4.0
一気読み後
21話まで読みました。
過去のやり直しをしていく話ですが、「復讐」がテーマではなく、息子の本当の幸せのために母が矢面に立って戦いをおこしていく「復活」の物語だという印象です。
十分皇帝を恨んでもいい状況なのに、主人公に、「女」としての悲哀はなく、「母」として息子を思い、行動を起こしていくところに、好感を持ちます。
一見冷たそうな主人公のふとしたときの笑顔が美麗で、王子たちへの愛情の深さを示す描写も素敵です。
一度目の人生の回顧シーンがときどきあり、彼女が自身の心を殺し、切り捨てたものは、まだ他にもある気がしてます。
到底、皇帝をヒーローになんて推せないので、このまま不在のまま進んでいくのかと思っていましたが、主人公にとって宿縁深く、主人公や王子がすぐに信頼を寄せる人物が登場し、今後彼とのシーンもどう描かれていくのか期待しています。
正直なところ、情報量が多く、登場人物や設定などうまく飲み込めていない部分もあります。
政略をめぐらす場面の方が、王子たちとのかわいらしいやり取りが描かれることよりも多いかもしれません。
話に緩急があり、面白いと感じる人もいれば、政略こそが読みたい部分という人、または、さきのレビューで書かれているように期待していたわりに子育て成分が足りないと感じる人、様々あると思います。
私は21話まで読んで、まだ読み進めたいなと感じてます。
このレビューが少しでも参考になれば幸いです。
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