紫 杏子さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全117件
  1. 評価:3.000 3.0

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    ちょっと違っていた

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    初めて読む作家さん達でジャンルは青年漫画だったから、中身はそういう場面が多く出てくるのかなと思っていた。
    テーマは沢山ある恋人が浮気して、相手の女性に嫌がらせを受けそれを別の男性が出て来て結ばれるのかと。

    読み始めたらさにあらず。
    ヒロイン真白の恋人恭一郎が、勤務先の上司夫婦(萩山麗美・悟)に
    薬(睡眠薬?催淫剤?覚・せい剤?)を盛られ、意識が朦朧とする中
    麗美と関係を持ってしまい、結果妊娠させてしまう。

    当時恭一郎は相手が自分の恋人真白だと思っていたようだが、私には正直よく分からなかった。
    それでも「愛している、真白」と呟いたのは事実で。
    真白はただ浮気されたのではなく妊娠までさせてしまった事に相当なショックを受ける。
    その上麗美から恭一郎は私を愛してると言いながら抱いたと言われ失意のどん底に陥る。

    でも、恭一郎が何もなく浮気をしたという事が信じられず
    何かが引っかかって本当の事を知ろうと勤務先の弁護士に相談し真実を掴もうと奔走する。
    その中で、以前より萩山家が血縁を途絶えさせない様に策略していたことや
    恭一郎の実父が萩山のトップである孝一だという事も明らかになる。
    麗美は恭一郎が萩山の血を引くことを知り、彼の子を妊娠するために事を謀ったことが徐々に分かってくるがその証拠が。。。

    この話、実は絵はあまり好みではなかった(ごめんなさい)
    内容も人間の尊厳てどこにあるのと言う様な酷いもので苦しささえ感じた。
    ただその考えに取り付かれ凝り固まった女性が哀れにも感じた。

    でもこんなことあってはならない。
    麗美夫婦による恭一郎に対してのレ・イプでもあるし
    事実を黙っていれば店長にしてやるという麗美の兄による脅迫でもある。

    結局麗美は子供を出産し、その後実刑を食らう。
    真白は自分が一緒に居る事で恭一郎を追い詰めていると感じ、別れを切り出すが彼はそれを受け入れず
    その後も一緒に歩んでいったと思われる状況が描かれ、彼女は弁護士にまでなった。
    最終話には麗美に見える女性が子供と夫と三人で歩いている姿が思わせぶりの様に描かれていた。

    真白は苦しさを糧にし正義感があり意思の強いしっかりした人なんだと思う。
    彼らを赦せたのだから。
    でも、そこに少しの嫌悪感を持ってしまうのは何故なんだろう。

    私だったら多分一生麗美も悟もそして心の隅っこで恭一郎も赦せないだろうと思った。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    ちょっと心惹かれて

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    少年漫画が50%OFFの対象作品となっていて、以前からちょっと心惹かれてキープしていた作品。
    初めての作家さん方で読んだことは無かったのだが、
    絵が独特で見る人に依っては癖を強めに感じてしまうと思うけど、
    私は主人公”海”のビジュアルがいたずらっ子みたいにも見えるし、
    やに大人びても見えるし、なんか心に引っかかった。

    実はまだ2話しか読んでいない。
    だが、あらすじを読んで記憶喪失を繰り返す主人公。
    こういう設定は今に始まったことではないが、女性を主人公にしているものは何作か知っているが
    (漫画のみならず、映画になっていたり本を読んだり)
    男子大学生という設定は初めてだった。
    タグに”ボーイズラブ”というワードがあり、ここも惹かれたものでもあった。

    そしてあらすじの最後に”過去・秘密・愛憎が絡み合う再生と破壊のラブストーリー”とある。
    再生をしたのに、結局は破壊してしまうのか。
    いや破壊の先にも何かがあるのか。
    海は結果的に全ての記憶を取り戻して幸せになるのか、否か。

    また、レビューも1つしかなくて…
    取り敢えず思案していても分からないなら読むしかないよね。と。

    お話は温かいという言葉から始まるのだが、描かれている絵はとてもそれとは似つかないものが出て来て
    とにかくミステリアス。
    えっ、おどろおどろしいものは基本的に好きじゃないんだけど。
    ホラーは殆ど読まないしと思いつつも、先が気になる。
    なんだ夢かと思っていると主人公と思われる人物が「ここはどこだ!」と言い出す。
    さてはもう記憶が無いのだなと思いながら、これが主人公の海か。
    だとすると記憶喪失1日目なんだなという事が分かる。

