5.0
全体のレビューは1回しか投稿できないっぽい?ので、とりあえずこっちに。
いや〜幸せなラストだったなあ…この重いテーマでこの着地点、この作者はマジでストーリーテリングの天才じゃない?
本当にいい作品だった…紙媒体で出てないのかな?あるなら欲しいわ。気に入った作品は紙の本で手元に置いておきたいタイプなので。ちょっと探そ。
てゆーか、「おひとりさま」も含めて、この作者の作品集とか出してくれないかしら、どこかの出版社様。「おひとりさま」とこの作品の2作で、もう大ファンになってしまった。
番外編とは言え、ラストは陽菜が全部持っていったな〜www 「こんな子だったの?」で亜紀の気持ちに揺らぎが出るかな?って不安になったけど次のコマ見て一瞬で解消されたわ。安定の一途さw やっぱりアキヒナはこうでないと。
この作品に出てくる女性キャラは逞しい人ばかりですごく楽しい。まあ、親の犯罪を手伝わされていた長女の波留は真面目で重たいけど、奈津は明るくてタフだし、亜紀も飄々としているようでそれなりに強い。奈津と亜紀の掛け合い(姉弟漫才)は、重くなりがちなこの作品の救いだったよね。アキヒナの能天気さもこの作品の軽重バランスを担う大事な要素だった。特に番外編で明かされた陽菜の強さよw
スピンオフで亜紀と陽菜のその後を読みたい。早い段階でデキ婚して、陽菜の尻に敷かれる幸せボケした亜紀の姿が目に浮かぶようだわ。
めちゃくちゃ重いテーマで考えさせられるシーンも多かった反面、人の温かさや強さにほっとするような、かといってお花畑でもない、キレイゴトでもない、身近な人間ドラマがリアルで、いちいち沁みたり刺さったり。重くて辛くて、でも優しくて温かくて、少し切なくて、とにかく胸にジワリとくる、本当に良い作品だった。
- 11
祝福されないこどもたち
024話
【番外編】陽菜ちゃんの眺望