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この世界の聖女には、飢饉から民衆を守るための農業と気候への知識が必要とされている。
聖女候補として、王太子の婚約者として幼い頃から教育を受けてきたアリシアは、妹にその地位を奪われ失意に沈んでしまった。気を塞ぎ寝込んでひと月。
アリシアは新たな一歩を踏み出すため、北方の辺境へ、統治者の婚約者候補として旅立つ。
アリシアが聖女と呼ばれるために身につけた知識と覚悟に、重きをおけなかった王太子。騙し討ちのような手段に憤りは感じるけれど、人間同士である以上相性あるのは仕方ない。
欲しがり屋の妹の勉強不足と、それぞれの役職を別にしておかなかった歴代の王侯貴族に物申すしかないのかなぁ…
ともあれアリシアが、ここからロランと幸せになれますように!
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