【ネタバレあり】娘がいじめをしていましたのレビューと感想(2ページ目)

娘がいじめをしていました
  • タップ
  • スクロール
  • 2024/06/10 10:00まで 本作品の 1~ 2話を無料配信!

  • お役立ち順
  • ネタバレあり
  • 全ての評価
並び順
ネタバレ
その他条件
評価
検索条件変更変更しないで閉じる
  1. 評価:4.000 4.0

    こどもって

    愛ちゃん、小春ちゃんはまだこども
    元々仲良しだったのなら、お互いが2人きりでぶつかり合うことでもしかしたら和解、離別を選べたんじゃないかと思う。
    決して悪いことではないけど
    大人の世界に問題を持ち込んだことで、世間を巻き込んで、問題が当事者だけでは収まらなくなった。
    第三者は関係がないからこそ、力一杯人を責める。
    免罪符を手に入れて、正義と悪が分かれたら、人は正義側に立ちたいと思う。責めていい人間が出来上がれば、正しい立場を利用して人を責めたい。それが人間の本質だと思った。
    でもそれっていじめられてもやり返さない人を一方的に虐めるとの何が違うの?って思う。
    それに当事者の子どもの気持ちを無視して、大人達が勝手に騒ぎすぎ。

    小学生の時に、私は仲良しの子を無視したこともあったし、悪口を言われて仲間外れにされたこともあった。
    中学生の時は、虐められてる子に無関心で、手を差し伸べることも悪口を言うこともしなかった。
    高校生の時は、クラスメイトから揶揄われたりバカにされたり、同等には扱ってもらえなかった。

    だからこそ許せないほど酷いことをされて復讐したいと思うのならそれも一つの選択で、私が無視した子や無関心だったその子に復讐されるなら仕方ないって思うよ。
    加害者は、それ相応の罰を受けて然るべきだとも思う。大なり小なり、学生の時って誰かを蔑ろにしたり、されたりってことがあるあるなんだと思うし、結局は同調圧力に巻き込まれる人の方がタチが悪い。

    人と関わる上で学ばなければいけないことは、人間としてしてはいけないラインを知ることだと思う。今なら、人に屈することなく
    誰にでも同じように話しかけることができる筈なのにって後悔する。


    いじめは一方的で一方通行。
    虐められる側の言葉も、想いも、人間性も無視されていることだから
    この作品の愛ちゃんは、許さないという言葉を貰えただけよかったと思う。それを抱えて生き方を見つめていけるから。小春ちゃんも最後に許さないという意思を伝えられて、やっとお互いが会話をする事が出来たんだと思った。

    いじめの被害者、加害者ではなく、人間として歩み寄れた気がした。

    • 8
  2. 評価:5.000 5.0

    怖いけど現実に起こる話

    どんなホラーより怖いと思いました。同じ年頃の娘がいますが、被害者の精神的苦痛、加害者への
    制裁、どちらも子を持つ親として苦しくなりました。もちろんいじめた子が悪いのは間違いないし、私も幼少期いじめられていたので加害者が憎い気持ちはわかります。地元に住んでいるのでたまに自転車で加害者だった女性とすれ違いますが、生活疲れが見えずいぶん老けていました。みんな必死に生活していて、もう憎む気持ちはありません。時代が変わりネット拡散という怖い制裁が現実に起きていますが、出来れば当事者同士で解決し個人情報が守られる時代になって欲しいなと心から思います。

    • 7
  3. 評価:5.000 5.0

    恐ろしい現実。

    私自身も子供の頃に、酷いイジメを受けた経験があります。
    イジメた側に対して「死んでしまえ」と高校生ぐらいまで本気で思っていました。
    その後は、もっと大事なことで、考えることがイッパイあったので、いわゆる恨みの気持ちは消えました。
    しかし、「いじめられた事実」というのは、一生消えないでしょうね。
    主人公も、いじめられた経験を持ち、その我が子が、「いじめる側」になってしまった、という
    ありえない?現実に直面します。感情的にならずに、どうやって子供を指導していくか。
    大事なテーマを取り扱った作品です。

    • 7
  4. 評価:5.000 5.0

    号泣しました。

    いじめは、加害者が悪い。それは事実です。でも、加害者だって本当は、自分がいじめられたくないから、自分を守りたいから、そういう手段に出ることだってある。だからってしたことが許されるわけじゃないけど。この漫画では愛ちゃんが自分も被害者になることで小春ちゃんに心から謝ることができた。許して貰えなかったことで、反省もできたと思います。ですがいちばん怖いのは、正義という名のもとに無関係の場所から愛ちゃんを攻撃した大人だと思いました。人間は正義の名のもとにならどんな酷いことも出来る。子どもだけの問題じゃないです。とても考えさせられる漫画でした。ありがとうございます。

