みんなのレビューと感想「髑髏は闇夜に動き出す」(ネタバレ非表示)

  • お役立ち順
  • 全ての内容
  • 全ての評価
並び順
ネタバレ
その他条件
評価
検索条件変更変更しないで閉じる
  1. 評価:4.000 4.0

    未来なき強み、死に場所を探して

    ネタバレ レビューを表示する

    わずかな余命を宣告された孤独な老人が、ふとしたきっかけから家族の温かみを知るが、その家族が殺され…というところから始まる復讐劇。
    あまりに悲惨な設定に胸が痛むが、だからこそ、老人の凄惨な復讐を全面的に肯定できた面もある。

    また、「引っ張りすぎだろ」という漫画が巷に溢れる中、極めてコンパクトな尺に収めてある点も、個人的には評価ポイントだった。

    主人公はいたって普通の老人である。
    が、復讐というのは多かれ少なかれ、その後の自分の人生をも犠牲にするものだ。
    その意味では、老い先短い人間ほど、復讐に全てを賭けられる、と言えるかもしれない。

    「先のことなど考えない」は若者の専売特許であるように聞こえるが、状況的に考えれば、むしろそれは老人の強みであって、「未来なんかもうねえよ」というのは、ある意味、最強の開き直りである。

    この高齢社会にあって、漫画の読者層だって一定数は高齢化していくわけで、昔に比べて漫画というメディアの対象年齢が広がったことを考えるにつけても、今後、「未来なき強み」を持った老人を主人公に据えた漫画は、増えていくかもしれない。
    「少年」である読者が主人公の「少年」の活躍に胸を躍らせるように、「老人」の読者が主人公の「老人」の生きざまに胸を熱くする時代は、もうすぐそこに迫っているのかもしれない。
    あるいは、その時代はもう、始まっているのか。
    そのうち、「老人漫画」なんてジャンルが出来ちゃったりしてね。

    本作は、あり得ないくらい不幸な物語だが、皮肉なことに、一人の老人が「これ以外にない」というくらいの死に場所を見出だす物語でもある。
    どう死ぬかを見出だすことは、多分、どう生きるかを見出だすことと同じくらい、難しい。
    結末には、確かな救いがあった。
    私には、始めから、老人がどこにもない死に場所を探しているように見えたから。

    by roka
    • 41
  2. 評価:4.000 4.0

    悲しく儚い

    ネタバレ レビューを表示する

    長年独り身で余命数ヶ月を宣告されたおじいさんが、隣に引っ越してきた家族と触れ合う中で家族の幸せや愛などを初めて知ります。
    しかし、その家族が殺されてしまい絶望…の果てに始まる復讐劇です。

    おじいさんが主人公ですが
    元は静かで悪い人でなかったり、一般的な考え方を持つが故に感情移入がしやすく、グッとくる場面がありました。

    おじいさんの感情を言葉がなくとも表情で分かるような良い書き込みで、少し暗めのマンガが好きな方はオススメかと思います。

    • 21
  3. 評価:5.000 5.0

    悪は皆こうなれば。

    ネタバレ レビューを表示する

    積み上げた幸せがくだらないクズ共に壊される理不尽な事件。本当に許せない事件が多すぎて悔しい。
    否定する人もいるのは解りますが、私にはこのお爺さんを責める事は出来ません。
    本当によく頑張りましたね。

    • 16
  4. 評価:5.000 5.0

    哀しいけど

    ネタバレ レビューを表示する

    老人が主人公で、しかも復讐という
    今まで読んだことのないお話で
    読むにつれ、引き込まれました。
    主人公にとって、殺害された家族は
    残りわずかな時間の唯一の光だったんでしょうね。
    一家殺害はあまりにも身勝手かつ残酷な
    内容でしたが、主人公が復讐を生きる糧にしてそれを遂行していく場面は執念というよりも……言葉に表せられない気持ちでした。
    結末はやはり……
    あの刑事が最後に言った一言がすべてだったんでしょう。

