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有紀ちゃんの姑と旦那が1番悪い
短いので一気に読めます。
Yahooで広告されてるので気になってましたが、スッキリしました。
幼稚園のママ友だった有紀ちゃんが突然いなくなった。
不倫という情報が最有力の中、有紀ちゃんを含めた、主人公のママ友グループの関係性も、少しずつ変わっていく。
本当は意地悪なリオちゃん。
そのママは、旦那の実家に閉じ込められていることは辟易としている。
泣き虫のすうちゃん。
そのママは、旦那とうまく行ってなくて、いつかの離婚を夢見ている。
主人公の息子のこーくん。
とってもわんぱくな男な子。
主人公が多分、1番普通なのかも。
簡単に言うと、1番悪いのは、有紀ちゃんの姑と旦那だと思います。
有紀ちゃんは、子供が嫌いだった。
だが、ツバサ君の出産をきっかけに、自分の中で母性が芽生えていたことを自覚していた。
なのに、仕事を促すフリをして、ツバサ君を徐々に有紀ちゃんから取り上げ、自分が母親かのようにツバサ君を育てた姑。
現に、ツバサ君の中で、おばあちゃんは母親になって行った。
ツバサ君とパパとおばあちゃんの3人の家族。有紀ちゃんは、家での居場所をなくしていた。
そのイライラから、有紀ちゃんはギャンブルに走り、それがバレた末に、家を出て行かざるを得なくなった。
恐ろしい人達だ。
自分の子育ては終わったんだから、もう良いだろう?まだ満足しない?あなたが母親じゃないのよ?と、イライラしながら何回も突っ込んだ。
恐らく、取るつもりで最初からツバサ君を有紀ちゃんから取ったのだろう。
気づかなかったわけがない。母性を自覚したいた有紀ちゃんに気づきながら、ツバサ君を、有紀ちゃんから取っていったのだ。
ああいう人たちは、人のものを取るのが上手なんだろうなと感じた。
ツバサ君が本当に可哀想。
端々に、ツバサ君の闇を感じる。旦那さんも温厚な言動が描かれているが、あの姑の息子だもの。本当は意地悪よね。
日本の家庭にある闇を見たような気がした。明日は我が身。皆他人事ではないエピソードだと思う。
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