チールーさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全380件
  1. 評価:4.000 4.0

    若いってこういうこと

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    同年代を好きな気持ちも、遥か歳上を好きな気持ちも、全く同じ恋心。好きな相手のことしか見えない。好きなことに理由はいらない。それが若さです。
    若い女子がおじさんを好きになることは珍しくないと思う。車の運転ができたりお酒やタバコをたしなんでいたりと、わかりやすく大人でカッコよく見えるし、同年代より包容力があるから。
    あとはおじさん側の問題。女子の恋心につけ込んで手を出してしまう事例も、現実で多々ありますね。
    作中の女子高生とバイト先の店長は、果たしてどんな関係になっていくだろう。若さ溢れる青春の瑞々しさと、その眩しさに戸惑うおじさんの、この先が気になります。

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  2. 評価:3.000 3.0

    痛み

    終始、心が痛いです。なかなかの激痛です。
    妙にリアルなのがまた、たちが悪い。これが現実なんだよと突きつけられているようで、目を背けたくなってしまう。

    在りし日の高校受験の面接で『尊敬する人は誰ですか?』という面接官の質問に、両親の存在を差し置いて『祖母です』と答えた私にとって、特にこのストーリーはしんどかった。

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  3. 評価:4.000 4.0

    こうありたい

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    私も他人の容姿や価値観に勝手にごちゃごちゃ言う行為をくだらないと感じます。ファッションは人それぞれ。本人が良いと思うものがその人にとって何より。髪型も、メイクも、ライフスタイルも同じです。
    他人のパーソナルな部分に不躾に言及してくる人の言葉には、たいてい悪意が込められていますよね。そんなものを気にして悩むのは、自分の大切な時間の無駄遣い。わざわざ悪意を受け取る必要なんてない。そう思ってこれまで暮らしてきました。
    私のことを変人だと言う人は少なからずいますが、いちいち人のことをあげつらうあなたは暇な人ですね、という感想のみです。

    初瀬さんのように歳を重ねていけたらいいなと感じます。人を嗤ったり揶揄するのではなく、相手の個性を尊重して、自分のことも自分で認めて、そうして凛と老いていけたら清々しいなと。

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  4. 評価:4.000 4.0

    考えるきっかけになる一冊

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    これはなかなか興味深い。誰もにやって来る、人の命が終わる時のお話です。
    独り身で看取る人がいない場合の本人の死後に起こる状況がとてもリアルに説明されていて、わかっていたつもりのことがこんなにも認識不足だったのかと愕然としてしまいます。孤独死のその後……なんともしんどい。

    人それぞれの境遇の違いが対比的に描かれているところにも興味を持ちました。例えば専業主婦と独身キャリアウーマン。親に大学の学費を出してもらった人と、奨学金で通った人。人はとかく主観でものを考えがちですが、自分とは違う境遇の人について客観的に思いを巡らすことの必要性を改めて実感しました。

    絵がユーモラスで好きです。シリアスな内容ながら、時に主人公の表情が衝撃的で爆笑してしまいます。

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  5. 評価:5.000 5.0

    前向きに生きるということ

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    133センチは小さい。身内にも友人にも140センチ台の大人は何人もいますが、133センチは、一般的な認識として完全に子供の身長です。私たちがその身長の大人を目にした時には驚いてしまうし、何か障がいがあるのだろうかと考えます。

    その133センチの身長で、凛として世の中を渡り歩く主人公の華。周囲の好奇の目や心ない言葉にも負けず、明るくパワフルに、前向きに生きています。
    そんな華にも、学生時代に恋愛で傷ついたエピソードがあります。だからこそ、それを経て培われていった強さや優しさに当事者ならではの説得力があります。

    この作品には、低身長の華の他にも何らかのハンディキャップで生きづらさを感じている人たちが登場します。誰しも大なり小なり何かあるよね、ということを改めて実感します。それは華のようにはっきり目に見えてわかる場合もあるし、目に見えない内面のハンデを持つ人もいます。もしかすると『普通』なんて無いのかも知れない。

