4.0
うさこの秘密
敵国の竜王に捕獲された兎人が単なる兎として可愛がられつつ、自国に戻るために悪戦苦闘。結局人間として再度保護され、前世のペットショップ店員の知識をいかして獣舎の世話をすることに。
とにかく主人公がかわいい。もふもふ!
表紙の狼もいいこ。もふもふ!
もっと兎姿を見たかった。
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敵国の竜王に捕獲された兎人が単なる兎として可愛がられつつ、自国に戻るために悪戦苦闘。結局人間として再度保護され、前世のペットショップ店員の知識をいかして獣舎の世話をすることに。
とにかく主人公がかわいい。もふもふ!
表紙の狼もいいこ。もふもふ!
もっと兎姿を見たかった。
異世界転生でここまで前職を活かすのも珍しいくらい、デザインと経営のスキルを使う。型紙やファスナーなど、現代の技術を取り入れた服飾で効率化と着心地の良さ、美しさを追求。
商会の下っ端から統一女王のお気に入りとなるものの、仕事の都合で男装したためトラブルが絶えない。女王のデザイナーとして見出だした公爵とも互いに好意を抱くものの、男装のせいで奇妙な感じに。さらに女王は公爵と亡国の王女の縁談を勧める一方、主人公の実力としがらみのなさを評価して婿に望んでいる様子。どうなる主人公?
もう百合でもいいんじゃないかというくらい、女王は格好よく、公爵がへたれ。
死んだ公女の代わりをつとめるヒロインと遺伝魔法でウサギになった大公が、秘密に悩みつつ王家の兄妹と交流する話。
ヒロインは拾ったウサギが大公だと知らないまま、お風呂にはいったりキスしたりやりたい放題。大公は困惑しつつも、強欲公爵の圧力で王子や王女と接触するヒロインに気持ちを寄せていく。
癇癪持ちの王女と忍耐強いヒロインの仲は良好だが、飄々とした王子は大公と奇妙な関わりを持つ公女に探りをいれようとする。さらに側近の侯爵子息は妹を妃に推している都合、ヒロインとはピリついた関係。
二人はピンチを乗り越えられるか。
可もなく不可もなく、さらっと読める。
冤罪で賠償金を払い終わった後、皇太子に呼び出され、就職先の同僚とともに証拠の再審査をしにいくという話。
主人公は過酷な体験から無表情が多く、同僚もひょうひょうとしていて掴みにくい。筆跡鑑定士はひねくれ者。騎士は実直で穏やかな人物。どうも味方の会話がつまらない。そこに敵方の嫌味弁護士だの、事件で関係悪化した知人の令嬢だの、傲慢な皇太子の友人だのが出てくるストレス展開。
これで話の展開が早ければまだしも、冤罪事件の背景も皇太子の件も同僚の正体もひっぱる。
主人公も自分の意思がはっきりせず、同僚に流されているように見えて受け身がちなのも、なかなかしんどいですね。復讐の主体者は誰だよって感じです。
男勝りなアルナ王女が仮の王妃五人が並び立つ隣国に輿入れすることになり、侍女を王女に仕立てて自らは騎士として謀略に立ち向かう。指南役となった第五王妃は幼く高慢なものの、どこか憎みきれない。同情して第二王妃が用意した故郷の手紙を渡してしまい、第五王妃は密通罪で処刑されることに。嵌めた第二王妃が正式な王妃となることを阻むため、第一王妃に接触してアルナ王女を第二王妃に引き上げてもらう。
女騎士に扮した主人公だが、一人になった際に拐われてしまい打つ手がない。後見人が国王に直談判したが公的な捜索はやはり却下され、私的な援助を受けることに。身柄の引き取り先に向かい、奇策を交えて主人公を救出する。
女王の花の主人公と比べれば、わりと普通な主人公が挫折からどう成長するか。
国王は曲者だが腐敗した国を変える気概はあるらしい。