    • 6
  5. 評価:5.000 5.0

    いつまでも無くならない……

    なかよしだった二人がどうしてこんなことに?
    他の友達が出来て、嫉妬とか寂しさとかから?
    あえて親達の目線だけで綴ったと作者のあとがきにもありましたが、ちょっと心残りもあります。
    結局は去るしかないのか?愛ちゃんをいじめていた子はその後どんな気持ちになるのかな?それきっかけで、またいじめが繰り返されるのか?
    親が動き出すことで、解決することもあるかも知れないけど、おとなのしがらみから拗れることも多そうですね。

    絵柄はシンプルだけど映画やドラマみたいな画角なのが印象的で、登場人物の心情にも入り込みやすかった。

    • 5
  6. 評価:5.000 5.0

    新たないじめの火種

    私はいじめに遭っていました。
    ただ、乗り越えもしたのでいじめっこを恨む気持ちを持たずに生きてる人間なのですがその視点からの感想です。

    この漫画は良い漫画だと思いました。
    もちろん気持ちの良いものではなく、むしろゾッとする後味の悪いものです。

    いじめを題材にしたものは被害者視点のものが多く、世の中に上がる声も同様です。
    そんな中加害者の親という視点で描かれたものは非常にレアで、よりいじめ問題を深く考えさせられるものになったのではと思います。
    しかもSNSで拡散されて一気に炎上したり知らない人間から危害を加えられるという今時の怖さも盛り込まれたり、第三者たちの正義を振り翳した暴走もリアルでした。

    主犯を1人潰せばそれで良いのか?
    犯人を叩けば解決か?

    今の世の中を見てると、いじめも問題ですが子供の過ちにも容赦なく鉄槌を下し人生を破壊するレベルの制裁を世界中の大人達が与える「正義感」に恐ろしさを感じてます。

    「自分の子はやっていないと言えるのか?」

    いじめっこだからみんなでよってたかって家族もろとも人生破壊してもいい。

    ダメなやつだからやっていい。

    終わらないいじめの仕組みが見えたように思います。

    私は個人的に子供のいじめは大人の真似事でもあると思っているので、この話の終盤の大人たちの畳み掛けるような正義の鉄槌の嵐に、いじめがなくならない真実を見たように思いました。

    大人たちは軽い気持ちで人の悪口や批判を子供に聞かすけれど、それを見て真似る子供は未熟なため匙加減が分かりません。

    それにしてもネット社会、恐ろしい世の中になったもんだなと。

    明日は我が身かもしれませんね。
    この世は地獄絵図、です笑

    加害者への制裁よりも、なにがいじめを生むのか。
    大人たちが目を背けてるところに答えがあるのかもしれません。

    • 4
  7. 評価:4.000 4.0

    心が痛くなりました。

    本当にリアル過ぎて、心が痛みました。
    うちもまさに、愛ちゃんの家庭になってしまいました。
    相手に怪我はさせていないけれど、うちの娘とのトラブルで、相手方が泣いていたという知人情報に激怒したお母さんから、直接、怒りの電話があり本当に驚きました。
    うちはたまたま連絡先を知っていた為、かかってきたのだと思います。

    娘に話を聞くと、実際はその場に複数人いて、相手のお母さんが言われた内容についても別の子のやった行動だったそうですが、知人情報を信じ込みうちの娘にだけ怒りの矛先が向けられてしまっていることに、正直戸惑いました。

    でも、いじめは「いじめられた」と感じたらいじめですので、娘に事実確認したあと、謝罪しました。
    学校にも、うちから報告しました。

    その後、うちの娘はなかよしグループから離れました。一緒にいると、いじめられたと言われてしまうからです。
    そうすると、そのなかよしグループだった友だちから悪口を言われるようになりました。

    直接電話が来ていないなかよしグループの保護者たちは、今も学校内で娘がいじめをしていることを知らないと思います。

    私も学生時代にひどいいじめを受けていました。
    主犯格の人のことは今でも許せないし、不幸になればいいと思ってしまいます。

    主人は「我が子がいじめる方より、いじめられる方がマシ」と言いますが、それは違うと思います。

    学校内でおきていることは、保護者は誰も直接見ておらず、子供の言うことを信じる他にありません。
    教育現場に、担任だけでなく、専門家を複数人配置して見回りをするなど、もっと大人の目を増やして欲しいと思います。
    年齢が上がれば上がるほど、子供も隠れて悪事を働く知恵が出て来るので。。。