    人間自分の記憶が無いってすっごい怖いんだろうな。
    自分が誰かさえ忘れているってどんな風に行動するんだろうなと興味があとからあとから湧いてきた。
    この先が不穏な中にも面白さがたくさん詰まっていることを期待して、読み進めたい作品だと思った。

    • 0
  3. 評価:4.000 4.0

    ラブラブ

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    先ずヒロインが勤務するアイリーンという製靴会社の社長が
    大手の東雲製靴会長の孫で芸能人並みに有名で、
    ゴシップキングと噂されているという社員のおしゃべりから始まります。

    新入社員歓迎会のあと、社長が誰かとワンナイトしたという噂が社内中に広まっており
    社長自身も酔いすぎててその相手が誰か分からない状態だった事も併せて会社全体がざわざわしている状態が描かれています。
    そのうち、腹が据わった女が酔いすぎた社長を襲って消えたという噂に変わっていくのですが、
    それがヒロイン風花だという事は風花自身しか知らない事でした。
    社長は相手探しを始めますが、それがその時相手が置いてった青いハイヒールを片手に社内を回るという手段でした。
    その後風花は前職を手酷い形で辞めており、そのことに当時の恋人も関わっており裏切られるようにして辞めていることが分かってきます。

    題材としては何処にでもある様なお話ですが、なんせ社長がワンナイトの相手に凄く執着しており
    それが彼にとって初めての経験だったという、いい大人がそしてこんなイケメンがそんなのありって設定で少しクスッとしちゃいます。
    そして相手が風花だと分り二人は恋人同士になるのですが、余りに社長が風花にぞっこんで笑える場面がいくつも出てきます。

    けれど途中は既に書きましたが、以前の会社の上司(恋人)とその妻から卑怯な手で辞めさせられており
    (風花は二人が当時繋がってた事を知らなかったり、犯罪に抵触する情報漏洩と書きたくない程クズな夫婦)
    それを社長が風花に謝罪させる場面があり、胸のつかえがとれるような所も描かれていてます。

    元々が韓国のお話の様なので、違和感が多少あることは否めませんでした。
    お料理やお作法、着用されていた民族衣装、お祖父ちゃんではなくお爺ちゃんという表記など、
    些細な事ですが態々日本に直さなくても、韓国のお話としていれば違和感は無かったと思うし
    韓国のお話が嫌いな訳ではないのでそこが残念でした。

    このお話一口に言えば、一人の男性が一人の女性に会って
    育ちや環境に負けず(両親を事故で亡くす)自分で努力して才能を開花させ、自慢せず臆せず
    気の強さも愛らしさも全部ひっくるめて愛しているんだなって思わせてくれるそんなお話でした。
    中だるみもあったけど、最後まで読んで良かったなと思わせてくれるお話でした。

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    二人は幸せになれるのか

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    お話の出だしは思い出から始まります。
    ヒロインの桃があることから向日葵のような春生が好きになります。
    そう初恋。
    その後二人はどんどん仲良くなり、明るい春生のおかげで人とコミュニケーションを取ることが苦手だった桃ですが
    少しずつお友達もでき始めました。
    ある日、春生から
    「ももは俺の事どうおもってるの」と聴かれますが、ずっと一緒に居たいという気持ちが強かったももは、本当は男の子として好きだったのに
    「ともだちだよ」と嘘を吐いてしまいます。
    それからしばらくした小5の春、二人は事故に遭いますが、桃が気が付くと春生は居なくなっていました。

    この辺りまでが思い出で、全体的に優しく何故か懐かしい感じがします。
    誰にでもある小さなころの思い出が蘇ってくるようなそんな気さえしました。

    そして桃は高校生になりますが、進学先の特進クラスに春生にそっくりだが、全くタイプの違う男子を見つけます。
    果たして…それは間違いなく春生ですが、別人の様に表情も性格も変わってしまっていました。
    その目は冷たく何も移してないような感じに見え、態度も「あんた、誰?」と桃を覚えていないような感じです。

    ここから桃の初恋は春生に届いていくのでしょうか。
    二人の未来は明るくなっていくのでしょうか。
    そんな期待感を持たせる序章でした。

    現在無料分の15話を読み終えたところです。
    桃が所属してるの美術部の講師として春生の兄である智也の元カノが来ていて、
    事故後の話をしてくれます。
    ある時期を境に一生懸命春生の為にお見舞いに来ていた真面目で面倒見のいい智也も
    明るく笑っていた春生ももういなくなってしまったと悲し気に話してくれました。
    そして桃と一緒に居た春生を見て桃が何かを変えてくれるのではと告げます。

