白餡さんの投稿一覧

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評価4 10% 10
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評価1 12% 12
1 - 10件目/全55件
  1. 評価:5.000 5.0

    NEW
    ザ・ヤンデレ

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    巷にはヤンデレを冠したお話が溢れかえっているにもかかわらず、ヤンデレの定義自体、どうも曖昧模糊としてよくわからないと常々思っているのですが、個人的な基準として真っ先に思い浮かべるのが本作のヤンデレ魔法使い、アリステアです。

    彼はひとまわり歳上の魔法使いララに出会ったときから思いを懸け続けていますが、彼が12歳のときララはアリステアを守り石像と化してしまいます。気が触れてしまいそうになりながらもララの目覚めを待ちつつなんとか踏み止まってはいるものの、思いを拗らせアリステアはヤンデレ化してしまい… といったストーリーです。
    ララがいつ目覚めるか知らないアリステアが、たとえ自らの死後であってもいつか目覚めた彼女が自分の痕跡を見つけてくれるよう、領主となり、治める街の学校や病院などにアリステアの名を冠する姿に胸を打たれます。
    最後はハッピーエンドですが、個人的にこのお話の核心というか魅力の最たるものは、アリステアの孤独な奮闘の20年間に思いを馳せることにあるのではないか、と思っています。

    • 0
  2. 評価:2.000 2.0

    寄せ集め?

    無料6話分の感想です。

    思い合う男女が身分差ゆえに割かれ、裏切られ捨てられたと思い込んだ男が、それでも断ち切れない尋常ならざる執着心により女に復讐する愛憎劇のn番煎じ、といったところでしょうか。

    別に設定やストーリーに既視感があっても、何かしら心惹かれる点があれば面白く読めることも多々ありますが、本作にはそういう推せるポイントがありませんでした。
    作家性というかこだわりが感じられない、とも言えるのでしょうか、とりあえず昨今の流行りから刺さりそうなパーツを寄せ集めて一丁あがり、のような安直さが透けて見える気がします。残虐さやエロさでアピールしたいのかと思いきや笑っちゃうほど中途半端だし(そこで売りたいならゲームオブスローンズくらい超えてほしい)、ストーリーテリングも普通だし、心理描写が繊細なわけでもなく、キャラはステレオタイプ、作画も没個性…
    星一つと迷ったのですが、無料分しか読んでいないのでとりあえず化ける可能性も残し、二つです。

    • 1
  3. 評価:3.000 3.0

    中途半端

    設定の現実味とファンタジーの混ざり具合か中途半端な感じ。あまり類を見ない設定の斬新さで売りたい欲は見えるけど、そこで引きつけたいならいっそのことSFまで振り切るか、あるいは正反対に徹底した現実路線のほうが好みかな。樹木医とか、珍しい職業のわりにペラッペラで眉唾に思っちゃう。エンタメ仕様の裏社会のファンシーさは言わずもがな。なんかしらけちゃうんですよね。
    あ、ヒロインの医院で医療事務的なお仕事されているおばさまの厚化粧とか髪形とかの生々しい現役イイ女感が、あー、こういう中高年女性いるいる!って、なんかそこだけ妙に説得力ありました 笑

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  4. 評価:2.000 2.0

    追うも追われるも様式美の中で

    不憫な受けが人間性終わってる攻めから酷い扱いを受け、身も心もズタボロの限界まで苦しめられ攻めの元から去った後、ようやく改心した攻めが執拗に復縁を迫ってきてすったもんだを繰り返した揚げ句、復縁するという、ただそれだけといえばそれだけの、様式美に非常に忠実なストーリーです。絵は美麗です。

    一部と二部があり、それぞれ親世代、子世代のお話です。子(息子)があまりにもアホすぎて、父ちゃんの劣化コピーも劣化コピーすぎて笑えもしないので、個人的には一部だけで充分でした。

    いわゆるザマァ展開でも同じようなことが言えるかと思いますが、こういうタイプの作品では優劣の立場が逆転したときのカタストロフィーを励みに、つらく理不尽なターンを耐えて読み進めるのが正しく楽しむ読者のスタンスなのでしょう。いちおうわかってはいるのですが、あまりにも理不尽で可哀想なパートが長いのは閉口してしまいますし、こういったジャンル自体、好みではないので低い評価になりました。
    ただ、ジャンルのお約束は裏切らない分、好んで求める読者にはうってつけの作品なのだと思います。

    • 0
  5. 評価:2.000 2.0

    お話は悪くないと思います

    毎日無料で44話まで読みました。

    若くして家業を継ぐことになったヒロインセレナの成長物語に二人の男性との愛憎劇が絡んでくるお話のようです。

    絵柄は美しいですし、ストーリーもそれなりに面白いと思いますが、画面構成というのか、カット割りというのか、絵コンテというのか、適切な表現がわからないのですが、とにかく絵の見せ方が好みではありませんでした。
    絵に動きが感じられないというか、綺麗なイラストつきの小説のような感じ(さほど文字が多いというわけではありませんが)なので、絵のダイナミズムで魅せるタイプの作品が好きな自分としては少し単調に感じたのかもしれません。しばしば手書き文字で情報を伝える手法も安直に感じました。
    (ちなみに、めちゃコミで読んだなかで一番絵で魅せる手法に優れていると感動した作品は、「義家族に執着されています」です… 説明がもどかしく、別作品を出してしまいすみません)

