【ネタバレあり】恋じゃねえからのレビューと感想

重めのお話し

14話まで読んだ感想。
重めの内容で、でも身近に起こりうる事と思いました。
先生が後に自身の作品としてモチーフとしたため過去が今に呼び戻され、この先どうなっていくのか。。。
先生の奥さん、被害者という言葉を使われて傷付けるようなこと言っているけど、ちょっと考え無しな人でイラッとしました。

先生と生徒。
しかも中学生。
気持ち悪い。中学生相手に居場所だの安らぎだの、本気でそう思う大人が気持ち悪い。

更に、ましろ。
園児で、ましろがトランスジェンダーなのか詳細はなかったけど、漫画とはいえ酷い。
身体の性が男の子でも、あの格好で男子トイレに行かせるのはダメでしょ。
読んでるこっちがトラウマになった。
ましろがあんな目に遭って、やっと自分のしたことを考える夫婦もどうかと思うが、当事者にならんと分からないのが現状なんでしょう。

先生と生徒の

先生と生徒の恋？と思いきや、違いました。
昔の自分の裸を使われて像作られた？的な。
著作権の問題？に発展？いや、そんな話じゃないですよね笑

作者推しです

他作品で一気読みしたのでこちらもまんまと一気読みしてしまいました。着眼点がなかなか他の漫画ではないなという感じで心を抉られながらも読み切ってしまいました。読了後はすっきりですごく良い作品に出会えました。

中学生の娘さんがチャーミングだなぁと思いました。スクールバッグ引っ掻き回してペンケースどこ行ったっけ〜、学生あるあるよな。

無料分まで読んでの感想になりますが…
過去の清算？にしては
当人じゃない人が出しゃばり過ぎて。
ただ面白おかしく関わって来ようとするだけじゃない？と思ってしまう。
自分なら、過去の清算か確認したいなら
信頼出来ないから関わらせないけどな。
その人ってだって本当の友達じゃないでしょ。

主張の是非は問わないが

読了してからレビューした方がいい漫画だと思ったので、そうした。

先に言っておくが、私は、本作で描かれたような男女の関係を、全て犯罪だ、グルーミングだ、と断罪することに関しては、態度を保留する。
良識を疑われるかもしれないが、正直、そんなのわかんねえだろ、と思っている。
私は子どもではないし、「いや、それ、恋じゃねえから」と切り捨てる方が、スマートだとは思う。
しかし、だ。
感情的にではなく、きちんと聞いてほしい。
「恋と錯覚させられた恋ならざるもの」は確かに不幸を呼ぶかもしれないが、「恋ではない」と世界から切り捨てられた恋だって、十分すぎるくらいに不幸ではなかろうか。
だいたい、恋なんてもの自体が、大なり小なり錯覚であるとも言える。
言いたいのは、当事者は別にして、第三者が、誰かに対して「お前、それ、恋じゃねえから」と安易に言うのが、私は嫌いだ、ということだ。

本作は、「大人は子どもに手を出すべきではない、それは恋愛じゃない」という明確な主張に基づく漫画（だと私は思った）だが、はっきり言って、私はこの漫画のそういう部分を微塵も評価していない。
その主張が間違っていると感じるから、ではない。
繰り返し、その主張の是非は、私にはわからない。
ただ、作品から立ち上るその主張を、申し訳ないが、私は「うるさい」と感じた。

作者は極めてクレバーで、主張を押しつけるようなタッチにならないように、巧妙に、また慎重に、作品に社会性を薫らせている。
非常に完成度の高い漫画だと思う。
しかし、私はその巧妙さが好きになれなかった。
特に、芸術家の子どもが被害に遭う展開は最悪だ。
話として残酷だからではなく、作品としての主張を通すために、本題とは微妙にずれたところから生理的嫌悪感を喚起するような「類題」を持ってくるのは、フェアではないと感じたからだ。

ただ、そういう社会性をいったん括弧に括って本作を見た場合、そこに描かれている、中年を迎えた主人公の女性二人の描写のリアリティーには息を飲む。
完璧に幸福なわけでも決定的に不幸なわけでもない、ただ、遠い傷と小さな後悔を抱えて、それでも別に生きていくことは出来るよね、という日常の迫真性。
その地点から発露する、取り戻せない過去を受け入れて現在を打ち壊すような意志には、胸が熱くなった。
そういう意味では、素晴らしい漫画だったと思っている。

びっくり

かつての若き日の恋にまつわるそれぞれの思いの違いの話だと思って読んでいたら全然違いました。途中でもしかしたら描きたいものが変わったのかもしれない。

問題提起な作品

凄く色々と考えさせられる作品でした。
教師と生徒の恋愛はドラマや漫画でも数えきれない程あるけど、その大半が純愛扱いで自分もそう思ってたけど、対等な関係でなければ恋愛ではないよなと認識が変わりました。
凄く読み応えのあるいい作品でした。

静かに淡々と描かれる救われないまま放置されてきた存在たち。一人でも多くの人、特に子どもたちが、救われることを、救える世の中になることを願います。読みごたえある作品だと思います。