ごろごろニャン太さんの投稿一覧

投稿
102
いいね獲得
996
評価5 85% 87
評価4 8% 8
評価3 7% 7
評価2 0% 0
評価1 0% 0
41 - 50件目/全72件
  1. 評価:5.000 5.0

    最後まで読むと、内容は濃かった。

    ネタバレ レビューを表示する

    全話読みました。
    日々読書にぼっとする娘綾乃(16歳)を心配した綾乃の母は、小説の世界から現実に引き戻す(男性に興味を持たせる)算段で、本家親戚にあたる小説家で探偵の能見啓千(のうみたかゆき25歳)の仕事を綾乃に手伝わさせる。
    啓千は読書に没頭して背中にもたれかかっている綾乃を憎からず想い、綾乃も啓千の傍で読書を満喫しすることに幸せを感じ始める。
    啓千の処女作が受賞し、独特の作風で人気を得るが、それがきっかけで事件に巻き込まれて右手を負傷。右手の自由が効かず数々のヒット作を世に送り出すも僅か数年で断筆。
    その後、巻き込まれた事件を解決したことから、探偵の依頼が来るようになり。
    綾音は傍にいるうちに、啓千が自分の作品が関係して事件が起きることに苦悩してることに気づく。
    啓千の中で自分を慕っている綾乃の存在が徐々に大きくなってゆく。
    ファン、友人、小説家、編集者と各々が自分の解釈で生きてゆくことが絡みあい事件が起こる中で、綾乃も巻き込まれてしまう。とうとう啓千自身に容疑が掛かってしまい、無実を証明したい綾乃は・・・

    と言うストーリーですが、実は最初から啓千の方が、自分の考えや気持ちに真っ直ぐな綾乃に惹かれて、その想いが徐々に強まって来ます。ホントは綾乃が主人公ですが、啓千の恋心が愛情に変わっていく様子にちょっとキュンとします。
    ミステリーで、どの事件も一件落着でなく、啓千の作品に狂酔した結末は哀しさが残り。天才が故に巻き込まれてゆく様子は重いストーリーですが。
    その中でも、啓千を信じる綾乃の強さが、一筋の光となって道を照らすイメージで。読後感は、明るいハッピーエンド!!というよりイメージ、日々最愛の人と過ごせる、共有出来る喜びや人の温かさというのも意外に悪くないと。
    最後まで読むと、諸々分かってくるので。
    短いですが、内容の濃い作品でした。

    • 6
  2. 評価:5.000 5.0

    家族になる努力

    ネタバレ レビューを表示する

    最終話まで読みました。
    学園モノというか、恋愛モノというよりファミリーストーリーでしょうか。

    高校一年の佐藤風香は、両親が事故で他界して5年、一緒に暮らしていた叔母が夜逃げし、アパートに一人取り残され。学級長を務める風香は学校では悟られないように割りのいいバイトを探す中「住み込み家政婦」の求人に目を留める。
    依頼主は、男所帯の長男宰(つかさ)。高校生で保護者の居ない風香の身を案じて家政婦として雇うことを決める。変装して、体型と年齢を変えて家政婦として住み込み始めると、そこは同級生の天才三男浬(かいり)の家で。大学生でモデルの次男燈(あかり)、いつもペットの「にっぽり君」と一緒の四男湊(みなと)。イケメン揃いの斎王寺兄弟ですが四人とも似ていない。両親も居ないなど謎が多く。

    そんな中で、叔母に鍛えられた家事の才能を発揮する風香ですが、借金取りと携帯電話をきっかけに正体がバレて。
    家計を握っている浬に解雇通告を受けてしまい「試雇用期間」を申し出て、そこで家政婦として認めてもらおうと努力する風香。少しでも落ち度があれば解雇をチラつかせる浬も、家政婦の仕事に取り組み、家族を気遣う風香の存在が気になり始め。風香に近づく燈にヤキモキする浬だが、素直になれず。一方、風香は燈のお陰で、自分の浬に対する感情に気づくも、ハッキリしない浬の態度に振り回される。湊の母親登場を機に家族の秘密を知り、浬の態度の裏にある本当の気持ちに気づく。そして、使わせてもらっている部屋から斎王寺兄弟の母親の日記を見つけて。
    という、きっかけから兄弟のわだかまりが少しずつ溶けて。血の繋がりだけが家族でなく、それに甘えることなく、例え生まれた時の家族を失っても、自分たちで家族になる努力をして「帰る場所」になるのだと。

