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謀略につぐ謀略
見た目は西洋、中身は東洋の宮廷で繰り広げられる権力闘争です。本来公妾制の西洋でこの手の跡目争いは起きないのですが、最近よく見かけますね。この話でも皇后の息子である第二王子が皇太子に決まっていないのが、お家騒動の発端になっています。
第三王子妃である主人公は、策略の限りをつくして夫を皇帝に押し上げたものの処刑され、それを恨んで回帰した後に復讐をしかけます。ただ回帰後の夫はいたってまともで優しく、理由もなく裏切ったようには見えません。どこかで主人公の残酷な計略を見て絶望してしまったような気がします。そうするとこの復讐は苦いものになるわけですが。
前回は始末した大公を今度は盟友に選び、まず皇后と第一后妃の勢力争いに介入する算段。なかなか曲者ぞろいで、腹の探り合いも面白いですね。
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復讐は蜜より甘い