3.0
不穏なまま続くストーリー
10話まで読みました。
ここまでの印象を一言で言うと『不穏』です。
主人公が幼なじみのエドリックのことを恋い慕う回想でも、エドリックが主人公への想いに気づく場面でも、なぜかその雰囲気はいつも『不穏』。
エドリックの顔にはいつも冷酷そうな笑みがあり、主人公に至っては笑顔すら見せない。エドリックの母親は主人公に冷たく、息子ともうまくいってはいない。
とはいえ、それぞれが表立って激しく揉めるようなことはなく、主人公のお見合いが静かに破談になったりしながらストーリーは続いていきます。
エドリックの婚約者とその愛人が登場してからは、多少は表立って揉めますが、それにしても何と言うか、ヒタヒタと冷たい何かが近づいてきているような、そんな物語の進行です。
この先はどんな展開になっていくのか、今の時点では全く想像がつきません。このまま暗いばかりのお話なのか、それとも主人公が何らかの光を見出すことがあるのか……。
- 9
公爵夫人は逃げる~夫と生きる世界が違い過ぎて~