4.0
サスペンス
怖いストーリーです。監視の理由が予想外でした。
復讐に囚われた人生は悲しいけれど、もはや復讐する以外の選択肢がないほどに酷い仕打ちを受け、多くを失ってしまった主人公は、この先の人生の全てを懸けてでも復讐を果たそうとするのでしょう。
主人公の行く末に、救いの光がありますように。
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57位 ?
怖いストーリーです。監視の理由が予想外でした。
復讐に囚われた人生は悲しいけれど、もはや復讐する以外の選択肢がないほどに酷い仕打ちを受け、多くを失ってしまった主人公は、この先の人生の全てを懸けてでも復讐を果たそうとするのでしょう。
主人公の行く末に、救いの光がありますように。
タイトルや表紙絵の雰囲気から『あまり好みではないかな』と思いながらも、ちょっと覗いてみる気持ちで読み始めてみました。
予想外に面白かったです。エピソードの盛り込み方が上手なのか、飽きずにどんどん読めます。
登場人物たちが個性豊かで良いです。それぞれのカップルの行方を見ていくのが楽しい。
ストーリーとしては、主人公の女児だけが知っている『実はこれは小説の世界のお話で、原作のヒロインが亡くなってしまったことで物語の内容がどう変化していくかわからない状態』であるという設定が、読み始めた当初は難しく、諸々を把握するのにちょっと手こずりました。でも根気よく読んでいると、そのうちなんとなく解ってきます。
新しい視点の宇宙漫画。未来への希望溢れる作品です。また、子供の言語教育に一石を投じる意欲作でもあると感じました。
バイリンガル教育を施している最中に両親が亡くなり、どの言語も拙いままとなってしまった主人公の小学生女子、ありす。周囲の同級生たちは、ありすが帰国子女だから日本語が苦手なのだと認識しています。
明るく容姿が美しいありすは、学校では人気者の立ち位置。ですが……。
子供とは往々にしてあっけらかんと残酷なもので、同級生たちは日本語でのコミュニケーションが上手くできないありすのことを悪びれもなく赤ちゃんと呼んだり、責任のある仕事に推せるタイプではないよねと言ったりします。ありすはだんだんと、自分は頭が悪く、できないことだらけなのだと思うようになっていきます。そしてその感情すらもうまく言語化できずにいます。
そんなありすに手を差し伸べるのが、隣のクラスの天才、犬星君。小6の卒業間近に、犬星君はありすの語学力がどの言語も年齢に達していない、いわゆるセミリンガル状態であることに気づきます。地元の別々の中学校に進学した2人は、毎日1時間、ありすの語学力向上のために会って勉強をすることに。
読んでいて、青春だなと感じました。ありすが犬星君の言葉によって呪縛から解き放たれ、夢を溢れさせていく過程がキラキラ輝いていて。
孤高の天才である犬星君もまた、本当は友達が欲しい人。アプローチが天才すぎて周囲が引いてしまい、淋しい思いをしてきたんですよね。
そんな犬星君の発想に、初めて全力で応えたのがありす。2人が一緒に未来を見据えて前に進んでいこうとする、その姿が眩しいです。
恋愛ものでありながら重くしんどい内容も含まれる作品ですが、ストーリー構成がきちんと出来上がっているので比較的サクサク読めます。絵も綺麗めで見やすいです。私は人物の目の描き方が特に好きです。
職場でのいじめなど重めのエピソードが連続する展開について、また主人公の笑えない過去の所業については、『自分がしたことは自分に返ってくる』という物語のテーマに必要なものなので、それらを受け入れがたいと感じる読者にはこの作品はおすすめできません。
『過去に愚かな行いをした主人公』という人物設定なしではこの因果応報ストーリーが成り立たないので、この作品の主人公の性格には多少の難があります。それを理解した上で読み進めるといいと思います。
若気の至りとはよく言ったもので、誰しも学生時代に大小の過ちをおかしているもの。言ってしまえばお互い様かも知れない、大人になれば互いに水に流せそうなもの……と、やった側にとってはそんな認識のいたずらや悪ふざけが、やられた側にとっては決して水になど流せない事例だったりする場合があります。このお話は、やった側の主人公とやられた側の夏目巡の物語です。
高校時代の主人公は夏目巡以外の人物にもいくつかやらかしていて、大人になってもそれを忘れない相手から仕返しをされます。因果応報、カルマの法則です。
それにしてもちょっとしんどい。私は読んでいて、そろそろカルマは解消されたのでは?もう許されてもいいのでは?と思いました。若い頃にやってしまったデリカシー皆無の悪ふざけと、大人になってからの計画的で陰湿な仕返し。それでもうイーブンなんじゃないかと。
主人公と夏目巡の恋愛の描写については、恨みや罪の意識が絡まってこじれて、双方が複雑な心情になってしまうところにぐっと来ます。ふと学生時代の良き日の二人の雰囲気が見られることも。
スムーズには読めません。なぜなら主人公の思考と行動が突飛すぎるから。フィクションにしても許容しがたい部分が多く、読みながらどうしたものかと悩んでしまいます。
序盤は、作者の価値観や考え方がそのまま主人公の性格に表れているのかなと思って読んでいたのですが、途中で武下先輩という真っ当な意見を言える保育士が登場したことで、作者の脳内にはちゃんと真っ当な考えがあるのにあえてこの主人公を設定したのだということがわかり、なおいっそうその意図が難解になりました……。
とはいえ、なんだかんだで私は先を読み進めています。理由は、夜間保育所という題材が珍しいから。現実にも存在していて、夕食にお風呂に寝かしつけまでしてくれるというありがたい施設なんですね。夜に働く親御さんの救世主。その存在を知るきっかけとして、この作品が多くの人の目に留まるといいなと思います。ひとりでも多くのお子さんが、安心した夜を過ごせますように。
死に戻り復讐系です。復讐相手は夫と親友ですが、どちらも主人公の職場の同僚なので、仕事絡みの内容が多く読みごたえがあります。
なんとしても同じ轍を踏まないと固く心に誓う主人公が、経験を元に頭脳を駆使して2度目の人生を切り拓いていく様が頼もしい。さらには自分だけでなく、かつて親友の策略にはまってしまった他の同僚たちをも救っていく、そのエピソードひとつひとつの解決法にもスカッとします。
1度目の人生では親しくなかった上司の男性との関わりも見どころです。
仕事のできる渋い男・日野さんと、部下であるクールな美人・新木さん。ひょんなことから、日野さんは新木さんの心の声が聞こえるようになってしまいます。その声が、なんと大量のぽわぽわハートを伴う『日野さんLOVE』な言葉たちで……!
