午後3時の通りすがりさんの投稿一覧

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61 - 70件目/全112件
  1. 評価:4.000 4.0

    全体的にはおもしろい

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    子供への虐待、差別、搾取
    この辺がふんだんに描かれていて
    ファンタジーでありつつも、社会派な話も少し含まれている

    その反面
    兄妹愛、家族愛、恋愛、主への敬愛、種族を超えた愛
    なんだかんだで、愛に溢れた物語だと思う

    双子兄妹のアルヘン・アリエンは皇帝の子供でありながら、5歳まで存在の認識すら怪しい状態で母親や従者から虐待を受けていた

    母の死をキッカケに父や兄たちに会い、皇子皇女として扱われることになるけど
    「私生児」という存在が穢らわしい、呪われた存在という価値観の国で思いきり差別に晒される

    双子が、高校生くらいの年齢で亡くなって転生したらしいのだけど、最初のうちは力もなくて能動的に動けないせいで転生設定があまり活きてきていなかった
    中身高校生なのに子供の遊びを延々としている状態が続いたりとか…
    子供の可愛さを全面に出して願いを聞いてもらう「あざとさ」発揮くらいしか大人要素なかった気がする

    家族に受け入れられ、双子も家族を受け入れてやっと、双子の中で自分たちの価値が上がったのか、大人に向かってでも凛として意見をハッキリと主張できるようになり
    その辺で周りも「本当に子供なのか」みたいな反応を見せるようになる


    自分たちのルーツと戦い、トラウマと戦い、差別と戦い、子供を搾取する大人と戦い
    5歳・12歳・16歳と双子は育っていく

    全体的なテーマっぽい、双子が自分のルーツやトラウマと向き合うというあたりは上手く描かれていておもしろいと思う

    ただ…
    そもそも双子が前世で同時(期)に亡くなったのは何故か
    純粋な少女だったという双子の母ルラヘルが虐待するような人物になったのは何故か
    ルラヘルはヘイビーという人間よりも精霊に近い種族だったらしいが、その種族が滅びたのは何故か
    …その辺の謎が多いというか、もう少し掘り下げてほしかったなと

    • 0
  2. 評価:3.000 3.0

    王子の良さがわからない

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    婚約者が俺様王子というよりも
    ただの傍若無人で思慮も足りないお馬鹿さんにしか思えなかった

    主人公アメリアはゲームで悪役令嬢ではあるけど、急に憑依したり前世を思い出した時には既に悪行三昧だったわけではない
    赤子の時から前世の記憶があったわけでもないけど、成長過程で悪いことはなーんにもしてない
    見た目で気が強そうとか、派手めの美人ゆえに男好きそうと噂されているだけ

    俺様王子は王家がすでに決めた婚約の顔合わせの場で、女よけで破棄前提の婚約者になれと失礼な提案をする
    しかも男好きのお前には婚約破棄してもちょうど良いだろうみたいな侮辱付き

    王族の結婚相手になる令嬢、しかも国が決めた相手ですよ?
    どこの貴族よりも血統を重んじるに決まってるのに、本気で男遊び激しい令嬢が選ばれるわけがない

    そんなことにも思い至らない挙句に噂の真相を確かめもせずに侮辱してくるお馬鹿なんぞ政略結婚以外は誰も相手にしてくれんわ

    アメリアは婚約破棄になっても家名に傷がつかないように、婚約中でも次の結婚相手探しは自由にしていいと条件を取り付ける
    俺様王子はその約束を簡単に破りやがる

    推し活に勤しむアメリアが美しいと評判になり、しかも自分に興味を示さないからと勝手にプライドが傷つき
    推し活同志のストーカー騎士クラークさまとの仲を邪推して嫉妬してちょっかい出してくる

    せめて自分で噂の真相を調査して間違いを認め、無礼を謝罪して契約を破棄してもらってから行動に移すべきなのに

    「男好き」と散々侮辱してきたくせに
    「その唇は男を知っているのか?」とか言いながら勝手にキスしてくるシーンは、鳥肌ものの気持ち悪さ

    それで好きになっちゃうアメリアのチョロさにもガッカリというか
    同志のクラークさまの言動の方が、好意というか善意に溢れているのに、あんなに悪意まみれだった王子を取るんだなーと

