5.0
この作者の作品なら期待大。
めっちゃ重くてキツいテーマだけど、この作者さんの作品なら期待できるので更新を待つ。課金してでも読む価値ある(ワタシ的に)。
ホーム画面のトップに出てきて、タイトルと表紙絵?に惹かれてタップ。どこかで見た絵柄だなーと思ったら「おひとりさま」の人か!と、確認のつもりでついまた「おひとりさま」読了しちゃって、改めて「これ名作だよな…」と思った。この絵柄とか作風が、読者のミスリードを誘うのにめっちゃ効果的。やられた。
「おひとりさま」は、のほほんとした空気感の裏に潜むクソ重い現実が、魅力的なキャラたちによって良い意味での「大人の童話」になってて、読後感すごく良かった。
この、絶妙にチカラの抜けたシンプルな絵柄と、淡々とした空気感、ちょっとした可笑しさ滑稽さ、独特のテンポ、すべてが「ほのぼの日常系」のようでありながら、「ホラー的な不気味さ」の演出も可能、匙加減一つでどっちにもシフトできる、この作風は最強でしょ。
そんな作者の作品なのでこの漫画にも期待している。別にこれは狙ったミスリード演出もなさそうだし(私が読み取れてないだけ?) ストレートに犯罪加害者の家族(しかも死.刑囚の子供!)という、重い現実を描いたドラマだけど、最終的に救いがあって欲しい。なっちゃんの彼氏はなんか裏ありそうだけどね。この作者はクズを描いても優しい人を描いても強い人を描いても、どんなキャラ描いても上手い。
「おひとりさま」の、あっけらかんと明るくて、希望が持てて、でも一抹の哀しさとか寂しさがある、どこまでも優しい結末は本当に読後感が良かった。
「おひとりさま」のレビューみたいになっちゃったけど、あの作品の作者の描いたものならこのクソ重たいテーマの作品でも期待して読める。と言っても別に「おひとりさま」みたいな結末を希望してるわけじゃないよ。でもこの作者の「重いテーマを、軽妙にかつ淡々と、キャラ造形の良さと演出の妙で読ませる」作風に魅力を感じているので、この作品にも期待が高まります。バッドエンドじゃないといいな。どこか前向きでカラッとしていて、読んだ後どんよりしない着地点だといい。ご都合主義の予定調和でもいいのよ。この作風ならそれも不自然じゃないから。
何となくで読み始めてしまったけど、完結してから読めば良かったかな。ラストまで一気に読みたい(短気)。続きが待ち遠しい。
- 35