元々が女傭兵で仲間に始末されて気づいたら異世界の女騎士になっていた...という珍しい設定。過酷な状況で育って戦争や暗殺に従事していたわりには荒んでいないが、どこか人形めいていて異世界の人間味溢れる騎士たちや思慮深い王子からは奇妙に映る。前世の技量を活かして訓練や潜入を行うが、敵の大魔法使いに雇われることになり彼の置かれた苦境に寄り添うことに。魔法を習いつつ敵軍の情報を集めていたが、兵士から性的暴力を受けそうになり、殺害して逃亡。スパイ疑惑をかけられて大魔法使いは苦しい立場になりつつも主人公を擁護し、決戦では命をかけるが......。
がっつり潜入パートがあって面白いが、冗長に感じる人もいるかもしれない。全体的に展開はゆっくりめで淡々と進む。
内乱の最中に鳥になってしまった王女が、伝書鳥になって戦地を飛び回り自軍を勝利に導くのが序盤のお話。鳥になって言葉が通じないのは不便なものの、王家のしがらみを離れて自由に飛び回り、将軍に怒られつつも自ら状況を探り自軍に貢献できる立場は充実していた。長い間行方不明だった王女の身体は敵軍の人質になっていることがわかり、何とか取り戻すものの毒で目を覚まさない。苛立ちから鳥の爪で攻撃してしまい、それを目撃した将軍との間に禍根を残すことに。見回りに出て攻撃され、鳥が瀕死になると今度は王女の身体に戻ったものの、鳥だったことを将軍に言えずぎくしゃくした関係になるのが中盤です。
鳥の間はそのコミカルさとシリアスな戦場がいい具合にブレンドされていたのですが、人間に戻ってからが本当にまだるっこしい。王族の立場を考えれば仕方ないのですが、展開まで遅くなってしまって中だるみ感があります。
王子と偽った王女の遺体を召喚された悪魔が操って、田舎の平民から玉座を目指す...らしいのですが、設定が込み入っているわりにはしょりすぎて状況が把握しにくいですね。妃が悪魔召喚して遺体を動かしたなら、何故田舎の孤児として平民になっているのかと......。王位継承の争いで暗殺されたにしても、戴冠を望むならせめて貴族の養子としないと厳しいのに、田舎の孤児で成り行き任せとは意味がわからない。
悪魔の魅了と代償も端的すぎて何が何だか。
よくある悪役令嬢とヒロインの入れ替わりかと思いきや、皇太子は野心に溺れる謀略家で二人の衝突の原因であり、ヒロインの命すら利用するつもりだったという衝撃の展開。Wヒロインというか、公爵令嬢がヒーローというべきか。
お互いの人生も思っていたのとかなり違い、ヒロインは神力の都合で軟禁されて育ち、公爵令嬢は虐待親の関心を引くため猛烈な努力を重ねていた。公爵は残酷で理不尽な人物で、乳母を殺害。それを看取ることになった幼馴染みは罪悪感と忠誠心、恋慕が入り交じる激情を公爵令嬢に抱き、入れ替わったヒロインに厳しく接する。ヒロインも努力するものの地雷を踏み抜いてしまう。とはいえ自分を愛情など微塵もなく使い捨てるつもりだった皇太子を目の当たりにし、公爵令嬢を一途に慕う幼馴染みに憧れのようなものを抱く。どこまでも利己的な公爵に対しては公爵令嬢なら考え付かない方法で逆襲したものの、乱入した皇太子が告白してくる謎の展開。神力に気づいたのか何なのか。
一方ヒロインに入れ替わった公爵令嬢は、入れ替わりの真相を究明するうちに皇太子の謀略で殺されかける。持ち前の剣技を発揮するも、鍛えていないヒロインの身体では厳しく追い詰められる。ある人物の助けで乗り越え、偽装工作を図るがこの時ついた嘘が後に問題になる。
そうこうするうちに王家に破滅の託宣が降りて、 闘争はますます混迷を極めていく。
複雑でシビアな展開ですが、スリル満点で引き込まれます。
妹姫のわがままを全面的に支持して警備に穴を開け、魔族に心臓を奪われるどうしようもない兄王。聖剣の加護で一命をとりとめるものの、妹姫は甘やかしすぎて代役もこなせない。追い詰められた妹姫は聖剣と契約して魔族から心臓を取り返すことにするが、聖剣もかなりの難物で妹姫は詐欺だと嘆く......。
妹姫は最低限の教育も受けてないし、兄王が諫言を無視して災厄を招く無能さで、この王家を応援する気になれない。
絵は端正な方だと思います。
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