午後3時の通りすがりさんの投稿一覧

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121 - 130件目/全178件
  1. 評価:5.000 5.0

    表情、構図、ストーリーも良い

    始まりは、正直よく分からなかったです

    流行りというか、よくある
    ◯◯な私が××したら、△△な誰々に◇◇された
    みたいなタイトルでもないし
    なんでもかんでも説明はしてくれないけど、徐々に謎が解けるかんじが心地よいです

    いきなりお姫様が出てきて「お嬢様はどこ?」ってなります
    その後に女の子も出てくるけど金髪で「表紙の赤い髪の女の子はどこ?」ともなりますが
    みんな同じ、主人公のお嬢様です

    お嬢様は自分に何が起きたのか分かっていないので、読者もお嬢様と同じくらいの情報しかなく
    お嬢様を迎え入れる家族が出てくる辺りから動き回るキャラも一気に増えて、壮大な話が広がっていきます

    絵は柔らかいかんじで、色彩が綺麗です
    キャラの表情も豊かで
    だいたい各話に1つ「見せ場」と言えるような綺麗な一枚絵があって、その構図が好きです

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    擬音が残念

    なにやら魔法がある世界で、
    高貴な身分の人ほど名前が短くて、
    元は平民で長い名前だったのに偉くなって短い名前を名乗ってる恋人に裏切られて、
    人買いに売られちゃったら、
    別の国の皇帝の目に留まりました!

    ってところから始まる話

    主人公セレスティアは魔法の世界の中でも特殊な「魔法を読み解いて遡って解除できる」みたいな力があって、
    貧乏暮らしだったわりには頭がとても良く、
    なのにチート過ぎないかんじに段階踏んで物語が進んでいくのでちょうど良い

    ストーリーは面白いし、絵そのものは綺麗なんだけど
    どうにも絵に動きがなくて、会話以外のシーンがわりと読みづらいかな…
    魔法戦も、動きから魔法までほとんど擬音だけで、何がどうなって勝ったのかサッパリ分からなかった

    あとちょっと表情も乏しいというか
    それなりに感情を表してはいるけど、これもまた
    ギロ、アセっ、ガーン、ブルブル
    みたいな擬音だらけで、ちょっとしらける
    擬音なしでも伝わる表現力がほしい

    • 29
  3. 評価:3.000 3.0

    キャラの言動が気持ち悪い

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    なんというか、主要キャラの誰にも共感できなくて

    冷血令嬢、美貌の公爵、令嬢を虐げていた家族
    どいつもコイツも気持ち悪い

    悪役である家族が気持ち悪いのは当然かもだけど、義母の品のなさと実父の無関心さがヤバいし
    令嬢と公爵も、思考の方向が気持ち悪い

    令嬢がお子さまの頃にお母様から渡されたノートを中身も読まずに、
    貴族の邸宅である自分ちの庭の小屋に何故か隠れていた公爵家の坊ちゃんに貸してあげたら、
    その後にお母様は亡くなってしまい、
    母が闘病中に同時並行で浮気してただろって義母が家に入り込んできて令嬢を虐めてた

    ってだけの話なのに、その話をお互いにまるでしないで無駄な行動力ばかり発揮するからモヤモヤ〜気持ち悪い行動〜に見えてしまうわけで

    酷い実家から結婚という形で令嬢を連れ出す公爵なんですが、
    「明るくてハツラツとしてて、見ず知らずの自分を勇気づけるために大事な物を貸してくれるような君を昔から好きでした」と言えばいいものを
    「その冷たい瞳に見つめられて好きになっちゃったっテヘ」みたいなふざけた空気にしたり

    好きだから我慢できずに令嬢を抱いたのに、諸々と秘密にしていることを抱いた後に後悔して避け始めたり

    ただ「生きて帰ってきて、それまでノートを貸してあげる」ってだけの約束だったのに、「僕が彼女から奪った」って思考になってて意味不明

    でもノートに残されてたお母様の言葉は素敵だった
    何歳のあなたはこうなっているでしょう、その頃にはこの勉強もしておきましょうね。みたいな

    だからこそ余計に、ノートの中身を知らない令嬢にノートに書いてあることを説明せずにやったら何も伝わらないじゃんと

    • 0
  4. 評価:2.000 2.0

    悪役がゾンビみたいな

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    設定とかキャラクターとか、決してポテンシャルは低くないと思うんだけど

