美緒の状況を、ギリギリセーフ、間に合った、みたいな感想が目につくけれども。
子どもが大人に裸にされて身体を触られて、ギリギリセーフと思う感覚が理解できない。
もしかして、水揚げ前の身体が傷物にされたら価値がなくなるからそのことをギリギリセーフだと言っているのか...?
遊郭の仕組みを理解している賢い美緒のこと、こんなことは口外できない大問題であることも理解しているはずだし、お職を張る野望を持つことで、名家の娘の気概を保っていた。
信頼して尊敬していた兄が自分をさらに搾取する衝撃と悲しみ、それでも抗えず繰り返し連れ出されて身体を弄られる惨めさに1人耐えていた美緒。
チヌに助けられたのは間違いないけれど、深く傷を負ったことに変わりはない。
子どもと大人を一緒くたに考えてはいけない。
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声なきものの唄~瀬戸内の女郎小屋~(分冊版)
015話
第5話 「鬼の棲家」(3)