5.0
ヒューマニズム
全話読みました。
トモちゃんの来訪によってチコちゃんの人生が始まり、市井の人々と出会います。皆キャラクターは立ちまくっていますが、それぞれの持ちネタで盛り上げるわけではありません。物語は関係性によって生まれます。人は生きていて、自分の生のために、性のために、あるいは死のために、そして大事な人のために行動します。良いことも悪いことも、他に選べないことも、力及ばないことも。まっさらなチコちゃんはそれらを経験し、吸収し、学び、楽しみ、許さなかったり、受け入れたりします。そして人生を切りひらきます。
個々の小さく哀れな足掻きとも見える奮闘が、偉大な不思議な力に導かれていることを示唆するような、スピリチュアルな描写もあります。
題名ついては、トモちゃんの外見は話の展開にそう影響しませんし、そもそもいかついけど可愛い顔ということもあり、しっくり来ませんでした。ただ、話数からは信じられないほど深いこの作品には、その始まりの表面の一部、生まれたてのチコちゃんが目にしたものを当てるしかないのかもしれません。
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トモちゃんはすごいブス