3.0
4話までの感想
4話までで1つの話が完結したっぽい。
経済学というと堅苦しいが、カモる側とカモられる側の話として、カモる側をやっつける。
難しそうなものを、おもしろくわかりやすく伝えるには、最適かつ王道であり、うまく描かれている。
ただ、最後、カモる側をやっつける部分が雑。
投資ファンドが別の投資ファンドに投資って「は?」。即席かつそんなものが運用実績になると思ってるとか、客本人がけなしたところかつ年利実績も知られてるものに投資して納得させられると思ってる?かなりアタマ悪すぎだろ。サギ師のくせに焦りや本音を態度に出すとかド素人ですか?運用実績の捏造くらい既に用意されてて当然じゃないのか?今まで嘘の実績も見せずに、その態度で、どーやってダマしてきたんだか。作中の主人公の両親みたいな相当ダマされやすい人ばかりとは限らないし、今どきの詐欺はかなり巧妙かつ口がうまい上、準備も抜かりないと思う。そういうところももう少しちゃんと描いてほしかった。
情報過多の現代では、納得できそうなそれっぽい理由がつけられたウマイ話があふれ、自分でたいして調べもせず考えもせず、簡単に釣られる人が多すぎる。
欲を言えば、そういうことを警鐘してほしいし、代わりにやっつけてお金取り戻すのではなく、作中の両親のような情報弱者やダマされやすい人やその家族がどう対処すればよいかということのが大事なのになぁと思う。
この手の作品にわかりやすさやスカッと感は大事だが、メインの部分が残念すぎて台無し。
それ以外は、設定も展開もよかったので、かなりもったいない。
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カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義