    この先の展開もとっても気になりますが、一旦お休みして(なんせ結構重たい!)
    少し英気を養ってから再挑戦したいと思っています。

    あらすじの最後に
    『幼い頃から1人の男の子を一途に想い続ける純愛ラブストーリー』
    と書かれているので必ずや二人が幸せな結末を迎えてくれるであろうことを願ってやみません。

    • 0
  5. 評価:4.000 4.0

    相思相愛

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    無料分の71話を読み終わりました。
    楽しかったけど、課金はしなくてもいいかな。
    多分、この二人は危うそうで全然危うくない。
    月村先生はとってもモテるけど、結局は彩を愛していて
    そうそう浮気なんかできない性分だと思いました。

    元々は彩が足を骨折して入院した先の整形外科医が月村悟先生。
    最初は勿論医師と患者だったんでしょうけど、
    結構早い段階で、お互いに憎からず想う様になっていきます。
    恋愛時代は、いい男にいい女ですもの。
    いろいろ波紋もありましたね。
    結婚してもモテまくりの先生は、敢えて彩にヤキモチ妬かせてる感もありましたね。

    でも、やっぱり最大のヤキモチは佐田先生かな。
    何といっても元カノだし。
    読み進めば佐田先生が男っぽくてさばさばしてるって分かるけど、
    それでも私自身が彩だったら、あんなに仲良くできなかったと思います。
    恋人時代を想像しちゃうと大人同士の中で身体の関係が無かったなんてあり得ないし。
    佐田先生を目の前にしても、あんなに仲良くなれる彩が凄く偉いなって、大人だなって思いました。

    そして二番目は市川さんかな。
    まぁ、これは先生も承知しての作戦みたいなものだから何も無いとは思っていたけれど、
    自分の見えない所では何があるか分かんないもんね。

    さて、ヤキモチ妬きの私が自滅しないうちに(笑)締めましょう。
    読んでいて楽しかったです。
    二人の甘々を見たい人にはお薦め。
    ただし際どい場面はほとんど出て来ませんので、悪しからず。
    結構おのろけで全体にほのぼのしているのが好きな方、どうぞって感じですね。

    • 1
  6. 評価:4.000 4.0

    面白かったです。

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    この作者さんのほかの作品を読んで現在漁るように(笑)。

    編集者である英恵が大好きだったミステリー作家の兼松文太郎に
    手土産のコラムを依頼するところから二人の出会いが始まります。
    最初は無難な手土産を持って依頼に出かけると、
    自分で選んだ手土産じゃなかったことを理由に即刻帰らされてしまいます。
    英恵本人も猛省。確かに手土産がテーマなのに人に聞いて持ってきたものに魅力は感じないだろうと。
    自分の本気を分かって貰うために、ピンときたものを持って再度挑戦します。
    こんな感じで毎回のように、手土産が紹介されるのもとても魅力でした。

    兼松先生と英恵の仕事だけではなく、プライベートな心の部分も触れ合って
    何時しか恋人になっていくのだけど、若い人の様に燃え上がって劇的な事が起こる訳じゃなく
    静かに進行していきます。
    それ故か、私としては何処の部分で本当の恋人になったのか
    つまり身体の関係を結んだのかとても分かり辛かったです。
    で、☆-1です。
    その上、先生が結構上から目線で自己中に映るところもあり、
    また英恵がはっきりしなかったりしてモヤモヤというかイライラというか
    そんな場面もありました。
    まぁ、言ってみれば大人の恋の駆け引きなのかもしれませんが。

    大人同士のお話ですが、殆どいちゃいちゃする(えちシーン)ところは出て来ません。
    それを重視する方にはお薦めしません。
    ただ、ほんのりとほのめかし読み手側に想像させるようなお話が好きな人には堪らない。
    はるこワールドというか、言葉の言い回しなどもとても面白いですし
    先生の秘書をしている美人男性の桐谷さんに私は結構ハマりました。
    先生を恋愛対象と見ていた節があって、英恵をちょっぴり敵対視したりして
    可愛い?意地悪を言ったり、本気の嫌味を言ったりとホント声を出して笑った事もありました。

    正直言って絵は割と大雑把というか描き込まれている感はないけれど
    その分、正直でざっくりした印象を受け私は好きです。
    特にこの作者さんの描く男性陣はなんかセクシー。
    目というか眼差しですかね、そこに色気を感じます。

    今回は全話無料という本当に嬉しい期間に読むことが出来、感謝しています。
    ですが、きっと課金しても読んじゃうだろうなあと思う作品でした。

    • 1
  7. 評価:2.000 2.0

    合いませんでした

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    お薦めの中にあって、扉絵のリップピアスの男の子(栢)にちょっと興味を持ったのが切っ掛け。