    詰めが甘いというか脚本が悪いというか、言ってしまえば「主要キャラの頭が悪すぎる」

    悪役は突き抜けて性格も行動も悪い、顔芸も笑えるし、そこは思いきり良くていいんだよ
    ただ、知能が怪しすぎて自爆してる

    意中の殿下を墓守聖女の主人公に取られた、悪徳聖女のボスみたいなヤベー女が、もはやぶっ壊れモードに入ってやったことが

    「大聖堂的な場所に大勢集まって聖女の儀式してる時に放火して、主人公の命かその他大勢の命かの選択を殿下に迫る」
    …選択迫る前にもう火を放ってるんだよ
    …それで主人公見捨てる選択されても目撃者多数すぎて破滅だろうよ

    そのアタオカ聖女と利害関係で手を組んだ、殿下の姉を殺害した上に主人公を狙ってる男がまた間抜けで
    その火事で見捨てられた主人公を助けて好感度上げようとするんだけど、
    …火事にフツーに巻き込まれてフツーに逃げ遅れてるんだよ

    そして主人公サイドの行動も甘いというか隙まみれで
    悪役がとんでもなくバカなのに、その悪役どもを全く追い詰めたり始末できてない
    その結果、反省ゼロの悪役どもが諦めずに悪いことするぞー!って空気醸し出してて

    頭の悪さとしつこさが、ゾンビみたいだなーと

    ありえんだろ!とツッコミ入れながら読むのは、なんだかんだで面白かったりするんだけど
    作品のクオリティと言われると…ねぇ?

    • 1
  5. 評価:5.000 5.0

    やさぐれ聖女最高

    主人公アナベルが、面白くて逞しくて凶悪で、
    とにかく最高です

    役立たず聖女というより、やさぐれ聖女?
    むしろチンピラ聖女?もはや特殊部隊聖女?

    敵のアジト…というか住んでるお屋敷に、武器のフライパン片手に夜襲かけます
    口を割らせるために水責め、逆さ吊り、なんでもアリ

    護衛していた王子の代わりに呪われた聖騎士のリュカさまも、顔が良くて優しいだけの人ではない
    段々とアナベルに感化されて若干の凶悪化の兆しも出てきます

    キャラが破天荒なだけでなく、ストーリーも面白い

    身ひとつ(+フライパン)で殴り込みに行ったり、自分を囮にしちゃうようなアナベル
    彼女がリュカさまの目にどう映っていたか、という視点が入った時は、アナベル視点では考えもしなかったことに気づかされたり

    悪役も、なんというか適度な悪役で
    バカすぎず、ショボすぎず、しつこすぎず、嫌な気分にはならない絶妙な悪事を仕掛けてきて、盛大に負けてくれます

    リュカさま周りの、側近的な人や、呪いの対象になった王子も、話の良きスパイス

    主役も悪役も脇役も、全部がナイスキャラです

    • 1
  6. 評価:4.000 4.0

    夫として以前に皇帝としてナシ

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    あなたの後悔なんて知りません
    「あなた」=皇帝レイモンド

    夫としてはもちろん最低のモラハラパワハラ無神経ヤローなんですが、まず皇帝としてありえないくらい無能では?

    ・先代の皇帝は女好きで、レイモンドも大勢いる皇帝の子供の1人で皇子として大切に扱われなかった
    ・大人になって皇帝の座を奪い、たくさんいた血縁者も粛清した皇帝レイモンド
    ……ここまではいいとしよう

    ・皇子時代に兄の策略で好きな女性を他国に嫁がせることになってしまった
    ・皇帝になっても元カノに未練たらたら、子供の頃からずっと側にいたエリヤに「愛は誓えないけど他の女は皇宮に入れないし幸せにする」と約束して皇后へと迎えた
    ……皇帝がいつまでも未婚てわけにもいかないし、いいとしよう

    ・子供の頃からの友人だったエリヤなのに、エリヤが流産したら避け始め夫婦関係どころか友人関係すらもはや終わったような状態
    ……夫として最低だけど、これでもまだいいとしよう

    ・元カノが嫁いだ先の王が崩御して「お手付きなし」の妃ゆえ国に帰された
    ・帰国を祝うパーティーをして皇帝も招いた
    ・その場で、そこそこ大きな子供連れてきて「レイモンドの子」だと宣言
    ・すんごく怪しいけど神殿的な組織が「皇族です」と認めたから皇族に迎えると決めた
    ……はいっ!ここ!

