4.0
リアルさを追求して?
別の作品でも思ったが、作者さんはこんなに人が知らない世界をなぜ知っているのかな、と思うくらいリアルな内容。
現実に忠実なためか、ラストが救えない結末なのは仕方ないのか…と少しやり切れない。
何の罪もない一般人が薬に巻き込まれていくのとかも、実際ありそうで怖いし、哀れに思う。
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別の作品でも思ったが、作者さんはこんなに人が知らない世界をなぜ知っているのかな、と思うくらいリアルな内容。
現実に忠実なためか、ラストが救えない結末なのは仕方ないのか…と少しやり切れない。
何の罪もない一般人が薬に巻き込まれていくのとかも、実際ありそうで怖いし、哀れに思う。
読み始めたら止まらないですね。
絵に躍動感がないので(わざとなのかもしれませんが)暴力的なシーン等があっても、ハラハラするというよりは淡々と読めます。
でもそこがかえってリアリティを感じます。
現実によく聞くような事件だから、淡々と読めても、興味が湧いて引き込まれます。
麻取が主役ではありますが、それぞれの話の主人公の薬使うに至るまでの会話や行動がリアル。
そこらへんの人の話で、凄く現実的。
本当に簡単に手が出せてしまう。きっかけなんて本当に些細。
子供を殺してくださいという親たち。の作者で、現場を見てきたから書ける感じがする
作者さん買いです。
どの人も危ない世界の人とかではなくて、ごく普通の人が簡単にクスリを手に入れてこっそり破滅へと進んでいきます。クスリに手を出してしまった経緯も現代社会で生きる苦労などがリアルに書かれていてよりクスリを身近に感じとても怖かったです。
少し前には考えられなかったコロナという化け物によって、誰もが少なからず将来に不安を抱えている今だからこそ、是非皆さんにオススメしたい作品です。最後の最後まで淡々と、それでいて重いテーマが描かれていました。
漫画ではありますが、私は結構リアルなんだろうなあ、と思いました。
興味本位や好奇心
不眠、ダイエット
苦痛から逃れる為…
様々な理由から手を出してしまったが故
後戻りできなくなる恐怖
失うものの大きさと
想像以上に難しい、薬断ち
その後の人生にどれ程のリスクがあるか
後悔しても、時既に遅し
麻ヤク中毒者の末路…考えるだけで恐怖です。
とても考えさせられる。道を外していったものたちはみんなどこにでもいる普通の人たち。薬に出会うまでは普通に生活し、苦しさもストレスも自力で乗り越えてきてるのに。出会った人たちが悪いのか、自分の心が弱いのか。一度踏み外したら一生、薬に支配されつきまとうんだろうな。
薬物にはまるって、本当にちょっとしたことからなんだろうな。ネットで手に入れられるから、手を出しやすくなっているのでしょうか。
先生の話がつらかった。手を焼いていてストレスがかかる要因の一つだった教え子に通報される。
なんかやりきれない気持ちになりました。
特別な世界のようで、実は身近なあちら側の世界。なんで抜け出せないんだろう、なんでしてしまうんだろう、と人ごとにしか感じていなかった世界を、少し知れたような気がします。人間の弱さだけでなく、それを必死に抜け出そう、助け出そうとする人情あるストーリー。
この作家さんの作品が面白くて読んでます。
最初は「ケーキが切れない非行少年たち」次に「「子供を殺してください」と言う親たち」を読んでこの作品に辿り着きました。どれもお腹に重くくるシビアなお話しで現実に身の周りの事を考えるきっかけになる素晴らしい作品です。