チールーさんの投稿一覧

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1 - 10件目/全403件
  1. 評価:4.000 4.0

    NEW
    これは続きが気になる

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    訳あって平民の暮らしをしてきた皇女が、満を持して都へ上がることに。しかし成り上がりを夢見る村長の娘(親友)に騙され、なりすまされてしまう。主人公は口封じに命を狙われ、追われてなんとか逃げ込んだ廃寺で、ある男性に助けを求め……。
    と、ここまでが1巻の内容です。
    なかなか面白い。続きが読みたくなります。

    ちょっと癖毛で引っ込み思案な主人公。でもきっと磨くと美しくなるんだろうなと想像のできる、宝石の原石のような娘です。
    この先、主人公は自分こそが本物なんだと証明することができるのか。廃寺で出会った男性(イケメン)は誰なのか。この先の展開が楽しみです。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    嗚呼、癒される。

    心にじんわり響く、温かいお話です。
    仕事を終えて帰る前のホスト君と、これから出勤の社畜君が、毎朝、牛丼店で出会う。推しの漫画の話をしながら一緒に朝定食を食べて、「行ってらっしゃい」「おやすみなさい」とお店の前で別れる。
    二人の関係は終始ほのぼのしていて、その優しさに読んでいて癒されます。

    それぞれの仕事や学校(ホスト君は大学生)のエピソードなども盛り込まれ、二人の人間性がさらにわかっていくにつれ、よりいっそうハマります。
    私は特に、社畜君の控えめな善人ぶりにグッときます。縁の下の力持ち、好きです。

    二人を密かに観察する牛丼店の店員さん(腐女子)と共に、これからもこの二人をつぶさにウォッチングしていけたら幸いです。

    • 0
  3. 評価:4.000 4.0

    心の美しい二人

    設定としてはもう、この上ないほどに『よくある』ものです。しかしながら、余計な寄り道がなくどんどん読める点や、美しい描画、何より主人公とお相手の皇子の心持ちの良さがこの作品の魅力です。

    民のための政治を行おうと努める第二皇子の勇豹様と、それを支える妻の主人公。二人の優しさと芯の強さが好きです。皇子側近の忠真も色々とグッジョブで好感が持てます。

    実は主人公は死に戻りをしていて、一度目の人生では目を向けなかったことを二度目では大切に拾っていきます。そうすると一度目では見ることのなかった世界が開け、事態が好転していきます。
    このエピソードは、私たちの生活の参考にもなると感じました。死んで戻らなくとも、今生きているこの時に、小さなことでも一歩踏み出す勇気を持てたら。

    一度目の人生では勇豹様とほとんど顔を合わせなかった主人公が、二度目では心を寄り添わせようと自ら進んで側へ行きます。その距離感にまんざらでもない勇豹様のご様子が微笑ましく、読んでいて顔が綻びます。

    • 6
  4. 評価:5.000 5.0

    優しい世の中になりますように

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    子供を愛し育てている、育ててきた全ての親御さんに敬意を表しながら、レビューを書かせていただきます。

    この作品は作者さんの実体験を元に描かれており、障害児を育てる親御さんの心情がとても正直に、率直に語られていると感じました。綺麗事ではない感情や、親として立派ではない姿も包み隠さず描かれていて、その勇気に拍手を送りたいです。

    人はとかく親を『親としてどうなんだ』と批判しがちですが、親も成長途中の一人の人間であり、特に最初のお子さんの場合はある日突然に親という立場になったばかりなわけで、性急に『親として』を求められすぎても苦しいですよね。
    初めての育児と向き合い、驚いたりパニックになったり疲弊したりしながら、それでも我が子は可愛くて、歯を食いしばって耐えたり納得して受け入れたりして、こだわりを捨てて、自分の器を少しずつ広げて、そうして親になっていく。この作品の主人公夫婦もまさにその最中なんだと思います。

    私はここのレビューについて、皆さんがそれぞれご自身の体験を書かれていることでとても有意義な場になっていると感じました。
    むーちゃんよりも重度の子を育てている親御さん、軽度の子を育てている親御さん、夫が非協力的だという話、周囲の不理解、どのレビューもじっくり読ませていただきました。願わくば、同じ境遇で子育てをしている方、将来子供を産み育てていこうという若い方、子育てとは無縁の方も、一人でも多くの方にこの作品とこちらのレビューを読んでみてほしいです。大人たちがみんなで子供を愛し育てていける社会になりますように。