    • 2
  3. 評価:5.000 5.0

    ペットを飼っていなくても

    法医学の獣医版、つまり動物の死を扱うわけで

    ペットを飼った経験があれば、かなりの高確率で泣いてしまうと思います(自分はボロボロ泣いてしまった)

    でも半分以上は野生動物の死を扱っていて
    最後の、動物の遺体の目から生前の行動と思われる生きている姿、そこから最期の時になるまでその目は何を見ていたのか
    動物が主役で何のセリフもモノローグもない、時には数ページに渡る、動物の生命の時間

    知識的な部分はかなり専門的で、人によっては難しく感じたり説明を読むのが面倒だったりするかもしれないけど
    その最期の描写は動物に触れた経験がなくても胸に刺さるものがあると思います

    • 0
  4. 評価:5.000 5.0

    アズは推せないのでセト推し

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    「星降る王国」がどこか、まだよく分からないけど
    ニナがいた国フォルトナは正直、滅んでしまえとしか思えない

    ニナ:珍しい青い瞳の少女、孤児なので人買いに狙われないよう瞳も性別も隠して生きてきた

    アズ:フォルトナの第一王子、どうやら偽者らしいが本物の第一王子もいないし、いずれ王になる

    セト:大国ガルガダの王子、俺様・残酷・愛を知らない

    主役級はこの3人

    一夜から、いきなりニナが断罪される「罪のはじまり」
    四十三夜が、その断罪の続きで「罰のはじまり」

    ニナの罪は「姫になりすました」ってものだけど、全部フォルトナ側が仕組んだことでニナは巻き込まれただけ
    それなのに罪も罰も全部ニナに背負わせる

    ・大国ガルガダに嫁ぐ予定のアリシャ姫が事故に遭い死亡(のちに偽装と判明)
    ・婚姻の約束を破ればガルガダと戦争になる
    ・姫はそもそも巫女で、星離宮から出ることもなく顔も知られていない
    ・最大の特徴である「青い瞳」を持ち、姫と同年代のニナが目をつけられる
    ・アズが、ニナの仲間の孤児に金を渡して裏切らせ、姫の身代わりをニナに命じる

    姫のなりすまし自体が売られて買われて命令されてのこと
    ニナが嫁がなきゃ戦争だったのに感謝されるどころか国外追放
    その追放すら表向きで、裏ではニナ暗殺のために動いてる

    だからアズは、ニナが「どっちを選ぶ?」の1人だけど推せないんだよなぁ…

    ニナを姫に仕立て上げるための期間でアズはニナを好きになり、恋を知らないニナもアズを大切に思うようになり
    自分で始めたことなのに婚姻をなしにしようとしたり、国のためというよりもアズのために嫁ぐことを決めたニナに憤ったり…

    なにより、ニナへの裁きの場で真実を語ることなく国外追放を言い渡したのは他でもないアズ
    助けるつもりだったみたいだけど暗殺のことも分かっててニナを裁くんだよ

    フォルトナと一緒にアズ滅びろとまでは言わんけど、ニナの名前を奪い、地位も奪い、好きだなんだと葛藤する資格あるのか?って思ってしまう

    青い瞳が持つトンデモ能力を知ってもニナを追いかけてきてくれた、セトを推したい!

    願うだけで周りに凄まじい影響をもたらす能力を使わないために3ヶ月も独りで彷徨ってガリガリドロドロのニナを、セトは迷いなく抱きしめてくれる

    • 14
  5. 評価:3.000 3.0

    非常に惜しい

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    無料23話まで
    28話で完結、残り5話も読むつもりでいたけど

    15話くらいまでは非常に良かった
    話のテンポも良かったし、短くまとめるための駆け足〜ってかんじもしなかった
    主人公2人のキャラも良い

    義両親に結婚という形で売られそうになったクラリスは逞しく生活能力に溢れている令嬢
    呪いのせいで小さくなってしまった皇子殿下も、力を発揮できない不自由さに葛藤しつつ、必要であれば子供としてあざとく振る舞うことを躊躇わない

