3.0
私は過去に百貨店で働いていたことがあり、当時はやはりきっちり濃いめのメイクをしていました。今はほとんどノーメイクです。どちらの自分も好きだったりします。
この作品の表紙を見て、メイクを『泥』と表現していることに、まず不穏なものを感じました。
読んでみてなるほど、彼氏が酷い。濃いメイクをやたら忌み嫌う男性って、実際いますよね。
彼氏がどんなモラハラであれ、主人公がそれを受け入れてメイクをやめるというのなら、それはそれでいいと思うんです。自分の意思でそれを選択するのなら。もしくは、彼氏に嫌がられようとも自分の好きなメイクをするんだ、と貫き通すことももちろんいい。けれど主人公は、どちらも自分で選べない。そうして、素敵なメイクが『泥』になる。
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顔に泥を塗る