    ヒロイン嵐子(高校1年)は母の結婚に伴い、義弟が出来ることに。
    ただ、それは義父の実子ではなく遠い親戚にあたる子で、
    いろいろあって転々としていた。
    義父の所にその話があったのが嵐子の母凪子と結婚が決まってからで
    最初は断るはずが、母がいっぱいいた方が楽しいと連れてきたとのこと。

    実はこの時点で、余りにも考えが浅そうな母親に付いていけないかもと思ってしまっていました。
    自分の幸せの為には娘はどうでもいいのかなと。
    高1の娘と正直言えば訳も分からない男の子(中学3年)を引き取って、一緒に住むことへの問題や危うさを考えなかったんだろうかと疑問を感じてしまったのです。

    それでも丁寧に読んでいくと、嵐子の今考えていることや学校での立場など
    少し気弱で引っ込み思案、孤立しているような彼女に寄り添うような気持ちも出てきました。
    ただ如何せん栢くんが乱・暴で嵐子に対しても性的な意味合いの行動や言動があったり(私は聖人君子ではありませんが)、
    また凪子も一緒に暮らしていけば何とかなるという安易さに
    嵐子だけでなく栢君にとっても本来の家庭生活がこれでは送れないだろうと辛くなってきてしまいました。

    親の再婚によって義姉弟(義兄妹)と恋に落ちるお話は沢山あって、過去にも読んではいますが、
    いつも感じることは親は自分たちの幸せしか考えていないのかなということでした。
    それでも、自分が望んだわけでもなかった義理のきょうだいが
    心を通わせ手を取り合って苦難を乗り越え幸せになる姿は嫌いではありません。
    本作ももう少ししたら、徐々に栢君が嵐子に心を開き始め
    嵐子もそれを受け入れて何れはお互いに想い合う仲になることでしょう。
    栢君の生い立ちや、二人が寄り添っていく過程など興味はありますが
    けれど、ごめんなさい。
    それが待てませんでした。

    絵はとても可愛く丁寧に描かれ、それぞれの心情も(特に嵐子)分かり易いと思います。
    今後栢君が素敵な男の子に変身していくようなので、心に余裕が持てたら
    もう一度挑戦してみたい作品ではあります。

    • 0
  8. 評価:4.000 4.0

    〇〇婚て多いね。

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    先ずは6話まで。
    今回は拾われ婚とのこと。
    拾ったのはヒロインが勤めていた銀行の取引先で製薬会社副社長でもある御曹司。

    お話はその御曹司が発した契約成立だなという場面から始まる。
    この段階で契約結婚というのは明らか。恋人に振られ条件付きで上司と結婚し最後は本当の夫婦になっていくんだろうなと想像したが、少し違った。

    ヒロイン蛍は銀行に勤める26才。
    派手ではないが、優しい感じがする謂わば、縁の下の力持ちタイプ。
    コツコツ仕事をし、突然振られる仕事も嫌な顔せずに頑張る女性。
    その彼女にある日災難が降りかかり窮地に立たされる。
    同僚が犯したミスを全てなすり付けられ、取引先に上司とその同僚と一緒に謝罪に赴くが、
    二人は頭は下げるものの全部彼女のミスとまで言い出す始末。
    本来であれば、上司が自らの責任であるというべきところだが、クズ男二人と一緒では無理な話だと感じた。

    だが、その取引先である上條は、以前蛍の仕事ぶりを見ていたためか
    細やかな彼女のミスとは思えなかったのだろう。
    状況を理解して上で「彼女だけの責任ではないと思う。ミスが出ない様に考えるのが上司の責務では。」と言い放つ。

    その後蛍は同僚の大久保が自分がミスったが、全てを蛍に擦り付けたことを他の社員と話していることを聞いてしまう。
    大久保の嫌がらせは続くし、大久保だけでなくその話を聞いていた同僚も上司からも全くフォローも無いし、
    職場そのものに嫌気が差したんだろう、仕事は好きだが職場を去ることを決意する。
    蛍が退職する日上條が現れ今後の事を聞かれるが、しばらくゆっくり考えると返答する。

    蛍の整形外科を営んでいた実家にも美容外科の評判が落ち、借金がある事を知らされる。
    苦悩する両親をみて心配する蛍だが、会社を辞めたのはトロいからでしょと意地悪く告げる姉が居た。
    そこに上條から蛍にお見合いの申し込みがくるが、姉の梢が私と間違えていると思うので同行すると宣言。
    但し当日上條から蛍で間違いないからお帰り下さいときっぱり断られる。
    悔しがる姉だが大人しく立ち去った。

