みんなのレビューと感想「アンテン様の腹の中」(ネタバレ非表示)
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和風ダークファンタジーものです。怖いエピソードもあれば、感動的なエピソードも。欲しいものがあるときは自分が大事にしてるものをアンテン様に差し出します。
by キャメル1130- 0
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5.0
怖いけど面白い!!
人間の欲とか、愛情とか、人の心の美しいところと汚いところを上手く描いている作品だと思います!アンテン様に課金?してしまう人の心も解ります!! 怖い話ばかりではなく感動する話もあって どんどん読んでしまいます☆ もしも自分だったらアンテン様に頼らずに生きていけるのか… ちょっと怖くなります!!
by 清心- 0
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5.0
ダークな回もありますがほっこりほんわかあたたかな回もあります。
アンテン様のヒミツが気になります。- 1
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4.0
無料分があったので読ませてもらいました。キャラクターが魅力的で、お話も引き込まれます。行いは返ってくるものですね。
by 匿名希望.......- 1
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4.0
不思議系です
どんな力でも使い方次第なのかな❓自分ならもっと上手くやれると思ってる人程失敗しそうな感じがしますがどうなんでしょうね
by ひおひお- 2
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5.0
「これ系」の最高傑作
ちょっと雑なカテゴリー化になるが、
1.短編形式のオムニバスであり、
2.登場人物が現実の枠を超えた奇妙な出来事を経験する、
というタイプの漫画を、「世にも奇妙な物語系」と勝手に呼ぶことにする。
古くは「笑うせえるすまん」とか「Y氏の隣人」、懐かしいジャンプのホラー枠で言えば「アウターゾーン」、個人的に好きな「走馬灯株式会社」なんかがこれに分類されるかと思う。
何が言いたいって、掃いて捨てるほどあるそのような作品群の中で、過去に数々の名作も生まれてきたこのジャンルの中で、本作が最高傑作なのではないか、ということだ。
この「世にも奇妙な物語系」には、話の「定型」が決まっているタイプが結構あって、例えば「笑うせえるすまん」であれば、喪黒福造に出会って「ドーン」とやられるのが「定型」だし、「走馬灯株式会社」であれば「自分の今までの人生を記録したDVDを見る」というのが「定型」になっている。
本作の場合、「アンテン様」という神様に願い事をすることが「定型」なのだが、まずこの「定型」が、作品の装置として素晴らしい。
設定自体はいたってシンプルで、「ひとつ得れば、ひとつ失う」という人生の鉄則みたいな感じなのだが、そこから生まれる制約や矛盾、得るものと失うもののバランスといったところから、哲学的な深みを感じさせつつ、しかもポップに物語を紡ぐ様は、芸術的ですらある。
そして、明確な「定型」がありながらも、話のバリエーションの振れ幅は尋常ではなく、背筋が寒くなるようなホラーから、抒情的なハートフルストーリーまで、どこを切り取っても完成度が高く、隙がない。
舞台設定も、現代から、戦後から、江戸時代あたりから、と多岐に渡るが、これは、アンテン様が「神」であればこそ可能な設定の自由度であり、また、アンテン様が長きに渡り、人間の本質を見つめ続けてきた、という重みも感じさせる。
アンテン様、という「神様」のあり方は、何だかとても魅力的で、しっくりきた。
私は基本的には無神論者だし、多くの日本人は本質的にそうだと思うが、こういう「神様」がすっと入ってくる読者は多いかと思われる。
そういう意味では、実に日本的な作品でもある。
私は、「私とワルツを」でボロボロ泣いてしまった。
大人になってから、漫画でこれほど泣いたことは多分ない。by roka- 16
3.0