3.0
現代人が抱える「孤独」と「闇」。
タイトルに惹かれて読み始めて、まだ無料分しか読んでいませんが、話の続きが気になる作品です。
特に、今まで天涯孤独で生きてきた老人が初めて知る「人」や「家族」の暖かさ。居心地の良さ。そして、初めて見出だした「生きる希望」。それに触れた時の様子は、まるで、渇ききった枯れた大地に初めて慈雨が降る様な感じで、何度か涙が出そうになりました。
誰とも交流を持たず、孤独を抱えて暮らす主人公の老人の姿は、現代日本を映す鏡でもあります。そして、幸せ一杯だった家族の命を平然と奪う若者の姿も、また現代日本が抱える「闇」の一部だと思います。そういう意味では、この漫画は、老いも若きも現代人が抱える「闇」を描いた作品と言っても良いのかもしれません。
これは、私の思い過ごしかもしれません。ですが、漫画で起きた事件は、実際に起きた事件とよく似ています。例え、法の目をかいくぐったとしても、この漫画の様に、実際に、真犯人に裁きが降りる事を願って止みません。
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