4.0
絵もストーリーも良き韓国マンガ
フルカラー縦長の定番でスペースが多いが、目の表情がイキイキと描かれていて惹かれた。女性陣はおちょぼ口の吊り目で皆似ているが、男性陣は個性があり分かり易い。特に、亜紀に向ける直哉の視線に思いが汲み取られ秀逸。大企業の一族に庶民の一家族が仕える様はアカデミー賞を受賞した韓国映画「パラサイト」を想わせる: 父親が運転手、母親が使用人、娘が家庭教師(その後秘書)。悪徳政治屋(政治家とは呼べない)に企業トップが支配された挙句運転手の父親まで犠牲になるという伏線がはられ、いつどのように悪事が暴かれるのかハラハラさせられる。主線は御曹司直哉と秘書の亜紀の思いが通じ合うのか、展開が気になる。最初から両片思いなのは示されているから。亜紀は自立心が強く、仕事熱心で、金持ちにも卑屈にならない。ただ、直哉とは不釣り合いだからと気持ちを抑えつけている。他の多くのレビューにもあったように、とても幸せな気持ちで読み終えた。外伝3話は直哉が亜紀を意識し始めたきっかけの話など本話を補足する内容でよかった。他のマンガだと外伝や番外編と謳って、その名に値しないつまらない内容でがっかりさせられることがある。総合的にこのマンガは最近の韓国マンガとして良作だ。評価を一つ下げたのは、人物名を含む設定をわざわざ日本に変える必要があるのか腑に落ちないから。
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不都合な秘書の事情【タテヨミ】