    斎王寺兄弟は、四人とも子供の頃から親や周りに期待された役割を演じていて。ただ素直に甘えることが躊躇われる環境で。そこに、もっと悲惨な現状でも明るく振る舞う風香が温かく迎えてくれる家になっていく。
    そんなお話でした。

    最後はハッピーエンドで、あっさり終わってしまいましたが。
    こころ残りは、宰さんにも春が来るといいな、というのと、湊くんは片想いにも気づかれないままなんだろうと。でも、ピンチの時に助けてくれたのは湊くんだったよ。そして、にっぽり君の存在は大きかった。(可愛かった)

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    たとえどんな形でも本質は変わらないから

    ネタバレ レビューを表示する

    最後の番外編まで読みました。
    修学旅行先の京都にある古い祠の前で自由時間中に爆睡した夏帆は、階段から落ちた拍子に過去にタイムリープ。授業をサボっていた茅野は、その時二人の夏帆を同時に目撃してしまい。夏帆の様子を探り始める。一匹狼でちょっとヤンキー風な茅野と、お人好しで素直な夏帆との距離が近くなり。実は真面目で面倒見の良い茅野を知り、時折見せる笑顔に惹かれてゆく夏帆。
    そんなとき、タイムリープするため飛び落りた一瞬姿が消えるのを生徒会長の柊に目撃され。柊が絡むことで、夏帆への気持ちに気づく茅野。(この辺り可愛かった)
    タイムリープを危険と考える茅野は夏帆とともに京都へ。
    人助けとして安易にタイムリープする夏帆に茅野は「過去を変えることは、これまでの出来事が無かったことになる」怖さを語る。
    気持ちを伝えられないまま夏休みが終わり、後輩に告白される茅野を目撃した夏帆は素直になれないままに、事故が起きてしまう。しかし、事故が起こったのは2時間以上前だった。。。

    物語の中盤、茅野くんが夏帆を意識し始めたくらいから面白くなります。
    後半は二人の仲も進展するか⁉︎とドキドキ。
    クライマックスは、コトの始まり修学旅行がキーワードとなり。
    最後はちょっと切ないですが、めでたくハッピーエンド。
    番外編は、夏帆と茅野のその後のお話ですが、棗くんが14歳にしては大人びた感じで同級生の未来ちゃんとのやりとりにホッコリ。

    エロもなく、最後まで安心して読める。
    本作家さん、学園モノはやっぱりイイですね。

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    BLというよりミステリー寄り

    ネタバレ レビューを表示する

    75話まで読みました。BL?というレビューもあったけれど、読んだ感想は、展開が小説っぽいストーリーです。BLと片付けてしまうには惜しいかな。
    人気小説家の木崎蓮は、幼い頃の事件を機に車椅子生活となっている。発表した新作の巻末メッセージの意味を巡って、眠っていたコトが少しずつ動き始め。
    ヘルパー槙は、介護スタッフとして木崎蓮の担当となる。スタッフに暴言や横暴な態度の蓮に対しても、嫌な顔をしないで蓮の要望を察して対応する槙に、蓮も態度を軟化させてゆく。
    みっともない姿であっても態度を変えない槙に、窮地に陥ったとき助けてを求めた蓮。家族や友達のいない蓮にとって、槙に対しての感情は友情か、恋心か、家族愛か。
    槙の方は、蓮の作品のファンであり、蓮が小説家であることも知っていて。そして、蓮に好意も持っている。
    蓮と槙が友だちになる頃、槙の兄ハルカが現れて。ハルカが蓮に敵意のような感情を抱いていることや、槙と蓮にどんな接点があったのかは70話以降で明らかに。
    という展開からもミステリー寄りかな?と思ってしまい。
    ここで描かれている感情は、同性が好き・異性が好きというより、好きになった人が◯◯◯だった、ということのような。

    今後、物語がどう展開するのか気になります。このまま裸は無しで、人物の心情をしっかり描いてもらいたいなぁと思う作品です。
    人気が出て、完結したら実写化しても良さそうですね。

