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昼休み、静かなところへ行きたくて翔太がたどり着いた屋上への階段には、何となくよく目があっていた名前も知らない他クラスの生徒が。明るく活発な翔太と、いつも一人でいる陽。まったく毛色の違う二人が、遠回りしながらカップルになっていく話。陽はかつて恋していた親友にゲイであることを告白し、傷つけられた経験を持つ。そのことを、兄の友人であり家庭教師である神田に相談し、神田もゲイで叶わぬ恋に身を焦がしていることを知ってから彼を頼っていた。翔太はケガで大好きだったサッカーを諦めた経験を持つ。心の闇を抱えた二人が時間をかけて乗り越えていくのが丁寧に描かれている。
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