    16話あたりで、クラリスが殿下の呪いを解けるのは「解呪魔法を使う一族の末裔だから」と判明して
    それまで元に戻れてたのは「無意識かつ不完全に魔法を発動してただけ」と…
    元に戻る条件はなんだろうと、結構楽しく考えながら読んでたので、まずそこでプチガッカリだけど、プチレベル

    「要は魔法なので魔法の先生を」って流れで現れた公爵令嬢アンジェリカが、とにかく、ウザい

    ・自分が到着する前に大量の本を読み終えて内容を完璧に覚えろと命令
    ・無理な読書をして睡眠不足のクラリスがよろけ、殿下が手を貸そうとしている間にどう見ても攻撃魔法を放つ
    ・「人を呼びつけておいて殿下の気を引こうなんて良いご身分ね」と嫉妬丸出し
    ・上手くできない人間は「頑張ってない・サボってる」と決めつけ
    ・「命懸けでやってみなさいよ」と危険な呪われたモンスター的なものが潜む穴に突き落として置き去りにして自分は帰宅
    ・その呪いは解いたけど、クラリスは死にかけた

    これはもう殺じん未遂では
    しかも魔法や呪いの知識を学ぶ場所でトップクラスの成績な公爵令嬢が知識を悪用する形での

    「頭が良いゆえに周囲から浮いてしまった」って話してけど、だから何?と
    好きな人の呪いを解ける唯一かもしれない人を本気で死ぬかもな状況に置くって、どう考えても頭悪いし

    クラリスの義両親、殿下を殺害しようとした第一皇子、嫌な人間は悪役だけでお腹いっぱい

    アンジェリカがあそこまで嫌な人間である必要性が見出せないけど、それを何の罰もなく許す主要キャラにまで嫌悪感を持ってしまう
    残り5話を読むか悩みどころ

    • 1
  6. 評価:4.000 4.0

    絵が段々と雑に?

    話としては先が気になるかんじで面白いとは思う

    第二皇妃だの第一皇子だのと呼ばれてるのでキャラの名前はほとんど覚えてない笑

    まだ半分くらいしか読んでないけど、なんだか段々と雑になっていっているような気がする?
    デフォルメしたギャグキャラみたいのはともかく、キメどころも線が雑になっているというか…話のほとんどがデフォルメキャラな回もあるし

    主人公の皇妃さまも、扱いは良くないけど高貴な身分ではあるはず…なのに大して着飾ってないように見えるんだよね
    宝石等のアクセサリー類は能力に関係するからそれなりに出てくるんだけど
    (精霊さんと契約する時に捧げちゃうので、無くなっちゃうけどね)

    「本日はいつにも増してお美しい!」みたいな褒め言葉が出てきても、「いつもと違いが分からんぞ?」となる

    まとめ髪とかヘアアップとか、ヘアアレンジは全然してないし
    それで「長い髪ふぁさ〜」って絵になるわけでもなく、あちこちにピョンピョン跳ねてて、艶感もなくて、とてもボサボサ頭に見える
    (表紙は綺麗な艶々ウェーブなのに)

    元の絵は好きなので、もうちょい丁寧に描いてほしいなぁ、と

    • 0
  7. 評価:5.000 5.0

    絶妙

    リアルとフィクションの絶妙なラインだと思う!

    人が恋する理由や
    あ、いま関係が進展したかも?とか
    あ、いま気持ちを自覚したかも?とか
    その辺りはすごくリアルなかんじで

    でも、こんなに仕事もできそうで人柄も最高な人たちが集まる会社は存在しないと思います笑

    だからって外に出会いを求める形だと設定が煩雑になってしまうし話も長くなってしまうし?
    良い人だらけの職場(嫌な役の人もいるけど)、その辺はフィクションの良いところというか

    1つのエピソードが簡潔で、それぞれの人の小さなエピソードや関係性が繋がっていくかんじが、読んでいて心地よいです

    • 0
  8. 評価:2.000 2.0

    主人公の性格設定からして…

    日本人の記憶を持つ、というわりには貞操観念とか性教育的な知識が緩すぎないか?

