5.0
良くも悪くも現代化
良くも悪くも、とは書いたけど別に現代化が悪いという意味ではないです
現代の良くない側面がうまく反映されてるなと
トリックも現代風にアップデートされてますし
犯人の動機や行動が、めっちゃ軽くなってるあたりが現代だなぁ…と笑
「なんか邪魔だから殺しちゃおう」
「誰かに見られるかな?そしたらそいつも殺せばいいか♪」
みたいな、軽ーい犯人が多いこと多いこと
金田一少年時代のような、重たい動機の犯人もいないことはないですが
「犯罪者の子供というだけで誹謗中傷を受けて頑張ってた仕事を毎回台無しにされたゆえに、事実を暴いて世に出した連中をミナゴロシ」
など、ネット社会の悪しき現状が描かれていたり
憧れてる男性とやってた、ビョーキうつされて不妊になった、などシモ系の動機も多くて青年誌だなぁと
昔のように悲惨な過去の犯人たちも面白かったですが、これはこれでリアルぽくて面白い
だから美雪と結婚していないことも良くも悪くも現代的だと思える
美雪はバリバリとキャリアを積み上げていて「結婚出産していたら、こうはなれてないかもな」って悲しいけど女性の現実
金田一も下請けPR会社というブラック業界勤めだし、そりゃ結婚できないよなぁ…金田一少年のアノ落ちこぼれっぷりでいきなりエリート街道歩く方が違和感
晩婚化もいかにも現代ですよねと
自ら、あのちょっと恥ずかしい、厨二っぽい「二つ名」を名乗る犯人もそんなにいないです
七人目のミイラ、放課後の魔術師、首狩り武者、ミスターレッドラム、地獄の傀儡師…etc
アレはアレで印象的だったから出てこないの勿体無いけど、そりゃ名乗らんよなぁと納得もできる笑
高遠さんは出てくるので、そこら辺の厨二病感は一手に引き受けてくれています
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金田一37歳の事件簿