なんといっても、二人の性格が良い。
日野さんは新木さんの心の声を聞いてしまうことに罪悪感をおぼえる善人です。世の中には盗聴器なるものまで使って他人の声を盗み聞きしようという輩もいるのに。
新木さんは、仕事はバリバリこなしますが人付き合いが苦手で、でも内心は気遣いと優しさの溢れる女性です。とっても真面目でひたむきなところも愛おしい。
二人の純粋でちょっとじれったい恋が、可愛くて素敵。ゆっくりペースで見守っていきたいです。
人が一生のうちに愛される量を数値で見ることができる不思議なガラケーを手に入れた主人公。
それによると、主人公本人の数値はなんとゼロで……。
主要人物は主人公と数人の男子、それに親友の女子。そこに学校の生徒たちがなんとなく加わって、ちょっとごちゃついた感じの学園モノです。
彼氏はゲス野郎です。そしてそんな彼氏をそれでも好きと思ってしまう主人公のことが心配です。なかなか真意が読めない親友や、彼氏に振り回される主人公を冷めた目で見るクラスのメンツの様子もあいまって、序盤はなんだか主人公がひとり痛々しくドタバタしている印象です。
とは言え、その先の展開は辛いことばかりでもないようで、何やら優しいイケメンの気配が。
主人公の愛され数値は、本当にゼロなのかな?
ちょっとドジで素朴な主人公・なこ。仕事の要領が悪く、先輩に雑用を押し付けられる毎日でしたが、有名な華道家・九条椿に出会ったことでその生活が変化していきます。
失敗ばかりでうまくいかなくてもまっすぐに頑張るなこの姿が好きです。心が綺麗すぎて言われたことを何でも真に受けてしまうところは危なっかしいですが、純粋に応援したくなります。
名家の御曹司ながら何やら難しい過去を持つ九条さん。彼の闇は深そうですが、痛みを知る人だからこそ持てる強さと優しさを持っています。京都弁が魅力の、和装のはんなりしたイケメンです。
普段は鷹揚に振る舞う九条さんが、なこのふとした言葉で照れたり動揺したりする様が尊いです。それに全然気づかない鈍感ななこがまた可愛い。というか、なこは自己評価が低いから、自分が好かれているだなんて夢にも思わないんですよね。実は大人気アイドルにも惚れられているのに。笑
なかなか自己主張ができなかったなこが、九条さんを否定する相手に向かって初めて力強い言葉で反論する場面が好きです。そこで初めて自分が九条さんを好きなんだと気づくところもドラマチックで。
おそらく、なこはこれからまだまだ難しい問題にぶつかるはず。それをひとつひとつ乗り越え、九条さんと支え合える関係になっていけますように。
急転直下な無料分に振り回された感に、なんだかワクワクしております。
過去に友人との会話がうまく噛み合わなかったことでコミュ障になってしまった主人公が、図書館で出会った先輩男子との優しい思い出を心の支えに、その先輩のいる高校を受験し入学するも、先輩はどこを探してもいなくて……というあらすじです。
主人公には妄想癖があるのかな、と最初は思いました。でもそうではないんですね、きっと。探してもどこにもいなくて、でも図書館でのやり取りが忘れられなくて、それにすがっていたんだなと。
それにしても驚きました。読んでいくうち『え、本当はいないの?……そうなんだ……』とシュンとなっていたらば、いやいや、いるじゃないか!
というか、冷静に考えてみればそりゃいますよね。いてくれないと恋愛漫画として成り立ちませんもんね。
とはいえドラマチックなストーリー運びでとても良いです。『いない』状態を長々と引っぱらずに種明かしをしたのも、間延びしなくて良かったんだと思います。
クラスの子たちが大方いい人そうで好感が持てます。これからトラブルなどもあるんだろうなと想像はできますが、主人公が自らのコミュ障と奮闘しながら、実在した阿久津想と共に楽しい学校生活を送れることを応援しつつ、この先を読み進めていきたいです。
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています
監視夫を駆除するまで