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  6. 評価:2.000 2.0

    大人の不在と幻想と

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    大人気作品とは知らず、同作者のBL作品を偶然読んだ際に絵がキレイだな〜と印象に残り、こちらにとんできました。
    途中までは面白く読んでいたのですが、栢くんが嵐ちゃんに脅すようにキスだなんだしまくるところから雲行きがあやしくなり、浮世離れして老成したところがあるとはいえ高校生の子どもに過ぎない嵐ちゃんが栢くんの闇を背負うように苦労している横で、お母さんとお義父さんを始め周りの大人は何してんの?という疑問がふつふつと湧き上がり、楽しめなくなったのでギブアップしました。
    また栢くんという子どもに関して、周りを幻惑する美しき魔物という幻想を強調しすぎているように感じ、そこも危ういと思いました。いわゆるファムファタールとかロリータとか、ああいうのは全て昔のキモいインテリおじさんの幻想ですけど、栢くんの本作での扱いにそれに似たものを感じてしまうのです。コミックスの表紙もすべて美々しい栢くんですし、おそらく作家さんの癖なんでしょうけど、すみませんが受け付けないんですよね…

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  7. 評価:5.000 5.0

    真実のあとの二人は…?

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    最初、タイトルが単なるエロみたいで期待せずに読み始めたのですが、絵の綺麗さ、お話の暗さ、細かく心理を追うところなどが好みにドンピシャで、20話まで課金して一気に読みました。設定や概要はあらすじを参照していただくとして、以下、20話までの二人の関係性とストーリーになります。

    贖罪意識から文字どおり身を投げ打って仕えるヒロインにエゼカイルはメロメロで、将来は二人きりでひっそり隠遁生活を送ることを目標に、危険が伴う目の治療に意欲的になっています。
    いっぽうのヒロイン(ローズという偽名で通しており、読者にも本名は明かされていません)はエゼカイルに求められるまま肉体的に一線を超えはしたけれど罪悪感から恋情などは感じないよう律しつつ、彼の目が治り自らの身の破滅を迎える日まではとにかく支えようと、葛藤はあれど表面的には慎ましやかな侍女の態度を貫いています。
    (盲目のエゼカイルは加害当時のヒロインの顔かたち、髪色、瞳の色まではっきり覚えていて、ヒロインは彼に尋ねられても髪色と瞳の色を偽っています。またなぜかエゼカイルが信頼をおく元乳母で屋敷の老女主人のセルバ夫人はヒロインの髪色を本来の茶ではなく赤と認識していて、これがヒロインの嘘のきっかけになりました。白内障か何かの色覚異常でしょうか?)
    が、そんなローズの元に外部からの不穏な男の影がちらつき、その男はエゼカイルの父からの使者でどうやら彼女の正体を怪しんでいる様子…

    ヒロインの身バレは時間の問題と思われますので、今後のストーリーの読ませどころとしては真実が明らかになってからのエゼカイルの愛情が反転した憎しみと執着ドロドロの愛憎劇(大好物!)になっていくのでしょうか…? 分不相応なほどに立派だというヒロインの本名が思わせぶりに明かされないのも気になる点です。それからヒーローが戦争の英雄という設定は数多あれど、今作のように凄腕のスナイパーだったという設定はレアで個人的にそそられます! それも今後の展開に絡んでくれると嬉しいのですが…
    諸々の期待を込めて、星5です。

    • 57
  8. 評価:5.000 5.0

    SWIWの嘘

    SNSでリアルタイム連載時から読んでいました。
    SWIW(セックスワークイズワーク)とか言ってる管理売/春推進派の人たちは全員これ読んでほしい。とくに自分は性売買の当事者には絶対にならないのに、みいちゃんのような女性たちを研究材料にして安全圏から性の自己決定とか弱者の自己実現とかうそぶくエリート学者女性たち。性売買は自己決定とも自己実現とも無縁なので絶対にワークにはなりえません。

    • 1
  9. 評価:2.000 2.0

    今ひとつ

    無料の途中ですが12話まででギブです。

    戦争の英雄の男と大罪人の女が護送中の船上で繰り広げる心理戦がスローペースで進んでいます。設定やストーリーが面白くないわけではないのですが、今ひとつ入り込めませんでした。

    • 1
  10. 評価:5.000 5.0

    ドはまり

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    めちゃコミでなんとなく読み始めてドはまりし、書店にコミックス1〜7巻まとめ買いに走り、ヤングエースUPで最新の配信まで追いついてしまいました!
    もぅ最っ高ぅーーーです!!!
    人外のヒカルを人外のままで受け入れる覚悟を決めてどんどん強くなるよしきと、魂を喰らう本能に抗ってよしきの隣にずっといたいと願うヒカルの道行きが、アツくて、切なくて、愛おしくて、不穏で、狂気に満ちてて... 久しぶりにこんな感情が揺さぶられる作品に出会えて幸せです😭

    モクモクれん先生の描く細密で味わい深い絵が大好きなのでコミックス買って良かったです。特に、いわく言い難い、なんとも絶妙な光とヒカルの数々の表情の魅力は言葉になりません... めちゃコミ様、引き合わせてくれてありがとうございました!

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