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決して他人事ではない、家族が認知症になってしまうお話。大好きな母親が別人のようになっていってしまう様子を一番近くで見ていた主人公の気持ちを考えると、胸がギュッとなります。
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決して他人事ではない、家族が認知症になってしまうお話。大好きな母親が別人のようになっていってしまう様子を一番近くで見ていた主人公の気持ちを考えると、胸がギュッとなります。
自分の幼少期を見ている様で辛い漫画でした。
精神疾患のある母親から、適齢期に愛情を受けられなかった歪みが中年になっても続いています。
主人公のやっちゃんは、こんな状況でも優しい。
どうか幸せになっていますように。
介護関係の漫画も増えてきたけれど、
「若年性」の認知症や、それに伴う「ヤングケアラー」の存在は、
まだあまり知られていない。
大人でも大変なことを、子供の頃からやってきた人達には頭が下がります。
自分自身、介護を経験して、人の体験談や、漫画などが本当に役に立ったというか、
助かった。こういうジャンルの漫画が増えてほしいと心底願う。
時代背景が今から約40年前に起こったことで、現在のように訪問介護やケアマネージャーなど認知症に対する情報が世間一般ではまだまだ浸透していない頃の話。
主人公のやっちゃんが、誰にも助けをもらえず困り果て、ご自慢のお母さんが変わっていく姿から病気が進行していき生前最後の面会で会ったときに認知症になる前のお母さんの姿がかすかに見えて『今までよく頑張ったね』という言葉でやっちゃんの全ての苦労が報われたと思うシーンで号泣しました。
主人公も当時は相当苦労していましたが、一番困っていたのは何よりもお母さんであり、本来の姿から変わっていき、それを認めたくないばかりに言動なども変化していく姿からも自分自身がいつこうなるか、または親族がそうなるかもしれないと気をつけないと思いました。
何度読んでも号泣する話で、漫画だからこそ読みやすくなっています。認知症に対する社会全体のさらなる認識、関心が広まってほしいです。他人事では無いからこそ、オススメします。
考えさせられるお話。
主人公の男性が大人になってから、子供の頃に認知症の母親を介護しながらも疎ましく思ったり、突き飛ばしたことがあったり、なかなかお見舞いに行かなかったりしたことに罪悪感を持ちますが、お母さんのことを愛しているからこそ、そんな母親の惨めな姿を見たくなかったという気持ちが分かるような気がします。
今でこそヤングケアラーという言葉ができて以前よりも周知されるようになってきたので、こういう漫画などをきっかけに、もっと相談できる場所や国の手当てなどの助けが増えるといいと思いました。
認知症は本当に怖いと思いました。お母様も小さな子供がいて、認知症なり、さぞ心が苦しかったでしょう。胸が痛みました。子供はよく頑張ったと思います。自分の母親が認知症、いい大人になれば、ある程度仕方ないかなと諦め、頑張れるかもしれませんが(それでも限界はある)子供はまだまだ親に甘えたい。切ないです。
認知症になりそうだと感じるからこそ、不安になる。
子供が小さい時に発症してら、どうしたら良いんだろう?
ヤングケアラーが報われる世の中になって欲しい。いい子扱いするのではなく手助け出来る世の中になって欲しい。老老介護も大変ですが、子供がちゃんと生きて行けるように切に願います。
いつも優しくて明るくて、自慢のお母さん。そんな母が48歳で若年性認知症を発症したあの日から、幸せだった毎日は徐々に崩れ始めました。
何とも辛い体験談でした。でも、お父様ステキな方ですね。そして、それを人生の肥やしにして生きておられる息子さん。
人生を考えさせられます。