    by 匿名希望
    • 6
  5. 評価:5.000 5.0

    身寄りのない老人が余命宣告され絶望に打ちしがれた直後に隣の家に越してきた家族と出逢い、人の温かさに触れ幸せな日々が訪れたと思った矢先に隣人家族は事件に巻き込まれ殺害されてしまう。
    怒りに狂った老人は犯人が残した証拠を元に自らの復讐を果たそうとする。
    復讐内容が猟奇的で目を覆いたくなる場面もあるけど最後は切なすぎて涙があふれでました。

    by 匿名希望
    • 9
  6. 評価:5.000 5.0

    久しぶりに

    ネタバレ レビューを表示する

    読みごたえのある作品に出会いました!

    余命僅かのおじいちゃん
    隣に引っ越してきた優しい家族に触れて
    幸せいっぱいだったのに…

    これほど胸がしめつけられる作品はなこなかないです!
    全話購入しても損はなし!

    by 匿名希望
    • 14
  7. 評価:5.000 5.0

    か、悲しい………

    ネタバレ レビューを表示する

    悲しいお話……

    こんなこと言ったらあれですが、
    おじいさんもリアルにいそうな感じで
    とても応援?したくなります。

    なんなら復讐参戦しようか?ってなります。

    まだ途中までしか読んでいませんが、TSUTAYAにあったら続きを借りよう!

    by 匿名希望
    • 9
  8. 評価:5.000 5.0

    ネタバレ レビューを表示する

    余命宣告を受けたが、特に生に対する執着も未練もなかった孤独な独居老人の隣に、今時珍しい近所付き合いのできる家族が越してきた。
    お隣さんとの温かな交流に触れ、生きる喜びを感じ始めた矢先、理不尽な理由で、一家は惨○される。

    たまたま犯人の手掛かりを入手。余命わずかということも手伝って、老人自ら制裁を加えようと動き出す。残虐なシーンがしっかり描かれているので、苦手な方は要注意。

    病気の老人にこんなことができるのか、ツッコもうと思えばツッ込めるが、人の執念が成せる術とでもいうのか、私もその執念に突き動かされて、読み切った感がある牽引力のある作品。スピード感もいい。

    • 0
  9. 評価:3.000 3.0

    現代人が抱える「孤独」と「闇」。

    タイトルに惹かれて読み始めて、まだ無料分しか読んでいませんが、話の続きが気になる作品です。

    特に、今まで天涯孤独で生きてきた老人が初めて知る「人」や「家族」の暖かさ。居心地の良さ。そして、初めて見出だした「生きる希望」。それに触れた時の様子は、まるで、渇ききった枯れた大地に初めて慈雨が降る様な感じで、何度か涙が出そうになりました。

    誰とも交流を持たず、孤独を抱えて暮らす主人公の老人の姿は、現代日本を映す鏡でもあります。そして、幸せ一杯だった家族の命を平然と奪う若者の姿も、また現代日本が抱える「闇」の一部だと思います。そういう意味では、この漫画は、老いも若きも現代人が抱える「闇」を描いた作品と言っても良いのかもしれません。

    これは、私の思い過ごしかもしれません。ですが、漫画で起きた事件は、実際に起きた事件とよく似ています。例え、法の目をかいくぐったとしても、この漫画の様に、実際に、真犯人に裁きが降りる事を願って止みません。

    • 1
  10. 評価:4.000 4.0

    展開は早いし、サッと読める

    孤独な爺さんが初めて触れた優しさに破顔する所は、本当に幸せそうだった。それを壊された時の怒りの顔とのギャップがすごくて、良く描けてると思う。確かにリアリティはないが、力がないなりに相手を追い詰める攻撃方法とかは、なるほどと思える。最期は辛くて悲しくなるが、爺さんの幸せそうな顔が戻ってよかった。
    1話読めば最後まで読みたくなる、引き込まれる作品。

    • 0
全ての内容:全ての評価 1 - 10件目/全300件

無料の作品

今すぐ読める!無料漫画コーナー