    • 14
  5. 評価:5.000 5.0

    葵ちゃんもモテるんです

    ネタバレ レビューを表示する

    高校で王子と呼ばれる同級生の柊聖と、アパートの隣人同士となった葵。ボヤ騒ぎで柊聖の部屋を水浸しにしたことから、同居することに。
    一緒に暮らすうちに葵は柊聖に惹かれ始めるわけで。柊聖の方は、初めから葵を気に入っていることは分かるけど、今一歩踏み込まない様子。

    最後まで読むと、柊聖が自分が独りじゃないって思える、安心できる居場所が葵ちゃんの傍で。ずっと求めていたもの、大切にしていたことだと分かってきます。いろんな出来事も、最後の謎解きを読むと同じ出来事も捉え方一つで全く違う見え方になって。柊聖も兄姉もお互いを想いあっているのに、すれ違ったり。真面目で真っ直ぐな葵が、ちゃんと言葉にして伝えてくれる。というのが、ストーリーの軸にあって。

    柊聖も滅茶苦茶モテますが、コチラはアイドル系で。(葵は顔で好きになったわけじゃないと言ってますけど)
    葵はガチでモテます。凌太、三条、玲苑と葵ちゃんの良さに気づく男子に柊聖も牽制しますが。

    最後は少女漫画的にはハッピーエンド。いい意味でどんでん返しです。高校卒業で終わってしまうけれど、学生生活や描かれてないですけど柊聖が選ぶ進路も波乱がありそうで、続編を読みたいなと思いながら。

    葵の実家は、いろんな意味で良いポイントになってて。柊聖が憧れる家庭像でありながら、葵と15歳離れた妹の存在や、父と母それぞれの想いなど。

    長編ですが、ハラハラ・ドキドキ楽しめる作品でした。

    • 1
  6. 評価:4.000 4.0

    小宮さんと南条さん

    ネタバレ レビューを表示する

    無料50話まで読みました。

    課長と三浦さんの、元カレ元カノの言葉足らずで失恋だと勘違いした高校生時代を遡って紐解いてゆくお話し。幼馴染みのヤゴのヤキモチでこじれてしまった二人。
    あの時、顔を合わせて話していれば、、、ね。
    南条さんと小宮さん。小宮さんの「撫で友」はいいなと思う。なんか可愛い。手触りが猫みたいだなって思う南条さんの気持ち、わからなくない。

    もうチョイ読もうか、完結してから読むかな?ってところです。

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    結婚に対する考え方は変わるもの

    ネタバレ レビューを表示する

    お互いに仕事に対する姿勢や考え方を尊敬し、忙しい合間を縫っての逢瀬。元恋人の桜邑子によって「結婚を意識していない」から「結婚したくない」になってしまった竜。自分の実家のような専業主婦となる家庭を理想とするあすか。恋人同士だと心地よい関係も、年月と年齢を重ね、キャリアアップ、左遷、遠距離恋愛を経験して。やっぱり、親に紹介出来ない相手って辛い。
    竜のキャリアアップに自分が足枷になると、あすかは竜に別れを切り出します。「やっと、あすかの気持ちがわかったよ。今までごめん。今度は俺が待つよ」と竜が変わってから3年。お互い離れた間にキャリアアップできて、ちょうどいい空白期間を経て再会。
    竜もだけど、あすかもホントに仕事にやりがいを持ってスキルアップを苦に思わないところは、男前な感じです
    男性は自分のキャリアに自信が持てた時になって「結婚しよう」と思うらしく。このタイミングと女性のキャリアアップしたい❗️というタイミングが同じだと破局だけど、ちょっとだけズレてるとうまくいく。
    あすかのお母さんが、「専業主婦になりたかったわけではなくて、もっと働きたかった。その時々で変わってもいいのよ」という言葉もいい良かった。
    竜もあすかも、いつ寝てるの⁉︎っていうくらい仕事も家事も完璧過ぎてハイスペックカップル。
    最後はハッピーエンドで一安心。
    ソサエテの神谷さん、あすかは同士であって恋人にはならないんですよ。たぶん求めているものが違うと思う。別の人と幸せになって欲しいな。
    たまに、竜なのか、神谷さんなのか絵だけで判断出来ないときがあり、もうチョイとキャラを描き分けてもらいたいなと。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    男性キャラが秀逸

