48歳で認知症になった母
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あらすじ
いつも優しくて明るくて、自慢のお母さん。そんな母が48歳で若年性認知症を発症したあの日から、幸せだった毎日は徐々に崩れ始めました。学校から帰宅すると、徘徊する母を捜して連れ戻したり、うまくできない排泄の後始末をする日々。「僕がやらなきゃ家族が壊れる」と思い必死にこらえるも、自分のことすらわからなくなっている母に怒りと悲しみが湧いてきて…。11歳にしてヤングケアラーになった著者の衝撃の実体験をつづったレタスクラブWEBで人気の連載が書籍化。
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みんなのレビュー
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何度読んでも涙が出る話
時代背景が今から約40年前に起こったことで、現在のように訪問介護やケアマネージャーなど認知症に対する情報が世間一般ではまだまだ浸透していない頃の話。
主人公のやっちゃんが、誰にも助けをもらえず困り果て、ご自慢のお母さんが変わっていく姿から病気が進行していき生前最後の面会で会ったときに認知症になる前のお母さんの姿がかすかに見えて『今までよく頑張ったね』という言葉でやっちゃんの全ての苦労が報われたと思うシーンで号泣しました。
主人公も当時は相当苦労していましたが、一番困っていたのは何よりもお母さんであり、本来の姿から変わっていき、それを認めたくないばかりに言動なども変化していく姿からも自分自身がいつこうなるか、または親族がそうなるかもしれないと気をつけないと思いました。
何度読んでも号泣する話で、漫画だからこそ読みやすくなっています。認知症に対する社会全体のさらなる認識、関心が広まってほしいです。他人事では無いからこそ、オススメします。by MARCH- 4
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5.0
若年性認知症とヤングケアラー
考えさせられるお話。
主人公の男性が大人になってから、子供の頃に認知症の母親を介護しながらも疎ましく思ったり、突き飛ばしたことがあったり、なかなかお見舞いに行かなかったりしたことに罪悪感を持ちますが、お母さんのことを愛しているからこそ、そんな母親の惨めな姿を見たくなかったという気持ちが分かるような気がします。
今でこそヤングケアラーという言葉ができて以前よりも周知されるようになってきたので、こういう漫画などをきっかけに、もっと相談できる場所や国の手当てなどの助けが増えるといいと思いました。by ライオン7- 4
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5.0
まったく同じ気持ちです
私も80代の母を認知症専門病院に入院させていますので、
涙なくして読めませんでした。
やはりスマホで認知症については見てしまいますので、
自然と本作にたどりつきました。
まだ介護保険もなく、若年性認知症ということも知られていなかった
時代と思います。「長生きしたおばあさん・おじいさんをお嫁さんが看て当然」だった
のですから、そのお嫁さん本人がかかってしまわれるとは、
小学生だったやっちゃんさんはどんなにつらかったでしょうか。
私はずっと母と暮らしてきましたので、自分が50代で、
介護世代としても当たり前かもしれませんが、やはりつらいです。
私も、もう母が戻って来ないガランとした家、
だんだん進行していくのを確認しにいく見舞いのつらさ、
私たちの大事な思い出を何にも覚えていないこと、
さっき言ったことも覚えていないこと…
自分だけが日常生活を楽しめない気持ち…、
それでいて、介護から解放されたほっとした気持ち、
入院させるときに半ば無理やりだったこと、
母が家で来ていた服にしがみつこうとするのを取り上げたこと…
何もかも一緒です。
入院ですと、介護施設よりは安いし、他に病院に連れて行く必要も
ないのが楽ですが、やはり、行き届かないところはあります。
でも、病院を強く責めることはできません。
国は、「社会での共生」などと言いますが、少し家族の身にもなって欲しいです。
身体は元気だけれど、動物のようになってしまった親を、
あなたは家で世話できますか…?by なかばやしあやこ🌻- 1
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4.0
とにかく大変
48歳という若さで認知症になってしまったお母さんを抱える家族の話です。
主に息子さんに焦点が合わさっています。
48歳というと、私と歳が近いので恐ろしくもあり、実際にあるんだなと思いながら読んでいます。
主人公の少年がまだ小学生なのが、切ない。
お兄さんもお姉さんもいるのに、協力できなかったりしなかったりで、また切ない。
叔母さんの家にお世話になるけど、このおばさんがまた怖い。
主人公の少年の苦しさが伝わってきます。
一度ぜひ読んでほしい作品です。by ピコlove- 0
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4.0
…
なんだろう この肌にしみいるような寂しさは。
このお母さんは、とても明るくて、優しくて、料理も作って、スポーツもできた。子どもたちにとって、ほんとうに大切な人だった。なのに、アルツハイマーという病になって、大切な日常が壊れていってしまった。お母さんは、どんなに悔しかったことだろう。かわってゆくお母さんをみて、子どもはどんなに苦しかっただろう。読み進めていけばいくほど、つらくてたまらなくなりました。病というものは、こうやって、音もなく忍び寄ってきて、すべてを破壊してしまう。病は、どうしようもないことかもしれないけれど、憎まずにはいられない気持ちになりました。お母さん、かわいそうでたまらなかったです。稚拙な感想ですみません…。by コロ助ちゃん- 0
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