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  5. 評価:4.000 4.0

    センスが良い

    悩みを抱える二人の女性が主人公として描かれ、ふたつのストーリーが並行して進んでいきます。

    絵の雰囲気、セリフ、エピソード、どれもにセンスの良さを感じます。現実味のある題材を扱っていながら、随所に詩的な感覚を散りばめているようなオシャレな印象があります。

    ストーリーそのものはなかなか重い部分があり、読者の中には同じ悩みを抱える人もいるのではと感じます。性自認をテーマとする作品ですが、恋人同士のすれ違いや夫婦の冷えきった生活、職場の人間関係など、誰にでも心当たりがあるような身近な悩みも語られます。

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  6. 評価:4.000 4.0

    好きです。

    冒頭は、結婚したばかりの二人がまさに新生活をスタートさせようというタイミングです。
    新居に引越し、必要なものをリストアップしていく、二人の何気ないやり取りが微笑ましい。

    このまま日々の暮らしが穏やかに描かれていくのかなと想像します。
    読むこちらも同じく穏やかな気持ちになれそうです。

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  7. 評価:5.000 5.0

    衝撃作

    読者はそこを愛溢れる孤児院だと信じて疑うことなく読み進めていき、作中の子供たちは順番に里親に引き取られていく。
    そのうちの一人を見送った時に読者が知る、衝撃の事実。
    子供たちは実は、里親に引き取られたのではなく……。

    真実があまりにもむごたらしく、残酷なストーリーを受け入れて読み続けることに精神力を要します。
    しかしながら、究極に絶望的な状況を打開しようと知恵を集結して立ち向かう子供たちの勇気に、読んでいるこちらも希望を抱かずにいられません。
    時に目を覆いながら、時に涙しながら、読み進めています。

    • 0
  8. 評価:3.000 3.0

    理解し易く描かれた体験記

    患者さんご本人が描かれた漫画ということで、興味深く読ませていただきました。
    作者さんはご自身の異変にご自身で気づいて、自ら精神科を受診したそうで、病気としっかり向き合ってらっしゃるんだなあと感じました。投薬の必要性もちゃんと理解していて、ご本人がこういう姿勢で治療に臨めると、きっと予後がいいだろうなと思いました。

    知人に同じ病気の人がいましたが、まず最初に病院に連れて行くのにひと苦労で(自分は病気なんかじゃないと言い張る)、治療が始まってからも、幻聴を幻聴と認識せず周囲の人間から悪口を言われたと思い込んで暴れるし、薬を飲むのを勝手にやめて悪化するしで、本人がしんどいのはもちろんのこと、家族も想像を絶する状況に晒されていました。

    症状も認識も患者さんひとりひとり違うと思うので、この漫画が全ての患者さんやご家族の参考になるとは限りませんが、症状の説明がとてもわかり易く、何より当事者の心境を知ることができるので、ぜひ一度読んでみることをお勧めしたいです。

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  9. 評価:3.000 3.0

    読みやすくて良い

    精神科病棟での日々を可愛らしい絵で描いた作品です。ストーリーは主人公のナースさんの一人称で進んでいきます。
    見た目が人間の姿で描かれているのは主人公のみで、患者さんや他のスタッフは皆、動物の姿で描かれています。
    一コマごとに余白が多く使われていて、患者さんやその家族との会話や、時に勃発する騒動なども、余白を挟んでぽつりぽつりと描かれます。
    仮にこれを一般的なコマ割りで、リアルな等身の人間の姿で描いたなら、けっこう衝撃的な内容なんだなと感じました。
    そういう意味で、ヘビーな内容を読みやすく仕上げた良い作品だと思います。

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  10. 評価:4.000 4.0

    幾重にも謎が

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    子供の頃は両思いだった男女が、その後大きな事件を経て互いの関係性を変えてしまうストーリー。

    主人公の女性は放火犯で、懲役を終えたばかり。しかしなぜ放火をはたらいたのか、そもそも彼女がやったのか、詳しいことはまだ何も語られていません。
    ふとした時にひどく怯える様子や、体中にできた痣などから、彼女には何か深刻な事情があるのではないかと想像します。

    お相手の男性は、主人公に裏切られたと主張しています。それがどんな経緯でなのか、そしてそこも真偽のほどはわかりません。
    彼には特殊能力が備わっており、相手の記憶を見ることができます。そこが物語の鍵になっていくでしょうか。

    序盤は全体的に謎が多く、これもそれも理由がわからない、本当なのかもわからない、といった展開が続きます。謎がひとつひとつ明かされていくことに興味を持って読む楽しさはあると思いますが、一方では「?」が多すぎて物語に入り込みづらい印象も。

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