3.0
50話までの感想
設定や話の構成はおもしろいと思うが、なにもかもが荒い。
主人公はあまり考えずに行動する大ざっぱな性格で、トラブルに発展したりもするが好印象。
小説の悪女に転生した理由が、フラフラしてたらたまたま魂がなく無傷の体があったから入ったとか、後に元の世界の本来の自分の体に戻って、また小説の世界に戻ってくるとか、キャラに合っているし王道じゃない感じでよい。
対して、レナードのまじめでハッキリした性格はよいけれど、魅力的とはとても思えない。
元のアシル男爵が他殺だとなぜか決めつけてるし、最初から主人公を卵泥棒だとか子どもを捨てようとしてるとか、根拠が薄い思い込みの決めつけばかり。その上、主人公が中身は別人という話をあっさり信じる。どこが優秀な捜査官なんだ?
全体的に、作者は次の展開がわかっているから、それを主人公やレナードの予測としてしゃべらせて後に正解だったとか、そういう、根拠の説明がないとか決めつけとかで次の展開がその通りになる感じや後付け的な話も多く、「なぜ?」「は?」と読者としては置いてきぼり感をくらうことも多い。
元の卵の持ち主って皇室(管理)では?とか。
主人公が魔法でロープを動かしてレナードを捕らえようとして、2人ともロープに捕らえられて転ぶが、転んだ後の描写はロープで縛られてるのはレナードだけで、次のコマではレナードもロープから解放されているって、どういうことよ?とか。
レナードが、徐々に主人公を元のアシルとは別人として実感し好意を持ったが、後に元のアシルを嫌悪しているらしいことが描かれ、え?!となったり。
何百年ぶりのドラゴン出現であり、伝説的にしか知らないはずのドラゴンなのに、レナードはドラゴンとの刻印が不完全だとか、他の共鳴が断ち切れてないことがなぜわかるのか?他の共鳴が断ち切れていない理由は考えないの?とか。
船内で、レナードが危機らしいが読者的には全然わからず、レニエが主人公に話した話の後の主人公のセリフでやっとわかるが、なぜ主人公はその話でレナードのことだとわかるのか?と混乱。
騒動が落ち着いた時点で、なぜ主人公はすぐにレニエと話さないの?とか。機械人間が高度な魔法なら魔法部長官が怪しいとレナードの方がすぐ気づくだろ?とか。
画はかわいいと思うし、読みやすいとも思うけど、とにかく荒いが故の「??」は飛びまくる。
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黒幕ドラゴンを育てることになりました