5.0
切っ掛けはドラマ化
まずはドラマ化、おめでとうございます。
このお話の取っ掛かりは私が大好きな俳優さんが主演することになってそこで初めて知った。
なので、最初はこのお話の主人公はどんな人なのか、彼はどんな役を演じるのかという興味だった。
医療物ということは知っていたが、それが総合診療科でその専門医である総合診療医というあまり耳馴染みのない医師をするのだなという事を読み始めて知った。
主人公の徳重先生は穏やかで温かく、ともするボヤッと見えることも有り、そして患者を否定しない感じがした。
だが、読み進めると、内に秘めた熱量が半端なく、自分で疑問に思ったことは結構シツコクとことん掘り下げる。
患者さんが発したことを聞き逃さない様に耳を傾け、自分でしっかり考え分析し、ある程度の推測をし病名に当たりを付け、足りない事や分からない事は患者さんだけでなく、臆せず専門医にコンサルをお願いし、納得し、最後は自分できっちり責任を負うタイプの人だった。
そして、少しだけ覗けばいいやと思っていた私は、すっかりこのお話の虜になっていた。
私自身子供のころから身体が弱く、何度も入院し、幼稚園は1年しか通えず、二十歳まで生きられるのかと言われたこともあった。
近年では昨年とても体調が悪く、浮腫みで歩けなくなったり、吐き気や頭痛、不眠とほぼ一年間を棒に振ったところだった。
何件もの医療機関に掛かったが、結局原因は判明せず、なので病名が付かずお薬もいただけなかった。
今はかなり元気になったが、あの時こんな先生が自分の傍にいてとことん話を聞いてくれたら、どんなに良かっただろうと思ったりもした。
年齢的なこともあるが今もたくさんの先生にお世話になっている。
それは本当に感謝している。
総合診療科も存じているが、その専門医に診ていただいたことは実は無い。
この科はまだまだ設置されている病院も少ないと思うが、徳重先生や滝野先生(徳重先生に憧れて整形外科より転科)の様な先生がもっと増えて、不安な患者を助けてくれたらホントにいいのになと思った。
最後にきっと読者は何かしら思い当たることがあると思います。
そしてこんな先生が居たらいいのにと願う事請け合いです。
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19番目のカルテ 徳重晃の問診