    • 5
  8. 評価:5.000 5.0

    小学校時代に虐められていた者です
    あれからもう10年以上経ちますが、未だに加害者が憎いし嫌いだし消えてほしいという思いが強いです
    もし自分の子どもがいじめをするような事があれば、私は絶対に許せません
    加害児童のお母さん、子どもを気持ち悪いと言いながらも事故後に心配しててとても偉いなと思いました
    私ならきっと、もうそのまま…んでたらよかったのに、と言ってしまうので

    by
    • 5
  9. 評価:4.000 4.0

    醜い大人、美しい覚悟

    漫画として好きになれたわけではなかった。
    だが、いじめを題材にした中で、これほど誠実な作品には出会ったことがなかった。

    いじめが漫画の中で扱われる場合、誤解を恐れずに言えば、それは基本的にエンタメの道具である。
    過酷ないじめからの苛烈な復讐からのカタルシス。
    まあ、それはそれでいい。
    いじめをエンタメだなんて、不謹慎な!というポリコレ派の怒号が聞こえてきそうだが、そんなこと言ったら、ほとんどのミステリは殺_人エンタメだっつーの。

    この漫画は、そういう作品群とは決定的に袂を分かつ。
    本作は作品の中でほとんど何も解決しないし、いじめの被害者と加害者、どちらの味方もしない。
    「いじめられる側の味方」にならなければ、エンタメとしてのいじめ作品は描けない。

    加害者の親、被害者の親、どちらもムカつく、という非難はよくわかる。
    加害者の母親は自身がいじめられた過去から娘への嫌悪感を抑えられず、娘と向き合えない。
    被害者の母親は娘が不登校になったことから加害者への恨みを募らせ、歪んだ復讐心から暴走していく。
    父親たちはどちらも役に立たない。
    教師はもっと役に立たない。
    おいおい大人たち、しっかりしろや、と。
    それは、そうなんだけど。
    いじめを外から眺めている限りにおいて立派なことが言える大人たちも、自分の子どもが被害者に、あるいは加害者になったとき、それほど立派ではいられないのではなかろうか?
    本作が示したかったのは、いじめに直面したときに多くの大人たちが持ち得る弱さであり、醜さなのだと思う。
    その中で、被害者の母親が最後に辿り着く「自分の子どもが絶対に加害者にならないと言い切れるのか?」という気づきは、とても残酷で、でも、素晴らしい。

    犯罪を巡る論議になる度に、必ず見る意見がある。
    「自分の家族が被害者になっても、同じことが言えるのか!」というやつである。
    これ以上ない正論だが、私はその意見が嫌いだ。
    わかりやすいし、破壊力があるが、想像力を停止して反論を封じるだけのずるい意見だと思うからだ。

    悲観的な物言いになるが、いじめがなくなることは多分ない。
    悲しいことに、解決策もないのかもしれない。
    だだ少なくとも、被害者を、そして加害者を、真摯に見つめることによってしか何かが始まることはないのだと、本作から感じたのはそんな覚悟だったし、その覚悟を、私はとても美しいと思った。

    by roka
    • 4
  10. 評価:5.000 5.0

    考えさせられました

    短編の物語ですが、児を持つ親としてとても深く考えさせられました。
    今の時代だからこそ、虐めが子ども同士でとどまらず、SNS等を介して日本中、世界中にあっという間に広まってしまう危うさや、親が子供を守りたいその一心ではやまってしまう危うさ、子供の心そっちのけになってしまう環境…どれも自分たちの日常に起こりうる内容だと思います。
    どれをとっても正解もないし、ハッピーエンドで終われるものではなく、一つのボタンの掛け違いが大きなミゾを作ってしまう怖さの臨場感をこの物語から得られました。
    子ども同士のちょっとしたイタズラが二つの家族だけでなく学校全体を巻き込んで、はたまたネットにまで広がってしまった情報により、余計な事件までて招いてしまう恐ろしさ… 決して「我が家は関係ないな」とは言えない物語でした⁠(⁠ ̄⁠ヘ⁠ ̄⁠)⁠

    • 3
ネタバレあり:全ての評価 11 - 20件目/全236件

無料の作品

今すぐ読める!無料漫画コーナー