5.0
その時代背景にも触れられて奥深い
大好きな作者さんなので読んでみましたが、こちらもとても引き込まれる内容でした。
浮舟を読んで、涙がこぼれそうに…。
この漫画に出てくる場面はあくまでも一部かもしれませんが、生きていくだけで大変だった時代、人々がどんな毎日を送っていたのかがとてもよく伝わってきて色々と考えさせられる作品でした。
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大好きな作者さんなので読んでみましたが、こちらもとても引き込まれる内容でした。
浮舟を読んで、涙がこぼれそうに…。
この漫画に出てくる場面はあくまでも一部かもしれませんが、生きていくだけで大変だった時代、人々がどんな毎日を送っていたのかがとてもよく伝わってきて色々と考えさせられる作品でした。
戦後の混乱の中、闇の世界に生きるキリオとマスター。キリオを殺したあとのマスターが、キリオが守ったシロを守って命を落とすシーンを見て、二人の悲しい生きざまと絆を感じました。
1つだけ残念とすれば、シロにもう少し惹き付ける魅力があれば良かった。可愛いけれど、これといって飛び抜けた魅力が感じられなかったので、それだけが勿体ない。
どのお話ももんでんさんなら間違いないのですが、今回はまた変わった魅せ方でした。2話目で主人公が死んでしまうのに、そこからがまた、読み応えあり!でした。時間軸の移り変わり、ジゴロの自暴自棄な生き方、実は優しい部分も垣間見えたり。登場人物もみんな丁寧に描かれているので、それぞれの心情を思いながら読めます。
何のために生まれてきたのか?
戦後の混乱期を生きる男2人。彼らにとって命を懸けるだけ大切な存在の女性。
とても人間描写が素晴らしいと思います。絵柄も人間味あふれてて好きな作品です。
どの人物も重いものを抱えて生きてる。いい、悪いでは分けられない。この時代は特に。心にのこる作品だと思います。
11話で完結していてとても短い作品ですが
時代背景やそれぞれの出会い、生き方が濃く描かれています。
順を追った時系列ではないので戸惑うかもしれません。
キリオと裕也、シロ、美都がどうやって出会い関わってきたのか
それぞれが何を抱えて生きてきたのか など少しずつ明らかになって
余韻を残すラストに向かいます。
こんなふうに美しく悲しい生と死を描ける漫画家さんが他にいるのでしょうか。
生きる術、死にゆく様、その筋立ての全てにおいて隙がなく余剰もない。
人生の中でも記憶に残る作品になります。
ほんとうにすごいヒトだなと思わされた。
もんでん先生は芸術家ですね…!
素晴らしい作品をありがとうございました!
もんでんあきこ先生のファンです。先生の作品は表面的なものではなくて人間の多面的な部分を描いておられます。
なのでこちらの作品も昭和の時代背景の中でそこで生きる人々の刹那や葛藤などすごくリアルに描かれています。
言葉にするのは難しいですが、切なくて苦しくて、だけど、どんどん読んでしまい一気読みです。
物語のかなり早い段階で「え?」と思うシーンが出てきて驚かされるが、それを含めて物語の構成が実に巧妙。あっという間に全編読み終えてしまった。
あと、それぞれの登場人物が放つエナジーが凄い。試し読みの段階でちょっとでもひかれる要素を感じたのなら迷わず課金して全編を読んだほうがいいと思う
女衒のキリオと殺し屋のマスター。闇を抱え、シロによって人間らしく散っていく生き様。
時系列が前後しながらストーリーは進みますが、混乱することもなく、過去のエピソードを知ることで余計に惹きこまれました。
このお話は完結していますが、シロと美都さんのその後が見たいです。
もんでん先生の作品はつくづくハズレがない。、
そして、何より男性が色っぽいところも好き。
女衒という、悪に近い職業を生業にする主人公だけど、人間味があって、本当は優しさも持って居て、応援したくなります。
切ないお話でした。