    一夫多妻がイヤ!てのと
    大勢が集まるパーティーでワンナイトで済ましちゃえ!てのと
    矛盾しないのか?

    この世界の貴族が全く貞操を気にしてないのか知らんけど、現代日本人なら人によってはワンナイトくらいどうってことないのは分かる
    だからって不特定多数の人間が参加して「男女関係」を結ぶような場に参加するのとは話が別

    いくら貴族しか集まらないからって、その外でどこの誰とやってるか分からん相手とやるなんて怖すぎ
    変なビョーキなんぞもらって不妊になったら一夫一妻どころか結婚すら怪しくなるぞ?

    愛し合う一夫一妻がいいとか言ってる現代日本人設定なら、その程度のリスク管理してないとおかしい

    • 0
  9. 評価:4.000 4.0

    変わるのはおっさんだけ?

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    男だ女だで決めつける、無意識なハラスメント
    それはもちろん悪い
    おっさんは変わるべきかもしれない
    でも周りは?

    子供たちももう大人か、もうすぐ大人
    分かってもらえない!って分かってもらう努力はしてるんだろうか…?
    お父さんと同じ家にいるだけで嫌なら自立して出ていけばいい
    お父さんは自分の尺度で決めつけて相手の好きを否定するって言うけど、お父さんに好きなものがないって決めつけてる
    大地くんみたいに「趣味は家族」なんて素敵な見方もあるというのに

    トラブル対応してくれた職場の人に申し訳なさそうにしろとか言われる前に、社会人として先にきちんとお礼を言っておけばいい
    文句を言うのが生き甲斐の人もいるけど、このおっさんはそうでもない
    目に付いてしまったことに一言いってやりたいって衝動はあるみたいだけど、相手も言われるだけのことしてるよね?

    おっさんは気遣いを身につけていくけど、そもそも周りも気遣いがない
    気遣いしてくれない相手に気遣いはしないって考え方もあるけど、自分が気遣いを放棄したなら気遣ってくれないなんて言う資格はないよね

    • 3
  10. 評価:3.000 3.0

    王太子がね…

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    悪行からの悲惨な死からの死に戻りのテンプレながら、主人公はけっこう好き

    婚約者の王太子はさ、よく分からんというか、なんか自分勝手じゃない?

    主人公はかつて傲慢でヒステリックで、それゆえに死んでしまう未来から戻ってきた
    目覚めたら魔力失って、ベッドから起き上がることもできない
    いちおー婚約者だから「どうせ喚き散らしてるに違いない」とか考えながら仕方なく見舞いに行く王太子
    まさに悲惨な死から戻ってきたばかりで生きている喜びを噛み締め、穏やかに大人しく話す主人公

    …たったコレだけで婚約継続を決める王太子
    いや、いくらなんでも簡単すぎ
    魔力なくして体力なくてロクに動けない人が大人しいだけで良い人判定とかチョロすぎん?
    単純に騒ぐ元気ないだけとか思わん?

    急に変わって疑わしいから監視するとかでもなく、破棄したがってた婚約継続する理由がない

    「上辺の会話ばかりで深いところまで見ていなかった」と主人公は後悔するけど、それは王太子もお互い様なわけで

    王太子が主人公を婚約者に選んだのは、並外れた魔力を使って国を改革するパートナーになってほしかったから
    「貧民街をどう思う?」という質問に対して切り捨てるような返答をしたから、1回目は話さなかったらしい

    主人公に限らず、平民どころか貧民のことまで考えている貴族がどれだけいるのか疑問だし

    主人公は「転生して中身別人」とかで人格が変わったわけじゃなく、悔い改めた同一人物
    元々、自分で考える力を持っていて、キッカケがあれば後悔も反省もできる人だったはず

    1回目で、説明もせず勝手に期待して、勝手に失望して、上部の付き合いだけで済ます選択をしたのは王太子自身だろ?
    そりゃ婚約者に選んでおいてテキトーに扱ったら相手もヒステリックにもなるさ

    何もかも自分が悪いと悔いて改心する主人公、自分が悪いと全く思っていない王太子
    罪の重さは同じくらいだと思うんだけど、バランスが悪すぎる

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