    ネタバレ レビューを表示する

    桜庭ひかり29歳、お見合いを断るための代役を、氷堂課長の申し出で引き受けてくれることに。仕事を離れて急接近した二人はお互いの惹かれて初めて、、、

    「鬼上司が・・・」の男性キャラが好みで、こちら作者買いです。
    絵はそれほど上手でないですし、まだまだ荒削り感もあり、女の子は幼い系ですが、男性キャラは秀逸です。

    仕事ができる男性のスーツ姿、切れ長の目、ふとした表情や仕草など。肩幅が広く男らしい骨格がいい感じです。
    カッコイイ感じが、ちょっと崩れて照れる笑顔にキュンキュンします。スーツ萌えなら間違いなし❗️
    エロ少なめでも良いので、今後も、男性キャラ描写(顔、仕草、全身スタイル)に磨きをかけて頂きたい❗️

    • 22
  9. 評価:5.000 5.0

    心が温まる作品です

    ネタバレ レビューを表示する

    タイトル「町田くんの世界」どんな内容なのかと思いきや。
    高校生の眼鏡男子、町田くんのは、ルックスも悪くなく一見アタマ良さそうですが。
    実際のところ、成績は平均以下、徒競走も人並み以下しかも、かなり手先は不器用で。ホント大丈夫か?と思いそうですが。
    「お前は得意なところを伸ばせばいい」と教師から言われて、自分に得意なところがあるのかと悩む町田くんですが。実は天性の「人タラシ」

    「周りの人を“家族”だと思って、その人は誰かの”家族”だって思って見れば」と、困っている人を放って置けずに関わってしまいます。町田くんは「助ける」じゃなくて、その人が困ったり悩んだり時には沈黙する傍に寄り添って、「どうすればその人らしい笑顔になってくれるか」「僕に出来る事」を考え行動して。決して押し付けじゃないところが素敵すぎて、心に響き。老若男女問わずオトして(惚れさせて)ゆきます。(毎日、誰かオトされている)

    6人兄弟の長男で家事も育児も手伝うし、弟妹の面倒もよく見るし、お父さんはアマゾンに単身赴任で普通ならちょっと拗ねそうな家庭環境も町田くんにとっては幸せそのもので。(お母さんが上手なのもある)
    というのが、ストーリーの中心なので、恋愛のラブラブではないですが、町田くんの寄り添い方は時には予想外なことでドキドキすることも。

    影のアイドルとも呼ばれて、バレンタインデーにチョコレートをたくさ貰って弟妹に配るのが普通だと思うように、距離感や恋愛感情には疎い町田くんが、同級生の猪原さんの家族や過去の悩みに関わることで恋に気づきいてゆく過程を描いた心温まるお話でした。

    好きなキャラは、冒頭から登場する栄さん。ちょっと大人びた雰囲気で町田くんの理解者で。ちょっとズレた町田くんをいい感じにアシストしてくれて、猪原さんとの仲も取り持ってくれるポジション。

    続きを読みたい気もするけど、高校生くらいの町田くんがピュアな感じで旬なのかな。
    人付き合いに疲れたり、家族との関わり方で悩んだ時に、読み返そうかと思う作品でした。

    • 2
  10. 評価:4.000 4.0

    水野君のお兄さん、好きなキャラだけに

    ネタバレ レビューを表示する

    呉服屋店主の水野蓮は、借金を肩代わりするかわりに、娘の舞花を呉服屋水野の嫁として連れ帰ることに。そうとは知らないゴスロリ舞花は丁稚奉公をしながらも、着物に真摯に向き合う蓮の姿に惹かれてゆき・・・というお話しで、舞花(20歳)視点で描かれているのですが、思考が若干幼いので、蓮ファンには物足りなさも感じつつ。
    密談シリーズでは、後半にお兄さんとして登場する蓮ですが、言葉遣いは乱暴だけど相手のことを思いやる気持ちは人一倍強く。蓮ファン的には、主人公の舞花の中にもう少し蓮が引き付けられたと納得できる要素があれば、星⭐️5つだたかと。
    もしくは、蓮の視点で、苦悩やもどかしさが描かれていれば、もしかしたら舞花の良さがもっと描けたのではないかと。
    気になったのは、呉服屋なのに店内でタバコを吸う蓮。臭いが着物に移っていいのか⁉︎という疑問はありましたがね。
    今回は、作者買いでした。

    • 0

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています