3.0
女性の描き方が苦手...
おとぎ話系の安心して読めるストーリー。
勧善懲悪で進みます。
個人的に、やたらと胸を強調した女性や、ヒロインを無力で健気で弱々しく、たまに力を振り絞る系で描かれるのが苦手です。なので、どうも主人公に嫌悪感が沸いてしまって離脱...です。
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1593位 ?
おとぎ話系の安心して読めるストーリー。
勧善懲悪で進みます。
個人的に、やたらと胸を強調した女性や、ヒロインを無力で健気で弱々しく、たまに力を振り絞る系で描かれるのが苦手です。なので、どうも主人公に嫌悪感が沸いてしまって離脱...です。
哀しみ、悲しみ、愛しみ、、そういう心のキュッとなる感情を描かせたら右に出る者はいないのでは?と思う川原作品の小品名作ばかりです。
なかでも「森には真理が落ちている」は、私の人生を変えてしまった作品です。これですっかり亀好きになってしまい、うっかり飼育して死なせるわけにもいかない!と、飼いもしないのに亀好きを自称し、亀を愛で、不幸な亀がいれば泣いて憤っています。
中国滞在時の接待でスッポンスープが出たときは、(亀とスッポンは別種ですが)ぶったぎられたスッポンの手足が浮かぶスープを振る舞われないよう四苦八苦して場を凌ぎました。
世間の人達1人1人に大小の人生ドラマがあり、それは語られることもないことばかりかもしれないけれど、拾い上げてみるとこの小品に描かれたような「かなし」に溢れた物語かもしれない。そう思うと、人間って愛おしいなと思います。
平成ってこんなだったかも...と、ガラケーをもつ女子高生の杏ちゃんの不安定さと純粋さが、個人的に印象的でした。雪人の純朴なワイルドさは、秋田弁と精悍な顔立ちの組み合わせでとても魅力的。
人物ひとりひとりに悪役であっても魅力があり、こんなドラマを実写でも観てみたいけど、でもイメージと合わなかったら絶対イヤ!と思う、奥行きのあるストーリーでした。
最終話は、よくぞここまで描ききってくれました、という心残りの無さが最高です。ここまで人物に魅了されると、余韻はあって欲しくても、モヤモヤしたくないもの。
登場人物達がとにかく複雑で、語り手も複数人いてそれぞれの目線から同じストーリーが少しずつズレて語られるため、人物像もまた多面体のように変化して感じられ、種明かしもされないまま複雑なストーリーが進んでいきます。毎日無料で読み進めていたので、頭の上に巨大なクエスチョンマークを載せながら、毎日朝晩一話ずつ読み進め、わからないのにかなぜか魅了されています。
絵の美しさが魅力のひとつで、それ故に訳のわからない主人公姉弟のことも嫌いになれません。
無料の二話?だけで終わらせたらは勿体ない、珠玉の長編です。皆さんに読んで欲しい...ただ、コマ割りで読むにはちょっとしんどいし、きめ細かい絵が粗くなってしまっていて残念です。
ページ全体が映えるデザインがきれいな作品なので、紙媒体を手にして欲しいと言ったら、ここでは本末転倒でしょうか(笑)
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従兄が持っていて、中学生のときに初めて読みました。初めは笑いながら読んでいたのだけど、3巻目では目が腫れるほど泣かされました。どうしても欲しくて自分でも購入、級友に貸して洗脳。仲間内でも麦チョコをみんなで「もぎゅもぎゅ」食べてみたり、ダミアンの足音を口真似しながら歩いて爆笑したり...思い出の漫画です。
※小編「森には真理が落ちている」もまた、私にカメ好きを刷り込んだ名作。傍流にいる人間の哀しみと愛しさを描き出す名手の川原先生ならではの、心暖まる作品です。
身の丈に合わないと思うような環境に身を置いても、受け入れ、ルールに従い、役割を果たす。そんな生活のなかで出会った「庶民」3人で結んだ友情が、彼女達の青春の日々を産む。ドタバタしながらも、仲間や身近な大切な人達の心の内に思いを馳せ、言葉に出さずとも思いやりを示し、いたわりを忘れない。
笑いも涙も学びもギュッと詰まったストーリーのなかにお気に入りのシーンはたくさんありますが、春の陽光を感じるようなラストシーンは、大好きです。川原先生がヒロイン3人(と見守った保護者3人)を労い、未来の彼女達の姿を読者の想像に委ねるような...
また、この3人の「その先」そのものは簡潔に纏められていますが、それぞれに落ち着いた「愛」が決して結婚だけでなく、また働き方もそれぞれであることがまた素敵です。
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ファリスの結婚