優しいねぇ、ユペク。
何にも触れず、主人のために命を差し出そうとしたオッチョに別れの挨拶をすることもできただろうけども。
これから先も「王様に仕える女官」として生きる運命にあるオッチョ、わずかな休暇に帰る家も身寄りもないオッチョ。
そんな彼女に辛い恋の終わりを告げるのではなく、これから先も想いは変わらないこと、王宮を勤めあげたときの「帰る先」として待ち続けることを約束してくれたのね。
心の拠り所を残して行ったユペクの優しさが、これからのオッチョを支えてくれますように!
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後宮のポクチャ~下女から王の側室へ!?~
109話
第109話