    あなた、沢山いた自分の血縁者を粛清して皇帝の座に着いたんですよ?
    「皇宮に他の女は入れない」ってのは、自分たちみたいに後継者争いを避ける意味もあっただろうに婚外子を作った?よりによって長年他国に嫁いでた女性相手に?

    この時点で、粛清された家門の関係者が反乱起こしても不思議じゃない

    しかもエリヤは元は公爵令嬢
    父親の公爵は皇帝が玉座に着いた時の立役者
    元カノの子供を、そんな皇后の養子に入れようとしている
    後継者争いしたくないってことは皇后とはもう子作りする気もないと言っているに等しい

    こんな人間が政治なんてできるわけがないと、心底思う

    • 5
  7. 評価:4.000 4.0

    全体的にはおもしろい

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    子供への虐待、差別、搾取
    この辺がふんだんに描かれていて
    ファンタジーでありつつも、社会派な話も少し含まれている

    その反面
    兄妹愛、家族愛、恋愛、主への敬愛、種族を超えた愛
    なんだかんだで、愛に溢れた物語だと思う

    双子兄妹のアルヘン・アリエンは皇帝の子供でありながら、5歳まで存在の認識すら怪しい状態で母親や従者から虐待を受けていた

    母の死をキッカケに父や兄たちに会い、皇子皇女として扱われることになるけど
    「私生児」という存在が穢らわしい、呪われた存在という価値観の国で思いきり差別に晒される

    双子が、高校生くらいの年齢で亡くなって転生したらしいのだけど、最初のうちは力もなくて能動的に動けないせいで転生設定があまり活きてきていなかった
    中身高校生なのに子供の遊びを延々としている状態が続いたりとか…
    子供の可愛さを全面に出して願いを聞いてもらう「あざとさ」発揮くらいしか大人要素なかった気がする

    家族に受け入れられ、双子も家族を受け入れてやっと、双子の中で自分たちの価値が上がったのか、大人に向かってでも凛として意見をハッキリと主張できるようになり
    その辺で周りも「本当に子供なのか」みたいな反応を見せるようになる


    自分たちのルーツと戦い、トラウマと戦い、差別と戦い、子供を搾取する大人と戦い
    5歳・12歳・16歳と双子は育っていく

    全体的なテーマっぽい、双子が自分のルーツやトラウマと向き合うというあたりは上手く描かれていておもしろいと思う

    ただ…
    そもそも双子が前世で同時(期)に亡くなったのは何故か
    純粋な少女だったという双子の母ルラヘルが虐待するような人物になったのは何故か
    ルラヘルはヘイビーという人間よりも精霊に近い種族だったらしいが、その種族が滅びたのは何故か
    …その辺の謎が多いというか、もう少し掘り下げてほしかったなと

    • 0
  8. 評価:3.000 3.0

    王子の良さがわからない

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    婚約者が俺様王子というよりも
    ただの傍若無人で思慮も足りないお馬鹿さんにしか思えなかった

    主人公アメリアはゲームで悪役令嬢ではあるけど、急に憑依したり前世を思い出した時には既に悪行三昧だったわけではない
    赤子の時から前世の記憶があったわけでもないけど、成長過程で悪いことはなーんにもしてない
    見た目で気が強そうとか、派手めの美人ゆえに男好きそうと噂されているだけ

    俺様王子は王家がすでに決めた婚約の顔合わせの場で、女よけで破棄前提の婚約者になれと失礼な提案をする
    しかも男好きのお前には婚約破棄してもちょうど良いだろうみたいな侮辱付き

    王族の結婚相手になる令嬢、しかも国が決めた相手ですよ?
    どこの貴族よりも血統を重んじるに決まってるのに、本気で男遊び激しい令嬢が選ばれるわけがない

    そんなことにも思い至らない挙句に噂の真相を確かめもせずに侮辱してくるお馬鹿なんぞ政略結婚以外は誰も相手にしてくれんわ

    アメリアは婚約破棄になっても家名に傷がつかないように、婚約中でも次の結婚相手探しは自由にしていいと条件を取り付ける
    俺様王子はその約束を簡単に破りやがる

    推し活に勤しむアメリアが美しいと評判になり、しかも自分に興味を示さないからと勝手にプライドが傷つき
    推し活同志のストーカー騎士クラークさまとの仲を邪推して嫉妬してちょっかい出してくる

