5.0
迷いある女性たちへのエール
新聞の書評から興味を持ち読み始めたら一気に終えた。いい作品に出会えた。短編小説のような映画にもなりそうな内容の濃いマンガ。作画がうまい!構成もコマ割りも良く、俯瞰する場面がうまく配置されていて場の雰囲気を伝える。強いて言えば、女性の大きな垂れ目がちょっと苦手かな。主人公のバツイチ45歳管理職と彼女を取り巻く同僚達、家族、そして元夫。社会にいまだ根強く残る「世間体」から外れる生き方にそれぞれ悩み、自分らしい生き方を模索する。現実にありそうな状況が描かれ物語の流れが自然に最終話に収斂していく。個人的には、主人公の母親が持つ家族との距離感、昔の友人との再会と交流が印象に残る。地味だけど前向きになれる読後感をもたらす。
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元気でいてね