5.0
あなたが彼等と同じ条件の下に生まれたら?
この様な加害者側を描く作品に対し、「生い立ちがどんなに不幸でも、障害があっても、罪をおかさない人もいるのだから、擁護するな。」と批判する人達が日本にはとても多いが、そもそも「描く=擁護」ではないし、その人達は自分が彼等と同じ条件を持って生まれた場合に、その「罪をおかさない側」になれる自信があるのか?不思議です。
それとも「罪をおかす側になるかもしれないが、犯罪を減らす努力には無関心」と開き直っているのでしょうか?
犯罪の原因は、被害者ではなく加害者側にあるからこそ、加害者を描いて「原因の理解を広める事」(「擁護」という意味ではない!)は、犯罪を少しでも防ぐ為の合理的な意味があると思うが、日本にはそれをバッシングする人があまりに多いので、できたら作品中でそういう事も取り上げてほしいと思いました。
私がもし被害者側だったら、「被害者の事こそ知りたい」と言う、同情を装った下世話な好奇心を持つ偽善者達にも、放おっておいてほしいです。
- 3
ケーキの切れない非行少年たち