4.0
嫌いじゃないんだけど
絵がとても綺麗で内容も丁寧に描かれているようで読み始めました。
今回で3回目。
でも、読むほどにこれって実は何が言いたかったのかなって。
結婚2年目の専業主婦文。
文を大事にしてくれるイケメンの夫和真。
ある日、偶然にも和真の携帯を見てしまった文。
そこに書かれていたのは、女性名前で送られてきた「今夜楽しかったね」という文面。
自分の夫は誠実で浮気とはかけ離れた存在だと思っていた文は愕然とする。
そこから彼女の地獄のような日々が始まるわけだけど、実はもっと悲惨な出来事が待ち構えていた。
夫の裏切りに加え、ずっと親友だと思っていた同級生さやかの裏切りや嫌がらせや嫉妬の数々が。
それだけではなく、これに乗じて夫の同僚が関わっていたり同級生たちの生活の実態が露わになっていく。
そんな感じで進んでいく物語だが、
実は夫は浮気などしていなくて、文の親友さやかに脅されていた。
文を傷つけたくなくて言う通りに動いていただけなんだと判明。
そして後半は夫目線での進行になっていく。(実はみんな書いているがここ非常にまだるっこしいです)
私は和真がさやかに脅された時点で、文に報告して二人で対処すべきだったと考える。
自分だけが庇ってもらうような形で蚊帳の外に置かれるなんてまっぴらごめんだ。
まぁ、ここで息巻いても仕方ないが。
で、なにが言いたいかというと
これは夫婦の信頼関係の問題提起なの?
それとも女の友情はやっぱりないよってこと?
反対にさやかは育ってきた環境が劣悪だったから仕方ないってお話なの?
もっと言えば、夫婦を円満にしたかったら全てを水に流してサラッと元に戻れってことなの?
う~~~ん。
私なら、どうするんだろう。
結婚生活も40年を超えると当たり前だが、いい時ばかりは無くて谷が続く時だって沢山あって。
でも今も一緒に居るって事は、お互いが目を瞑ったり歩み寄ったりという努力の上に立ってることは間違いないかな。
そう言う意味で言ったら今が一番穏やかに暮らしているかも知れない。
さて、でも文の立場になったら夫と何も考えず子作りできるんだろうか。
そんなことを思いながらも、生まれてきた子供が幸せに包まれることを願うばかりです。
そしてきっとまたここに読みに来ちゃうんだろうなぁとぼんやり思いました。
-
0
にぶんのいち夫婦