    せめて自分で噂の真相を調査して間違いを認め、無礼を謝罪して契約を破棄してもらってから行動に移すべきなのに

    「男好き」と散々侮辱してきたくせに
    「その唇は男を知っているのか?」とか言いながら勝手にキスしてくるシーンは、鳥肌ものの気持ち悪さ

    それで好きになっちゃうアメリアのチョロさにもガッカリというか
    同志のクラークさまの言動の方が、好意というか善意に溢れているのに、あんなに悪意まみれだった王子を取るんだなーと

    • 2
  9. 評価:5.000 5.0

    ペットを飼っていなくても

    法医学の獣医版、つまり動物の死を扱うわけで

    ペットを飼った経験があれば、かなりの高確率で泣いてしまうと思います(自分はボロボロ泣いてしまった)

    でも半分以上は野生動物の死を扱っていて
    最後の、動物の遺体の目から生前の行動と思われる生きている姿、そこから最期の時になるまでその目は何を見ていたのか
    動物が主役で何のセリフもモノローグもない、時には数ページに渡る、動物の生命の時間

    知識的な部分はかなり専門的で、人によっては難しく感じたり説明を読むのが面倒だったりするかもしれないけど
    その最期の描写は動物に触れた経験がなくても胸に刺さるものがあると思います

    • 0
  10. 評価:5.000 5.0

    アズは推せないのでセト推し

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    「星降る王国」がどこか、まだよく分からないけど
    ニナがいた国フォルトナは正直、滅んでしまえとしか思えない

    ニナ:珍しい青い瞳の少女、孤児なので人買いに狙われないよう瞳も性別も隠して生きてきた

    アズ:フォルトナの第一王子、どうやら偽者らしいが本物の第一王子もいないし、いずれ王になる

    セト:大国ガルガダの王子、俺様・残酷・愛を知らない

    主役級はこの3人

    一夜から、いきなりニナが断罪される「罪のはじまり」
    四十三夜が、その断罪の続きで「罰のはじまり」

    ニナの罪は「姫になりすました」ってものだけど、全部フォルトナ側が仕組んだことでニナは巻き込まれただけ
    それなのに罪も罰も全部ニナに背負わせる

    ・大国ガルガダに嫁ぐ予定のアリシャ姫が事故に遭い死亡(のちに偽装と判明)
    ・婚姻の約束を破ればガルガダと戦争になる
    ・姫はそもそも巫女で、星離宮から出ることもなく顔も知られていない
    ・最大の特徴である「青い瞳」を持ち、姫と同年代のニナが目をつけられる
    ・アズが、ニナの仲間の孤児に金を渡して裏切らせ、姫の身代わりをニナに命じる

    姫のなりすまし自体が売られて買われて命令されてのこと
    ニナが嫁がなきゃ戦争だったのに感謝されるどころか国外追放
    その追放すら表向きで、裏ではニナ暗殺のために動いてる

    だからアズは、ニナが「どっちを選ぶ?」の1人だけど推せないんだよなぁ…

    ニナを姫に仕立て上げるための期間でアズはニナを好きになり、恋を知らないニナもアズを大切に思うようになり
    自分で始めたことなのに婚姻をなしにしようとしたり、国のためというよりもアズのために嫁ぐことを決めたニナに憤ったり…

    なにより、ニナへの裁きの場で真実を語ることなく国外追放を言い渡したのは他でもないアズ
    助けるつもりだったみたいだけど暗殺のことも分かっててニナを裁くんだよ

    フォルトナと一緒にアズ滅びろとまでは言わんけど、ニナの名前を奪い、地位も奪い、好きだなんだと葛藤する資格あるのか?って思ってしまう

    青い瞳が持つトンデモ能力を知ってもニナを追いかけてきてくれた、セトを推したい!

    願うだけで周りに凄まじい影響をもたらす能力を使わないために3ヶ月も独りで彷徨ってガリガリドロドロのニナを、セトは迷いなく抱きしめてくれる

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