    私は差別的な思考で人を見ることを嫌だと感じますが、とはいえ、それでは平等とは何ぞやと考えた時に悩んでしまうのも、紛れもない事実です。障がいを持つ人をなんでもかんでも優先することが平等だとは思えないし、かと言って障がいを見ないように、あたかも健常者のように扱うのも違うだろうし、何をもって『差別をしない』ことになるのかが本当に難しい。良かれと思ってした行為が相手を傷つけてしまうなんてことも、きっとしょっちゅうあるんだろうなと感じます。

    そんな難しい場面でも、大切なのは、やはり気持ちなんだと思います。ハンデも人それぞれ、それに対する相手の反応のしかたも人の数だけあるわけで、どんな態度を取れば正解か、どんな言葉をかければ正解か、ではなく、どんな気持ちで接するか。それが全てかなと。相手を尊重し、リスペクトしていることがちゃんと伝われば、仮にその言葉が相手にとって好ましくないものだったとしても、そんなつもりで言ったわけじゃないという気持ちはきっと伝わるはずだから。

    作中で、容姿はその人を構成するものの一部であるという意味のセリフが出てきます。要は内面が全てではなく、外見も含めてその人だということです。
    『見た目を気にしない』のではなく、その見た目を愛していけたらいいなと感じる、良いセリフでした。

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  6. 評価:4.000 4.0

    カタギを極めるには前途が

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    主人公は組長の孫娘。箱入りお嬢というからにはおそらく幼少期から屈強な男たちに守られて育ったのでしょう。いざカタギになろうとしても、一人ではあまりに頼りなく世間知らずで、読んでいて心配の連続です。
    組長である祖父も『大学でカタギの常識を学んでこい』と言うわりには、ちっともカタギに見えない風貌のお目付け役をつけるあたり、本気で孫娘をカタギにしようとしているのかどうなのだか。
    そしてお目付け役の彼。送迎で主人公をバイクの後ろに乗せ、大学構内にまで入っていくとは、お嬢をカタギにする気があるのかないのか。
    全員にカタギの常識が欠如している描写なのでしょうか。

    それにしても……カタギもなかなか治安が悪い。

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  7. 評価:4.000 4.0

    ほっこりスローライフ

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    読み進めるうちに色々な気づきがあります。うまくいかない自分を許してあげることの大切さ、ネガティブをポジティブに変える小さなコツ、ささやかでも美味しく身体にいいものを適量食べる喜び。じわじわと心に響く、優しいお話です。

    年齢を重ねていくと、どこかしら体の不調が出てきます。病名のつくものになると、その不調はさらにしんどくなります。病気のせいでできないことが増え、頑張りたい気持ちに身体がついてきてくれずもどかしい。主人公もそんな思いをしている一人です。

    主人公が住まう団地には個性豊かな住人たちがいて、それぞれの暮らしぶりを見ていると飽きません。主人公との関わりも面白く、人間関係で肩の力を抜くヒントが散りばめられています。

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  8. 評価:4.000 4.0

    気になる

    1話目はどこかノスタルジーで、ほんのりミステリーで、それでいて夢を見ているような。
    いつも掴みどころのない作品、この作者さんが気になります。
    どの作品も表紙絵が好きですが、この作品の表紙絵は特に好きです。

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  9. 評価:4.000 4.0

    ただもう読みたい

    この作者さんの作品はいつも表紙絵に惹かれます。
    これはなんだろう、と不思議な感覚になる作品たちが妙に心地よく、クセになります。

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  10. 評価:4.000 4.0

    ついに来た

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    この作者さんの作品が気になって、いつも不思議な既視感というかノスタルジーのようなものを感じながら読ませていただいていましたが、この作品でついに本物のデジャヴが。
    1話目の大きな家、すごく似た家を夢で何度か見たことがありました。押入れに階段があってそこから外に出たりするところなんかまさにという感じで、自分としてはとても驚いています。

    読んでいていつも感じる不思議な心地よさの理由がわかったような、妙な満足感です。

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