    ここから契約結婚が始まるわけだが、何故普通に結婚しないのかとか興味が湧いて、期待して無かったのに結構面白くて既に課金してしまった。
    最後は上條の本物の愛に包まれて幸せになると思うが、全話読みたくなるようなお話でありますようにと願うばかりだ。

    • 3
  9. 評価:3.000 3.0

    あらすじを読んで

    実はホラー系はとても苦手です。
    私自身が小さい頃から霊感が強いという事もあり、
    自分で見たものは信じるられるけどそれ以外はなかなか信じられないんです。
    なので、総じてホラーは殆ど読みませんし、
    この「兄だったモノ」の正体が自分の目で見えないので非常に怖いです。

    それなのになぜ読む気になったか。
    それはあらすじに書いてあったこの一文。
    ”兄の恋人と私と「兄だったモノ」のおぞましい恋の話”
    この三者?がどうやって恋をしていくのか、
    兄の恋人と私の間でそういう感情が生まれるのは理解できますが、
    兄が亡くなった今、兄の恋人と「兄だったモノ」の間にどういうものが動くのか
    どういう形で恋が継続しているのかととても読みたくなりました。

    今第1話を読み終わったところ。
    扉絵からは何も感じなかったのに、本編の絵の中からは
    背中にぞわっとするような雰囲気が所々に漂っています。

    年齢をかなり重ねて来て、神経が研ぎ澄まされていた頃とは違い、
    自分の感情を抑えたり、霊感をある程度コントロールできるようになった今、
    私はこのお話から何を感じるのか、どう読み解けるのか
    加えて同性同士の有り方をも捉えている本作にとても興味を持ちました。

    いろんな意味でどこまで読み進めていけるのかは分かりませんが
    少しずつでも丁寧に読みたいと思っています。
    なので今現在は☆3とさせていただきました。
    もし、これをすべて読み終えることが出来た時、また書き直すかもしれないなと思っています。

    • 1
  10. 評価:4.000 4.0

    嫌いじゃないんだけど

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    絵がとても綺麗で内容も丁寧に描かれているようで読み始めました。
    今回で3回目。

    でも、読むほどにこれって実は何が言いたかったのかなって。
    結婚2年目の専業主婦文。
    文を大事にしてくれるイケメンの夫和真。
    ある日、偶然にも和真の携帯を見てしまった文。
    そこに書かれていたのは、女性名前で送られてきた「今夜楽しかったね」という文面。
    自分の夫は誠実で浮気とはかけ離れた存在だと思っていた文は愕然とする。
    そこから彼女の地獄のような日々が始まるわけだけど、実はもっと悲惨な出来事が待ち構えていた。
    夫の裏切りに加え、ずっと親友だと思っていた同級生さやかの裏切りや嫌がらせや嫉妬の数々が。
    それだけではなく、これに乗じて夫の同僚が関わっていたり同級生たちの生活の実態が露わになっていく。

    そんな感じで進んでいく物語だが、
    実は夫は浮気などしていなくて、文の親友さやかに脅されていた。
    文を傷つけたくなくて言う通りに動いていただけなんだと判明。
    そして後半は夫目線での進行になっていく。(実はみんな書いているがここ非常にまだるっこしいです)

    私は和真がさやかに脅された時点で、文に報告して二人で対処すべきだったと考える。
    自分だけが庇ってもらうような形で蚊帳の外に置かれるなんてまっぴらごめんだ。
    まぁ、ここで息巻いても仕方ないが。

    で、なにが言いたいかというと
    これは夫婦の信頼関係の問題提起なの?
    それとも女の友情はやっぱりないよってこと?
    反対にさやかは育ってきた環境が劣悪だったから仕方ないってお話なの?
    もっと言えば、夫婦を円満にしたかったら全てを水に流してサラッと元に戻れってことなの?
    う~~~ん。

    私なら、どうするんだろう。
    結婚生活も40年を超えると当たり前だが、いい時ばかりは無くて谷が続く時だって沢山あって。
    でも今も一緒に居るって事は、お互いが目を瞑ったり歩み寄ったりという努力の上に立ってることは間違いないかな。
    そう言う意味で言ったら今が一番穏やかに暮らしているかも知れない。
    さて、でも文の立場になったら夫と何も考えず子作りできるんだろうか。
    そんなことを思いながらも、生まれてきた子供が幸せに包まれることを願うばかりです。
    そしてきっとまたここに読みに来ちゃうんだろうなぁとぼんやり思いました。

    • 0

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