている点も見逃せない。

    罪という問題に関して、国と文化によっては、宗教が祈りと赦しのシステムとして機能するのだろうが、よくも悪くも、この国にそれはない。
    神なき国における親の犯罪と子が背負う十字架、加害者家族を巡るメディアの報道など、社会派的な一面も作品にはあるのだが、そういう難しい問題は抜きにしても、私はただただ、三人に幸せになってほしい、と願った。
    呪わしい運命を背負って懸命に生きる彼らの人生を、心の底から応援したいと思った。
    中島みゆきの「ファイト!」でも歌ってやりたいと思った。
    ていうか読みながら歌っていた。
    闘う君の唄を闘わない奴等が笑うだろう。
    冷たい水の中をふるえながらのぼってゆく三人を待つものが温かな祝福であることを、切に祈る。

    by roka
    • 17
  7. 評価:5.000 5.0

    追われる加害者家族

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    両親が人を11人も殺害して有罪になった家の3人の子どもたちの話。記者や怪しい人に追われる日々を過ごす3人。タカハシなる謎の人物が現れたり、次女が結婚したい人連れてきたりとなかなか大変で辛い日常。タカハシや婚約者が被害者遺族の関係者で行き場のない苦しみや悲しみの為に復讐しようとしてる…とかでなければ良いと思う。もはや弁護士も裏で情報ばら撒いて金もらってるんじゃないかと疑心暗鬼になりそうな話ですが、それでもどこかに救いはあってほしいです。

    • 17
  8. 評価:5.000 5.0

    NEW
    最後まで読んでよかった

    始めは、死〇囚の子供という立場を気の毒とは思いつつ、ほんとに理解することや共感することはできないと思った。
    身近にもしいて、突然告白されたらどうなるんだろう?
    そんな中、姉弟の周りにはいい人(風)な人が多くて、それが段々怪しく見えて、そのあたりがいちばん物語が面白かった!!
    いざ犯人が特定され、姉弟が巻き込まれるあたりがあっという間に終わったから、そこが残念だなぁ。。。
    そこも膨らましてもらえれば、映画だった!
    まあでも、終わり方はよかったです( *´︶`*)

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    NEW
    答えはでない

    近年、加害者家族の人件とか権利が取り上げられるようになったけど。
    幸せになっていいのか、と問われたら正しい答えはないと思う。
    もういいやん、自分だけの人生を生きていいやんって思う気持ちと、そんな簡単なことではないといった気持ち。
    この子達みたいに苦しんで苦しみ続けて生きてく人もいれば、何も関係ない、知らないしこっちは迷惑してる。って本当に関係ないって生きてく人もいる。

    by masa00
    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    重いテーマの作品です

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    加害者家族を描いた作品です。
    両親の犯行を手伝いその鮮明な記憶がありそれがトラウマにもなっている長女、犯行は知っているが手伝わずに済んだ次女、まだ赤ちゃんで両親の記憶すらない末っ子の長男。
    3人の子供は息をひそめ目立たずひっそり生きています。両親の罪を考えると幸せになってはいけないと強く思っています。←でもどちらかというとこれは長女の方針。
    次女は恋をしたり幸せになりたい…と、ごくごく当たり前のことを願っています。
    弟は加害者家族の当事者でありながら、記憶もなく、ただ加害者家族という家庭環境だけを押し付けられ、高校生というまだ自立して自分の人生を歩き出せない年齢。
    好きになった相手の幸せを考えればこそ、自分達の置かれた“環境”に巻き込んではいけない、両親の犯行を考えたら幸せになってはいけない…そう考える加害者家族の心境や取り巻く状況がとても繊細に描かれている作品です。
    もし自分がその環境の立場の人間だったら、もし身近にそういう立場の人がいる人間だったら、もし遺族側の立場の人間だったら…と深く考えさせられる作品なのでおすすめです。

    • 10
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